早いものでもう11月。今年のカレンダーは、残すところあと2枚になってしまいました。日々気温が下がってきて、体調を崩しやすい季節ですね。
他の国では風邪気味の時にどうしているのでしょうか。何となく風邪っぽいなあと思っているあなたに、NYC在住の知人に聞いた風邪退治をご紹介しましょう。
日本
まず我が国日本はどうでしょう。
緑茶
ビタミンC、殺菌作用のあるカテキンがたっぷりの緑茶は、普段からたっぷり飲みたいですね。
静岡県の小学校では、うがい用にお茶が出る蛇口があるそうです。緑茶に含まれるカテキンが、インフルエンザを阻害する抗ウイルス効果があり、予防につながっているそうですよ。(参照 中日新聞)
私たちもぜひ真似したいですね。
金柑
雑炊、おじや
風邪気味で喉が痛い、寒気がするなどの時も、喉に優しく、身体を温めてくれる雑炊やおじやを食べるとホッとしますね。葱やにらは身体を温める作用があるのでたっぷり入れて、アツアツを頂きましょう。
アメリカ
チキンヌードルスープ
北米アメリカ人の風邪の特効薬は何といっても、コレ。缶スープでも一番人気は「チキンヌードルスープ」。風邪引きの非常事態用にストックしている人も多いのです。
ママの味というより、優しい、素朴な、おばあちゃんの味。
「ユダヤ人のペニシリン」とも言われるほど、ユダヤ人の風邪の特効薬。
アメリカ、南米
ホットコーラ
なんとコーラを温めて飲むそうです。日本人の感覚だとギョッとしますが、一般的だそうですよ。生姜やレモンなどをプラスすると、さらに効果的。
そういえば、食べすぎや胃がすっきりしない時は、セルツァー(炭酸水)を飲むのが良いと聞いたことがあります。
欧米ほか各諸国
ホットチョコレート
身も心も温まるホットチョコレート。風邪を口実にして飲みたい冬の大好きなドリンクですね。シナモン(発汗・解熱)やナツメグ(抗菌作用)などのスパイスをいれて飲む場合もあります。
インド
生姜
殺菌作用のある生姜を、なんと生で齧るそうです。ちょっと辛いのではないかと思いますが・・・。
紅茶に入れることも多いそうです。インド人の好むチャイには、生姜・シナモン・カルダモンなどのスパイスが入っていますが、医食同源の意味もあるのですね。
ターメリック うこん
カレーの色は、このターメリックの色ですね。インド原産のしょうが科の多年草植物ターメリックは、殺菌作用、抗酸化作用があるそうです。毎日カレーを食べるインドや周辺のバングラデッシュ、パキスタンの人たちは、常日頃から風邪の予防に努めているわけですね。
ターメリックを舐める、ホットミルクに溶かす、お湯に溶かして湯気を吸うなど色々方法があるようですよ。
韓国
参鶏湯(サムゲタン)
韓国で風邪ひきの特効薬といえば、「参鶏湯」。高麗人参やクコ、生姜などがたっぷり入ったアツアツの韓国風チキンスープは、身体が芯から温まります。冬が楽しみになる、風邪を吹き飛ばすご馳走です。
ゆず茶
日本でも馴染み深いゆず茶。マグカップにスプーンで大盛り入れ、熱湯をさしてフーフー言いながら飲むと、温まりますね。喉の痛みも鎮めてくれます。
台湾
スターフルーツ
お星さまの形が可愛いフルーツ。ビタミンCが多く、抗酸化作用あり。ジュースにしたり、煮詰めて食べたりするそうです。
フランス・ドイツ・イタリアなどヨーロッパ
ホットワイン
赤ワイン、砂糖、好みで ジンジャー、ナツメグ、カルダモン、シナモン、オレンジの皮など。
コレを飲んで寝れば、明日の朝には風邪が治っているかな?
世界共通
レモン
殺菌効果のあるレモンは、世界各国で利用されるフルーツです。
生姜
殺菌作用、身体を温める生姜も世界共通。
蜂蜜
喉の痛みを癒し、柔らかなテクスチャーに心も潤うようです。
ハネーレモン
自宅にストックしておきたい蜂蜜レモン。お湯をさせば、手軽に頂けます。生姜を入れてハネージンジャーレモンにすれば、さらに温まり、パンチの効いた大人の味に。コーヒーは飲む量を少し減らして、冬は積極的に頂きましょう。
考えてみると、秋から冬の飲み物や料理は、ナツメグ、カルダモン、シナモン、生姜などスパイスが入るものが多いですね。これは、抗菌、殺菌作用のあるスパイスで風邪に負けないための、先人の知恵だったのです。
風邪ひきさんも、風邪ひき予備軍さんも、風邪に負けないで今年を乗り越えましょうね。
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