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【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー/第1回「グアテマラから歩いてきた彼」

ライター: 青山 沙羅
掲載日: Apr 4th, 2016. 更新日: May 11th, 2016

ニューヨーク在住、TABIZINEライターの青山沙羅です。あらゆる国から人が集まっている、ニューヨーク。この街には集まった人の数だけ、異なる人生があります。世界の大都会を輝かせているのは、この街を目指した人々の希望、絶望、涙、吐息。筆者の心に残る、忘れられないニューヨーカーたちとの出逢いを語ってみましょう。絵空事ではない、あなたが知らないリアルなニューヨーカーとは。

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【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー
第2回「子どもとはスカイプで繋がっている」
第3回「出逢いと別れを繰り返す街」
第4回「ゲイカップルのデザイナー・ベイビー」
第5回「NYCの食は僕たちが支えている」
第6回「僕はテロリストじゃない」

NYで生きていければ、世界中のどこででも生きていける



(C) Hideyuki Tatebayashi

グアテマラの人

彼は、初めて話したスペイン語圏の人。そして、初めて出来たラテン系の友人。99%ラテン系生徒の英語のクラスで浮いていた日本人と、昨日ニューヨークに着いたばかりの彼は、どちらも緊張していました。クラスのほとんどが、コロンビア、エクアドル、ホンジュラス、エルサルバドル、メキシコなどラテンアメリカの出身。恥ずかしながら、コーヒー豆の産出国だなあとぼんやり思うほどの知識しかありませんでした。

「会話の練習をやるので、近くにいる生徒と二人一組になれ。やる気のない奴は放っておけ、他の生徒を探せ」との英語の先生の言葉に、慌ててあたりを見回した時、目があったのが彼でした。やや浅黒い肌、小柄でがっしりした彼は、どことなく哀愁を帯びた顔をしていました。先住民(マヤ系)の血を引いているのでしょう。「グアテマラから来たんだ」とポツリと語った横顔に、真面目な人柄が見てとれました。その日から私たちはパートナーを組むようになり、毎日隣の席に座るようになったのです。彼の名前はオスカー、20歳。


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