イタリア南部の都市ナポリ。「ナポリを見てから死ね(Vedi Napoli, e poi muori)」ということわざもあるほど、輝く太陽や青い海、歴史的な建造物が織りなすナポリは風光明媚な港街です。また食の街としても知られ、なかでも本場のナポリピッツァはB級グルメ価格ながらも衝撃的なおいしさ! 今回は、あのクリントン元大統領も訪れたことのある、ナポリの下町の超人気店「ディ・マッテオ(Di Matteo)」をご紹介したいと思います。
ナポリの下町にある、おいしすぎるピッツェリア
ナポリの下町スパッカ・ナポリ。多くのピッツェリアが立ち並ぶ激戦区、トリブナーリ通りに「ディ・マッテオ」はあります。創業1936年の老舗で、地元の人で知らない人はいない超人気店。入口では揚げピッツァなどを販売。
街の食堂といったディ・マッテオの店内。気どらない素朴な雰囲気が妙に落ち着けます。
厨房にある大きな窯。陽気なおじさん達が黙々とピッツァを焼いています。
看板メニューの「ピッツァ・マルゲリータ」。なんと3.5ユーロ! ふっくら焼かれた生地の香りが食欲をそそります。なによりもトマトソースがジューシー! 濃厚ながらもトマトそのまんまのやさしい甘味と酸味が感じられるのです。
トマトソース、バジル、ニンニク、オレガノのピッツァ「マリナーラ」。こちらはたったの3ユーロ! 今や日本でもおいしいナポリピッツァを食べられるお店が増えましたが、この価格で最高の味を堪能できるのはやっぱり本場ナポリだけではないでしょうか。
(C) Facebook/PIZZERIA DI MATTEO
お店に飾られているクリントン元大統領の写真。1994年にナポリでサミットが開催された際に来店し、ピッツァを豪快に立ち食いするという伝説を残したのだとか(もちろんSP付き!)。当時は新聞記事にもなったほど超話題だったようです。
ナポリの治安って大丈夫?
ガイドブックなどで何かと「治安が悪い」「スリが多い」とネガティブに書かれていることが多いナポリ。ですが筆者が旅した2010年の時点では、特にそのような治安の悪さは感じませんでした。もちろん人がいない道を避けたり、夜道には気をつけるなどの注意は必要ですが、他の欧州都市と同じように楽しめました。「なんとなく恐そう」というイメージのせいで、イタリア旅からナポリを外してしまうのはとてももったいないように思います。少しでも惹かれるものがあれば、ぜひ旅してみることをオススメします。
青い海、輝く太陽に包まれるナポリ。風光明媚な街並と、一口食べれば笑顔になってしまう絶品ピッツァを堪能する旅はいかがでしょうか?
[PIZZERIA DI MATTEO]
[Photos by Nao]