TABIZINE > ヨーロッパ > イタリア > 現地ルポ/ブログ > ナポレオンも愛した世界最古の薬局で、「王妃の水」を手にいれる。

ナポレオンも愛した世界最古の薬局で、「王妃の水」を手にいれる。

Posted by: 目黒沙弥
掲載日: Jul 19th, 2016. 更新日: Dec 28th, 2016
6人の読者が参考になると評価
Facebook はてなブックマーク LINEで送る コメント

まるで絵本の中へ入ったような世界が広がるイタリアの古都、フィレンツェ。そんな街の一角でひっそりと創業当時そのままの姿で今現在も営業している世界最古の薬局があります。その名は「サンタ・マリア・ノッヴェラ薬局」。今回はその扉をあけて、お洒落なイタリアっ子の秘密を垣間みてみましょう。

ナポレオンも愛した世界最古の薬局で、「王妃の水」を手にいれる。
(C)Saya Meguro


古都フィレンツェで800年続く歴史とは?

ナポレオンも愛した世界最古の薬局で、「王妃の水」を手にいれる。

中世のフィレンツェはメディチ家の隆盛によって世界でも力を持つ豊かな存在の象徴となっていました。もともとメディチ家というのは薬や香料、香辛料などで財を成した一家であったことから、”Medical(薬)”の語源は”Medici(メディチ)”からきたと言われています。そんな時代に人々の医療の支えとなったのがまさにこのサンタ・マリア・ノッヴェラ薬局。どうしてそこまで人々に愛される薬局となったのか? それには頷くに等しい理由がありました。

自然治癒と癒しがテーマ

ナポレオンも愛した世界最古の薬局で、「王妃の水」を手にいれる。
(C)Saya Meguro

創業当初から今日まで続くこの薬局のポリシーは「自然治癒と癒し」。当時は隣接するサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の修道士たちが、庭で栽培する薬草から薬、香料を作るようになったのがこの薬局のはじまりでした。人々の調子に合わせて特別に調合する薬は、オーガニック思想の先駆けでもあったのです。

オーデコロン発祥の地

ナポレオンも愛した世界最古の薬局で、「王妃の水」を手にいれる。
(C)Saya Meguro

そしてこの薬局のもうひとつの魅力のひとつに、「香り」があります。なんとこのサンタ・マリア・ノッヴェラ薬局こそが、オーデコロンの起源であり、それをヨーロッパ国内のみならず、全世界へと広めた由緒ある薬局でもあったのです。その人気ぶりは、当時あのナポレオンまで虜にしたと言われています。

目黒沙弥

Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

| 観光,現地ルポ/ブログ,ヨーロッパ,イタリア,現地ルポ/ブログ,観光


イタリアの現地ルポ/ブログ関連リンク

ノルウェイジャン-メイン ノルウェイジャン-メイン






ベネチア旅行ゴンドラ ベネチア旅行ゴンドラ
動物型のチョコレート 動物型のチョコレート
シチリア島の自然 シチリア島の自然
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 NEXT

#フィレンツェ