アメリカは多民族の国。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教などそれぞれ宗教が異なります。
ユダヤ教は、12月に8日間毎日一つずつ明かりを灯していくハヌカを祝います。そのため、クリスマスとは言わずホリデーシーズン、「メリークリスマス」とは言わず「ハッピーホリデー」と言います。
日本は恋人同士が、ロマンティックなレストランやホテルでお食事したり、デートをするイメージですが、アメリカは家族と過ごすのが基本です。さて、アメリカ人はこのホリデーシーズンに、どれだけ出費があるのでしょう? 出費が最も多い街とは?
アメリカの金融系ウェブサイト「NerdWallet」が、2014年に統計発表した全米のホリデー出費額が多かった街を見てみましょう。

(C) Hideyuki Tatebayashi
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プレゼント代
1位はニューヨークのマンハッタンで875.24ドル。2位のハワイ州ヒロ(Hilo)の759.05ドルを100ドル以上引き離して、断然トップです。3位はボストンの746.33ドル。マンハッタンは、物価が高い、社交付き合いが広い、センスの磨かれた人が多いので安物をあげられないというのが、理由ではないかと思います。
クリスマスツリー
1位はニューヨークのマンハッタンで66.78ドル。2位はハワイ州のヒロで57.92ドル、3位はボストンで56.95ドル。マンハッタンやボストンは寒いのでクリスマスツリーが似合うと東海岸在住の筆者は思うのですが、ハワイでもツリーにお金をかけています。
クリスマス用ワイン
1位はアラスカ州のジュノーで13.11ドル。2位は同じくアラスカ州のアンカレッジで13.10ドル。3位はオレゴン州のポートランドで12.74ドル。寒い地域だと、暖をとるためにも、お酒を多く飲むということでしょうか。
クリスマスデコレーション
1位はニューヨークのマンハッタンで81.27ドル。2位のハワイ州ヒロは70.48ドル。3位はボストンで69.30ドル。
クリスマスのご馳走
1位はハワイ州ヒロで132.08ドル。2位は同じくハワイ州ホノルルで131.87ドル。3位はカリフォルニア州ネバダのトラッキーで131.03ドル。暖かい地域がご馳走代を奮発するようですね。
クリスマスカード
1位はニューヨークのマンハッタンで44.18ドル。2位のハワイ州ヒロは38.31ドル。3位はボストンで37.67ドル。
ホリデー時期に出費の多い街ランキング
ホリデーシーズンの出費合計額の結果
1位 ニューヨーク マンハッタン 1,293.93ドル
2位 ハワイ州ヒロ 1,172.02ドル
3位 ニューヨーク ブルックリン 1,120.99ドル
1位のマンハッタンは、なんと約15万円もクリスマスにかけています。
逆に、出費の最も少ないのは、テキサス州マッカレンの717.87ドルでした。
ニューヨークは狭いエリアに世界から人が集まるため家賃が高く、それゆえ物価も高くなっています。同じく、ハワイも物価の高さで知られます。
年間で最大の支出シーズン
アメリカのクリスマスは 「1年間の有終の美を飾る、最も華やかなイベント」。家族、友人、知人へプレゼントを贈るのは、楽しみでもあり、苦労でもあります。ほとんど義務(?)になっているかもしれませんね。デパートやショップは華やかなホリデー・ウィンドウで誘い、ネットショッピングは頻繁にメールで買い物を促してきます。消費者に「買い物をしなきゃいけない」と強迫観念を持たせるかのように。

(C) Sara Aoyama
年が明けると平常に
日本ではお正月休みが続きますが、アメリカは12月31日のニューイヤーズイブが終われば、1月1日はホリデーの遊び疲れを癒すための休息日。1月2日からは、ほとんどが仕事や学校へ戻り、通常に戻ります(2016年はカレンダーが良いので1月4日から)。
そして、しばらくしてすると、ショッピングしたクレジットカードの支払期日がやってくるわけですよ(苦笑)。

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sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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