知ってると自慢できる!意外と知らない「アレ」の本当の名前3選

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Nov 20th, 2015

あえて疑問に思ったことはないけれど、実は名前が分からない道具っていろいろとありますよね? 例えば商店街の景品コーナーで、ガラガラ回して色の付いた玉を出すあの抽選道具、何というかご存じの方は少ないはず・・・。

景品のガラガラは新井式回転抽選器!意外に知らない「アレ」の名前

そこで今回は、存在をよ~く知っているけれど名前を知らない道具の名前を幾つかまとめてみます。答えを見る前に、一度クイズ形式で考えてみてくださいね。

1:景品の当選者を決めるガラガラ回して玉をポンと出すあの道具は?

景品のガラガラは新井式回転抽選器!意外に知らない「アレ」の名前

最初は冒頭でも触れた、景品の当選者を決める、あのガラガラ回す道具です。一般的には「ガラガラ」「ガラポン」などと呼ばれているようですが、正式名称をご存じでしたか?

答えは・・・。

「新井式廻轉抽籤器(回転抽選器)」になります。インターネットショップで調べてみましたが、価格は数千円から数万円までさまざま。何かのパーティーを友だちと企画する際、「新井式回転抽選器でも用意しておく?」などと、何食わぬ顔で切り出してみては?

「何それ?」という質問から、うんちくの披露ができますよ。

2:お弁当に入っている魚の形をした“しょうゆ入れ”は?

景品のガラガラは新井式回転抽選器!意外に知らない「アレ」の名前
(C) 坂本正敬

次はお弁当に入っている魚の形をした“しょうゆ入れ”。この容器の奥深さを専門的に扱った図鑑もあるくらいですが、この道具の名前は何でしょうか?

答えは・・・。

「たれびん」あるいは「ランチャーム」です。

ランチャームという呼び名は商品名で、大阪市住吉にある製造・販売元の旭創業の造語だとか。ランチとチャーミングを合体させた言葉ですね。

ただ、たれびんに関しては必ずしも魚型を意味する言葉ではないとか。四角い容器も魚型の容器も全てタレの入った瓶ですから、たれびんと呼ぶのですね。

3:床屋の前に置かれている赤・青・白のくるくる回るポールは?

景品のガラガラは新井式回転抽選器!意外に知らない「アレ」の名前

最後は床屋の前に置かれた、くるくる回るカラフルなポール。あの物体の名前を何だかご存じでしょうか?

呼び方は2通りあるみたいですが、「有平棒」あるいは「サインポール」が答えです。有平棒は「あるへいぼう」と読みます。サインポールはSign poleとつづりますが、英語ではBarber poleですね。

有平棒の由来は、金平糖とともに南蛮から伝わったお菓子の有平糖に似ているからだとか。確かに調べてみると、有平糖のねじり棒にそっくり。こうした背景は、本当に面白いですよね。

以上、存在はよく知っているけれど名前は分からない道具をまとめました。他にも視力検査のときに使うスプーンのような棒を遮眼子(しゃがんし)と呼ぶなど、探せばいろいろとあります。気になった道具の名前を調べてみると、意外な発見があって面白いですよ。

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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