クリスマスイルミネーションが輝く季節、街の雰囲気も華やいでいいですよね。日本ではすっかりイベントのひとつとして定着しているクリスマスですが、宗教行事としてクリスマスがあるヨーロッパの、本場のクリスマス風景はどんなものなのでしょうか?

ルネッサンス文化花開いた芸術の都フィレンツェから、中世の美しい町並みを彩るクリスマスイルミネーションの風景をお届けします。
中世の町を彩るクリスマスイルミネーション
フィレンツェは中世、ルネッサンス文化が花開いた町。素晴らしいルネッサンス建築が、今もそのままに町を成す、世界に二つとない美しい町です。

こちらは、町の象徴であるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。白、緑、赤の大理石に彩られた美しいファザードと巨大なドーム屋根が特徴的なイタリアの初期ルネッサンスを代表する建築です。この大聖堂前にも大きなクリスマスツリーが飾られます。

ツリーの下には、キリスト誕生のシーンを表した聖家族の飾り付け「プレゼペ」が置かれます。日本ではクリスマスの飾り付けといえばツリーがおなじみですが、この聖家族の飾りこそ、クリスマスに必要な飾り付けなのです。

こちらもフィレンツェのシンボル「ベッキオ橋」。その美しさ故に、第二次世界大戦下において敵からも壊すことを惜しまれ空爆を免れたという逸話をもつ橋です。こちらも星のイルミネーションが彩ります。

こちらはブランドショップが立ち並ぶショッピング街。クリスマスのプレゼントを買い求める人々を温かな色のイルミネーションが照らします。

こちらは町の中心の広場、共和国広場のメリーゴーランド。木馬は羽飾りを付け、クリスマスツリーとサンタの人形が飾られこちらもクリスマス仕様に。

それ以外にも、町の中心部の各通りにイルミネーションが飾られます。そのどれもが温かく、そして上品な大人の雰囲気。中世の面影残る赴き深い町の景観をそこなわず、彩ります。
日本のイルミネーションは色とりどりで、きらびやか、所によってはサンタや雪だるまをあしらったメルヘンなものが多いですが、それはきっと日本ではクリスマスが楽しい行事のひとつであって、サンタを待つ子どもたちのものだから。
でもこちらでは、クリスマスは1年の無事に過ごせたことに対する感謝しつつ、大切な家族と、たくさんのごちそうとおしゃべりを楽しみつつゆっくり過ごす、皆にとって大切な日。例えるなら、昔の日本のお正月みたいなものでしょうか。
ところかわれば、色々なクリスマス、年末の風景があります。クリスマスに関係ある所もそうでない所でも、大切な人と過ごす温かな年末を、そしてよい年を迎えられるといいですね。
[All photos by Ryoko Fujihara]
Ryoko Fujihara フォトグラファー&ライター
イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。
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