ストレス解消法!! といえばあなたは何を思いつきますか? さまざまな解消法があるなか、どうやら男女でその傾向がことなるみたいなのです。どんなふうに違うのでしょうか?
ストレスは脳で感じている
ストレスを感じると放出されるノルアドレナリン(怒りのホルモン)。この脳内物質の分泌量が増えていくと、脳が興奮状態におかれやすくなり、身体の働きが乱れてしまうのだそうです。
このノルアドレナリンの働きをおさえることがストレス解消に繋がるということになるわけですが、男女ともにその役割を果たしてくれるのがβエンドルフィンという脳内物質。βエンドルフィンは別名脳内モルヒネとよばれていて、鎮痛作用はモルヒネの6.5倍もあるのだとか。おいしいものを食べたり、気持ち良いと感じたりすると分泌されるそうです。
女性は甘いものや癒しを求める
では女性特有のストレス解消とは?
ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の情報をコントロールし、精神を安定させる作用がある物質にセロトニンというものがあります。女性がイライラしているとき、甘いものが食べたい! とか、温泉に行きたい! など、よくききますよね。これは、女性が慢性的に不足しているセロトニンを補おうとしているからなのだとか。
おいしいものを食べたり、癒されて涙をながしたり、運動したりするとセロトニンは分泌されるそうです。セロトニンがバランスよく分泌されると、ノルアドレナリンなどの情報もコントロールしてくれて、精神バランスも保てます。食べものでは、乳製品や大豆製品、ナッツ系なども効果的みたいですよ。また、セロトニンが不足してしまうとうつ状態やパニック障害になりやすいのだとか。
男性はスリルや欲求を満たすことを求める
一方、男性がストレスをためるとギャンブルや暴飲暴食、ドライブで解消したり、あるいは女性関係が乱れたりするそうです。 とにかくハイリスクなことをしたがる。これはなぜなのか? それは、慢性的に不足しているドーパミンを分泌させるためなのだそうです。
そもそもドーパミンとは、これがしたい、あれがしたいというように自分の欲求を満たそうとするときに働く「報酬系」という神経によって分泌される物質です。本来、男性は外に出て狩りをする本能を持っていますが、ストレスを感じるとさらにその本能が刺激されるということでしょうか。また、このドーパミンの濃度が低下すると、物事への関心が薄くなったり、運動機能も低下してしまうのだとか。
ストレス解消法が男女でことなるのは、慢性的に不足している物質が男女で違うことが関係しているようですね。女性はセロトニン、男性はドーパミン。それにしても、甘いものや癒しを求める女性とスリルを求める男性・・・。周囲を見渡してもなんとなく納得してしまいました(笑)。ストレス解消法にかぎらず、何かあると癒しを求めるのは女性に多く、ハードルの高いことに挑戦したがるのは男性に多い、そんな気がします。
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[脳内物質ドーパミンのはたらき|東京都健康長寿医療センター研究所]