どこかへ旅に行く前に、いろいろと予習をする人は少なくないと思います。あえて何も予備知識を持たずに飛び込む旅も楽しいですが、一方で入念に調べ尽くしてその土地に入る楽しさもありますよね。
そこで今回は学生時代に映画を学んだ筆者が、身近な人たちの意見も参考にしつつ、東京観光をする前に観ておきたい映画をいくつか紹介します。東京に住む人にとっても、きっと新たな発見がある映画だと思いますよ。
1:『東京物語』小津安二郎監督
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最初に紹介する映画は、小津安二郎監督の『東京物語』です。1953年と古い白黒映画なので、ちょっと渋すぎるチョイスかもしれません。旅行前の下準備としては“情報”が古すぎて、正直適していない映画なのかも・・・。
ただ、世界的な映画監督の描く東京です。生きているうちに一度は見ておきたいという意味も込めて、チョイスしてみました。
2:『風立ちぬ』宮崎駿監督
観光客はもちろん、東京で長く暮す人も見ておきたいアニメ映画。関東大震災や戦前の東京が描かれていますので、
「ああ、昔の日本はこういった感じだったんだ」
という目線でも十分に楽しめます。
東京の都市部や郊外のみならず、地方都市や農村の様子も描かれていますので、東京以外の旅行の準備にも役立つ作品ですよ。
3:『東京タワー オカンとボクと時々、オトン』松岡錠司監督
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スカイツリーが完成して多くの人を集めていますが、今でも東京タワーの方が好きだという人は少なくないと思います。まさにその“古い”東京タワーが上京組にとっていかに特別な存在なのか、その雰囲気が伝わってくる映画。
福山雅治の主題歌でも、故郷を離れて東京に暮らす人々の気持ちが歌い上げられています。この映画を見た上で東京に出掛けると、
「なんだか東京の人は冷たい」
という視点以上の何かを、旅行中に感じられるかもしれませんね。
以上、東京旅行の前に観ておきたい映画を紹介しましたが、いかがでしたか?
その他『バウンス ko GALS』など都心部の風景が出てくる映画や『ロスト・イン・トランスレーション』のように海外からの視点で描かれた東京もあります。
あるいは『ゴジラ』や『モスラ』のような特撮映画を観ておくと、
「ああ、このタワーにゴジラが寄りかかったのか」
などと、また違った感動を覚えられるかも!?
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