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一人旅初心者にもおすすめの行き先をご紹介する連載第8弾。今回おすすめする旅先は、アイルランドの首都・ダブリンです。
ダブリンが海外一人旅におすすめなワケ
ヨーロッパの中でも比較的安全な国として知られるアイルランド。首都ダブリンは観光名所も多くアイルランドの魅力を凝縮したような街です。
小国でありながらケルトの文化が息づく長い歴史をもつ国であり、「文学の国」とも呼ばれるほど数々の文豪を輩出してきたことから、歴史や文学に興味のある人には特におすすめの旅先です。
さらに注目すべきは、「世界一フレンドリーな首都」と言われることもあるほど人懐っこい人々。一人旅ならなおさら現地の人々の優しさが身に染みるものです。ダブリンの人々は喜んで旅行者を助けてくれるだけでなく、パブに行けば地元の人との楽しい交流が待っています。
トリニティカレッジ
ダブリンでもっとも有名なスポットのひとつがアイルランド最古の大学、トリニティカレッジ。1592年にイングランド女王・エリザベス1世によって創立された由緒ある大学で、「ガリバー旅行記」の著者ジョナサン・スウィフトやオスカー・ワイルドといった著名人を多数輩出してきました。
学内に展示されている「世界でもっとも美しい本」ともいわれる国宝「ケルズの書」は必見。「ケルズの書」の先にある旧図書館・ロングルームは映画「スターウォーズ」に登場する銀河系の情報の宝庫、「ジェダイ・アーカイヴ」のモデルになったといわれています。アイルランドでもっとも古い本20万冊を所蔵するというその光景は圧巻です。
セントパトリック大聖堂
長きにわたって人々の心のよりどころとなってきましたアイルランド最大の大聖堂。5世紀にはアイルランドにキリスト教を布教したセント・パトリックが洗礼を施していたとされ、その後12世紀に現在のような石造りの聖堂ができました。「ガリバー旅行記」の著者、ジョナサン・スウィフトがかつてここで司祭を務めたことでも知られています。
重厚なたたずまいがダブリンの歴史の長さを物語っているようで、その厳かな雰囲気に魅せられます。
一時には老朽化による崩壊の危機に直面したものの、ギネスビールで有名なギネス一族の出資により修復工事が行われたことから、大聖堂の外の敷地内にあるギネス三代目のベンジャミン・ギネスの像も見どころのひとつとなっています。
ダブリン城
もともとは9世紀にバイキングが砦を築いたという場所にあるダブリン城。1204年にイングランドのジョン王によって堅牢な城が建設され、以後700年以上にわたってアイルランドにおけるイギリス支配の象徴でした。
1922年に正式にアイルランドに譲渡されるまでこの城にはイギリスの総督府が置かれていました。アイルランで最も格式高い広間、「ステート・アパートメント」は現在でも大統領就任式など国の主要な式典に使用されています。質実剛健な外観と優雅な調度品で彩られた城内とのコントラスが印象的です。
ギネスストアハウス
ダブリンにはお酒好きにはたまらないスポットも充実しています。その一つが醸造所に併設されたミュージアム、「ギネスストアハウス」。
入場料にはダブリンで最も高い展望バーで飲むギネス1パイント(約500ml)が含まれているほか、テイスティング方法をレクチャーしてもらいながら試飲する「ティスティングルーム」や、プロにギネスの注ぎ方を学べる「ギネス・アカデミー」もあります。自分で注いだギネスを本場で飲むなんて、最高の旅の思い出になりそうですね。
250年もの歴史をもつ醸造所に併設された施設なので、その新鮮さと味は保証つき。日本で飲むのとはまったく違う、最高においしいギネスが味わえます。もちろんギネスの歴史や製造工程も学ぶことができ、ここに行けばギネス通になれること請け合いです。
テンプルバー地区
おしゃれなカフェやバー、アートミュージアムなどが集まるファッショナブルなスポットで、アイルランドの人々にとってなくてはならないパブが立ち並ぶ繁華街です。アイルランドのパブは社交場。地元の人々はパブで隣り合ったら初対面の人とも分け隔てなく会話を楽しみます。
ダブリンに行ったら本場のパブを体験してみましょう。パブは旅行者にも優しくフレンドリーな地元の人々と交流する絶好の場所です。一人でお店に入っても、「どこから来たの?」なんて声をかけられて楽しい会話が始まるかもしれません。
まだ見ぬ歴史と文化、あたたかい人々に会いにあなたもダブリンに出かけてみませんか?
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