クロック・ムッシュはフランスのカフェでは定番のホットサンド。フランスのファストフードのひとつで、カフェやパン屋で少し小腹が空いた時に食べる軽食です。近年パリでは専門店やこだわりを持って作るカフェなどもあり、本物志向のクロック・ムッシュが注目を浴びているのです。
クロック・ムッシュの簡単な紹介
クロック・ムッシュは1901年に、パリのオペラ地区にあるブラッスリーで作られたトーストです。2枚の食パンの間に、チーズ、ハム、ベシャメルソースをはさみ、フライパンかオーブンでこんがりと焼きます。一般的にはサラダが添えて出されます。
2015年最優秀店に選ばれたセバスチャン・ゴダールのクロック・ムッシュ
フィガロスコープの2015年クロック・ムッシュランキングの最優秀店に、サロン・ド・テ「セバスチャン・ゴダール」が選ばれました。セバスチャン・ゴダールはパリのスイーツ界ではかなり有名なパティシエ。フォッションのシェフ、老舗デパートボンマルシェの「デリカバー」のオーナーを勤めた後、2011年に自身のお店「セバスチャン・ゴダール」をオープンさせました。そんなセバスチャン・ゴダールが作り出したクロック・ムッシュはかなりのこだわりを持って作られたものなのです。
「セバスチャン・ゴダール」のクロック・ムッシュは毎年国際農業見本市で賞を取っている「Linard」のハムや、「Marcel Petite」のコンテチーズを使用しています。パンは市内にいくつもの店舗を展開する人気のパン屋「Landemaine」から仕入れをおこなっているそうです。とにかく材料にこだわった本物志向なクロック・ムッシュです。
セバスチャン・ゴダールのもうひとつのこだわりは程よく濃厚でクリーミーなベシャメルソース。さくっとしたパンにハムとチーズとベシャメルソースが軽く絡み合い、こってりとした旨味を味わいながらも、しつこさのない食べやすいクロック・ムッシュなのです。
東京でクロック・ムッシュを食べるのなら
東京でもクロック・ムッシュを出すカフェが近年増えつつあるようです。フランスの食文化を体験できる「カフェ・エメ・ヴィベール」や、本格的なフランスのパンが食べられる「ブルディガラ・カフェ」のクロック・ムッシュは本場のものに負けず劣らず美味しいとのことです。
冬真っ只中のこの時期、クロック・ムッシュはぴったりの軽食。街歩きで少し小腹が空いた時なんかにオススメです。寒さで疲れた身体を温めてくれますよ。
[Direct Matin]
[LE FIGARO]
[photo by Shutterstock.com]