ネパールの首都、カトマンズに宿泊しようと思ったら真っ先に選びたい場所がタメル地区。カトマンズの中心部にあり、ネパールの雑多な雰囲気を満喫できるインターナショナルなツーリストスポットになっています。
そこで今回は現地在住のネパール人への取材や筆者の滞在経験をもとに、タメルの楽しみ方を紹介したいと思います。
タメル地区は首都カトマンズの中でも世界中から人が集まるインターナショナルなエリア
そもそもタメル地区とは、ネパールの首都カトマンズの中心部にある国際的な観光拠点です。東京では該当する場所が見当たりませんが、あえていえば六本木と原宿を足して2で割った上に、上野のアメ横の雰囲気をトッピングしたような場所。
日本からはもちろん、ヨーロッパや北米などから来た観光客・バックパッカーが集まる場所で、ネパール独自の文化と先進諸国の雰囲気が混在したエネルギッシュなスポットになっています。
タメル地区は大まかに言えば南北に3本の通りが走り、その中央を一本の通りが横切っています。その周辺には高級ホテル、バックパッカー向けの宿、インターネットカフェ、各種ショップ、レストラン、外貨両替所などが立ち並んでいますので、とりあえずこの場所に宿を取れば間違いはありません。
ネパール恒例の夜間の停電時でも、人の多いタメルならば不安というよりもむしろ、安心してその状況を楽しめてしまいます。長い停電の最中はホテルの窓の外を眺めてみてください。月明かりの下で大勢の人が歩き回っている雰囲気が、旅心をくすぐってくれるはずですよ。
ちなみに、同エリアで働くネパール人であれば、かなりの確率で英語が話せます。片言の英語が話せるだけでも不自由なく過ごせますので、とりあえず初めてのネパール旅行であれば、カトマンズのタメルに宿を探してください。
タメル地区には日本食レストランも豊富にあるので胃袋にも安心
ネパールに滞在すると、さまざまな移動先でダルバート・タルカリを口にするかと思います。ダルとは豆のスープ、バートはご飯、タルカリはおかず、日本人の印象からすればスープカレーに近い食べ物。ネパール人にとってはソウルフードですね。
どのお店のダルバートもおいしく、食べているうちにだんたん手づかみでの食べ方も上手になってくるのですが、さすがに毎日3食ダルバートを食べていると日本食が恋しくなります・・・。その点、タメル地区に宿を取っていれば、周囲には日本食レストランも豊富にあるので安心。
例えば1970年から続く「古都」はカトマンズにおける日本食レストランの代表選手。「ここは日本?」と思えるくらいの落ち着いた和風の店内で、各種の定食や焼き鳥を500円程度でおなか一杯食べられる名店です。
他にも日本人経営者が居る和食店などがタメル地区には豊富にあり、入店すると旅行中の日本人に出会えるなど違った楽しみもあります。
現地で連絡先を交換し、帰国後に日本で再会するなども旅人の楽しみの一つ。筆者の場合は四国でフリーマガジンを運営する編集者と出会い、帰国後に仕事につながった経験も。旅の醍醐味ですよね。
日本食ではないですが、モモと呼ばれる餃子風の食べ物も、どこかほっとできる味があります。現地のレストランに入ったときは、とりあえず注文してみてくださいね。
以上、ネパールの首都カトマンズのタメル地区を紹介しました。少し散歩すれば世界遺産のダルバール広場もあります。カトマンズに到着したら、トリブバン国際空港で年季の入ったタクシーを拾って、真っ先にタメル地区を目指してみてくださいね。
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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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