世界のグルメが集まると言われるニューヨーク。
しかしながら、ニューヨーク生活が長くなると、実際に美味しいものは限られていることに気づきます。また店の味を守る努力が足りないのか、有名店のベーグル、チーズケーキ、ドーナッツ、ピッツアのNYグルメは「過去には美味しかったもの」に変化しています。
そんな時、メイドインジャパンの頂き物をすると、味のレベルの高さに愕然とします。日本にいた時は、あまりにもフツーすぎてありがたいとも思わなかった(失礼)、文明堂のカステラや三笠山、ヨックモックのクッキーやロイズのチョコレート。「こ、こんなに美味しかったんだっけ??」と、驚愕するのです。
実際にNYでは、ヨックモックのクッキーやロイズのチョコレートは高級菓子として販売されています。しかもヨックモックは、超高級デパートBergdorf Goodman(バーグドーフ)で。いつもいて当たり前と思っていた幼馴染の山田君が、知らぬ間に海外でアイドルデビューしていたような衝撃なのです。

(C)PR Times
さて、海外移住の身となれば、忘れられない日本の味があります。
ふるんとした、なめらかな口あたり。ふわりと広がる優しいミルクと卵の味。くどくない、優しい甘さ。ほろ苦いカラメル味がバランスを引き締めて。時々、無性に食べたくなるスタンダードなプリン。
モロゾフのプリンの素晴らしさに、改めて気づくのです。それは、ニューヨークで食べるプリンが、モロゾフのそれとはかけ離れたものだからなのです。
ニューヨークで食べるプリンとは
プリンって欧米から来たものだから、ニューヨークのプリンって美味しいのじゃない? と思うあなたに、ニューヨーク・プリンについて語ってみましょう。
オーバーに甘すぎる

ブラジルやコロンビアなどラテン系ベーカリーで売られている、”Flan(フラン)”が、日本のプリンに一番近いものと思われます。ラテン系の大好きな練乳がたっぷり入っているため、かな〜り甘いです。暑さを吹き飛ばすエネルギーは蓄えられそうですが、優しい甘さを求めるには不向きです。
スが入っているのはいかがなものか

ニューヨークに来て思ったのですが、日本人以外、「スの有無」って気にしないのかもしれません。”Flan(フラン)”など、たっぷりと「ス」が入っていて、日本のプリンマニアを号泣させるほどです。
固い!

高温で焼きすぎているのか、スが入っている上、固め・・プリンの楽しみである、あのフルフル感が味わえません(涙)。味的にはクリームブリュレが近いかと思いますが、あれはクリーム状だし。そういえば日本のプリンのフルフル感って、和食の茶碗蒸しに通じていますね。
カスタードプリン以外が多すぎる

チョコレート・プディング(コッテリねっとり)、ブレッド・プディング(パン)、ライス・プディング(米)、ココナッツ・プディング(ココナッツミルク)、バナナ・プディング(バナナ)などなど、日本人のイメージするプリン以外が多すぎます。
それぞれ美味しいのですが、ねっとりやコッテリやドロドロ系ではなくて、フルフルのカスタードプリンが一番なのよと一言言いたくなりますね。
求めていたのは、コレだった!
https://youtu.be/9k0yIXbT8nI
カスタードプリン誕生55周年記念動画 / morozoff sp
異国の身ともなれば、こんなものよねと妥協プリンで過ごしておりましたが、上記の動画を見て、「そうだった!」とプリンの真実を思い出しました。
プリンとは、フルフルで、スなんか入ってなくてなめらかで、ふわんと優しい甘さの卵とミルクの味。容器を逆さまにして、上手にお皿に出せた時の嬉しさ。モロゾフのプリンこそが、日本人の求めるプリンの王道なのだと。自分を騙していたけれど、プリンってこうでなきゃ!

(C)PR Times
モロゾフのカスタードプリンは、2017年で誕生55周年だそうです。半世紀以上、日本のプリンの顔として君臨しているのですね。どんなにオシャレなプリンが出てきても、王道のスタンスは変わらないでしょう。値段が手頃なのも、気軽に食べたい消費者のスタンスに立ってくれていますね。
モロゾフの回し者ではないですが、今ニューヨークでモロゾフに勝てるプリンはないと思います。ニューヨーカーだって、きっと同意しますよ。日本のあなたも、改めて良さを見直してみてください。
[モロゾフ夏のプリンキャンペーン2017開催!]
[photos by shutterstock.com]

あなたが知りたかったことが、この記事で参考になりましたか?
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
これぜ〜んぶブラウニー!「Fat Witch Bakery 代官山店」で
Sep 18th, 2022 | kurisencho
すでにハロウィンやクリスマスが心待ちな9月下旬。現在、世界に3店舗を構え、オンラインと催事でもゲットできる、ニューヨーク生まれのブラウニー屋さん「Fat Witch Bakery(ファット ウィッチ ベーカリー)」では、秋冬の新商品が登場しています。2021年にオープンした東京・代官山店と一緒に、限定&新作フレーバーをチェックしました!
【世界グルメクイズ8】名物の写真から推察!ここはどこの国でしょう?
Jan 21st, 2022 | Nao
まだまだ海外に行きづらい今。こんなときは世界各地の写真を見て異国情緒を味わうのも一興かもしれません。今回は、前回好評だった「グルメ写真」を見て国を当てるクイズを再び出題! 見た目やヒントから推察して、どこの国なのか想像してみてください。
東京発の本格イタリアン、大人気の「Basa Pasta(バスタパスタ)」
Apr 7th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨークで本格的なイタリア料理やパスタが食べたくなったら? 何をおいてもBasa Pastaがおすすめ。料理法も茹で具合も、日本人の舌に合うお店として、在住日本人にも親しまれています。
中米の雰囲気たっぷりの可愛くてノスタルジーでインスタ映えするメキシカン【
Apr 3rd, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨーク旅行中、毎日ハンバーガーやステーキでは飽きますよね。そんな時におすすめなのが、おしゃれなメキシコ料理のTacombiです。ノリータにあるお店はニューヨーカーで知らない人はいないと言われるほど人気で、今では市内に8店舗を構えます。タコスを1つからオーダーできるので、小腹が空いた時などにもぴったりのお店です。
製造工場も構えた手作りチーズの専門店と本格的ワインバー【ニューヨーク】
Apr 1st, 2020 | Kasumi Abe
シアトルで大人気の、自然派手作りチーズ専門店がこのニューヨーク支店をオープンしたのは2011年のこと。以来、地元のチーズ好きや観光客らに親しまれています。地下は本格的なワインバーですから、そこで実際にチーズとワインを楽しめるのもいいです。
タイムズスクエア至近の、日本には絶対にない雰囲気&美味しいピザ屋John
Mar 30th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨークの中心地、タイムズスクエアで美味しいピザが食べたいと思ったら、John’sがおすすめ。味も美味しいし、店内の広さや天井の高さ(&壁画)など、日本には絶対にない雰囲気の中で食事が楽しめます。
女性1人でも入りやすい、マンハッタンの金融街にある「アイリッシュ&カクテ
Mar 14th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨーク、マンハッタンの南端で雰囲気の良い店で飲みたいときや小腹が空いた時におすすめなのが、ここです。アイリッシュバーとカクテル&ジンバーが中で合体した、おしゃれなインテリアと種類豊富なドリンク、そしてお酒がグイグイ進む味わい深いバーフードが特徴です。
東京旗艦店もオープン!ますます気になるNY発のビール「ブルックリン・ブル
Mar 10th, 2020 | Kasumi Abe
ニューヨークを訪れてビールが大好きなら、ブルックリンブルワリーはマストプレイスです。日本でもクラフトビールという言葉が聞かれるようになって久しい昨今ですが、このビール醸造所が特別なのは、1980年代に創業して以来、クラフトビールのパイオニア的存在だからです。
元一風堂NYのラーメンマスターがブルックリンで「世界のどこにもないラーメ
Mar 6th, 2020 | Kasumi Abe
空前のラーメンブームが続いているニューヨーク。このブームの金字塔を打ち立てたのは、2008年に当地に進出した一風堂です。一風堂NYはラーメンのみならず、飲みながら小皿料理やラーメンを楽しむという「ラーメンダイニング」という新ジャンルを確立しました。20年間、第一線でラーメン界をリードしてきたラーメンマスターが、2020年自身のラーメン屋をオープンしました。
イタリア・ローマ発で世界展開する、本格的なモッツァレラ&ピッツェリア【ニ
Mar 5th, 2020 | Kasumi Abe
オーナーがイタリア・ローマで2004年にオープンして以来、その噂が世界中に瞬く間に広まり、今では世界4ヵ国計22店舗もお店がある「Obicà Mozzarella Bar, Pizza e Cucina」。ここは新鮮なモッツアレラチーズが豊富にそろっているばかりでなく、本格的なピザやパスタもオーダー必須です。