フランスのカフェやティーサロンで人気の冬の定番ドリンクといえば、ショコラ・ショー。英語圏ではホットチョコレートとして親しまれています。ココアのようにさらりとしたタイプとビターチョコレートを牛乳で溶かした濃厚タイプがありますが、みなさんはどちらがお好みでしょうか。
普段はココアを飲んでいる人も、チョコレートケーキを食べているかのようにリッチなホットチョコレートを作ってみませんか? 焼き立てのクロワッサンやバゲットを浸しながら味わえば、冬の何気ない1日が華やぎそうです。
【材料】(1人分)
ビターチョコレート(カカオ分50〜60%)…30g
牛乳…150cc
【作り方】
手鍋に包丁で粗く刻んだビターチョコレートと牛乳を入れて4〜5分弱火にかける。スプーンで混ぜながらチョコレートを溶かします。チョコが完全に溶けて、フツフツしてきたらできあがり! (沸騰直前で火を止めるようにしてください)。
※ビターチョコレートは150g(5回分)ほど、包丁またはチーズグレーター(チーズおろし器)であらかじめ刻んでおき、ジャーに保存しておくと作業がラクになります。
小ネタ:フランスの「ショコラ・ショー」
前述の通り、フランスには2つのタイプのホットチョコレートが存在します。駅や空港の自販機、チェーン系カフェ、あるいはフランス国鉄併設のカフェなど、ドリンクにそれほど力を入れていないところでは「ココアのようなホットチョコレート」が提供される確率高し。紅茶などのドリンク類にケーキと軽食を揃える「サロン・ド・テ」であれば、ほぼ100%の確率でビターチョコを溶かしたリッチなホットチョコレートが味わえるはずです。短い旅路で後悔しないためにも、小ネタとして覚えておいてくださいね。
個人的な話になりますが、フランスのショコラ・ショーには思い出があります。3年前の冬のある寒い日のことです。南仏トゥールーズの空港で早朝発の搭乗便を待っていたところ、空港の職員さんがホットチョコレートをご馳走してくれました。
優しく接してくれた職員さんの心遣いに手足はもちろん、心までふわりと温かくなりました。今思い返してみれば、薄いココアのような味だったけれど、今も色濃く残る旅の素敵な思い出です。
サロン・ド・テ風にホイップした生クリームをトッピングして、デザート感覚で味わっても美味しいホットチョコレート。休日の昼下がりにお気に入りのDVDを観ながら、あるいは本を読みながら、はたまた恋人や友達とおしゃべりしながら、冬の寛ぎタイムに華を添えてみてはいかがでしょう?
[All photos by Shutterstock.com]