3位は富山で2位は茨城!外国人から今最も関心が高まっている都道府県1位は

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jul 22nd, 2016

5月はちょっと落ち込んだものの、2016年に入ってからは3月、4月と単月で200万人を超える外国旅行者が訪れるなど、日本の観光は絶好調です。

さらなる発展を目指して各自治体や関係省庁、個人が努力を続けているところですが、現在外国人は日本のどういった地域に関心を持っているのでしょうか?

3位は富山で2位は茨城!外国人から今最も関心が高まっている都道府県1位は

そこで今回は世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor」の行った「インバウンドトレンド調査」をもとに、現在どこの国の人が、日本のどの都道府県に興味を持っているのか、その“伸び率”をランキング形式で紹介したいと思います。

第3位:富山県

3位は富山で2位は茨城!外国人から今最も関心が高まっている都道府県1位は

冒頭の調査では、トリップアドバイザーの日本ページへ、海外ユーザーがどの程度アクセスをしているか、その頻度を分析しています。日本に特に興味を持ってくれている外国人は、近隣の中国を筆頭にシンガポール、インドネシア、台湾の人々。

さらに興味関心の対象として、アクセス数の“伸び率”が最も高い都道府県の第3位に、富山県が挙げられていると分かります。筆者も暮らす富山県は、中部山岳国立公園内にある立山黒部アルペンルートや、黒部峡谷のトロッコ電車、さらには世界文化遺産の五箇山合掌造り集落などが観光地として有名。

過去記事「北陸新幹線で富山に来たら絶対にしたい“11”のこと」でも紹介しましたね。記事にもある通り、富山湾のブリやシロエビ、ホタルイカなど海のグルメも人気です。

筆者は先日、黒部峡谷のトロッコ電車に乗ってきました。車内はアジアを中心とした外国人観光客でいっぱい。団体客に「こんにちは」と声を掛けると、皆さん笑顔で「こんにちは! お元気ですか?」と上手な日本語で返してくれました。途中下車した黒薙駅の駅員さんと40分ほど話す機会にも恵まれましたが、外国人観光客の増加を肌でひしひしと感じていると語っていましたよ。

第2位:茨城県

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外国人の興味関心が高まっているエリアとして、茨城県が第2位にランクインしました。

茨城県と言えば、筑波山や霞ケ浦からなる水郷筑波国定公園や水戸の偕楽園、ひたちなかのひたち海浜公園、茨城県南部にある牛久大仏などが有名ですね。

中でも国営ひたち海浜公園のみはらしの丘における丘一面のお花畑(ネモフィラ)は、死ぬまでに一度見ておきたい絶景として外国人にも大人気です。

過去記事「見渡す限り花々が咲き乱れる、美しすぎる日本の“花絶景”5選」でも取り上げました。公式facebookを見ても、アジア系の外国人からのコメントがたくさん寄せられています。やはり世界的に注目されているのですね。

また、茨城県は成田国際空港からの近さも魅力。地図を見ると分かりますが、千葉県成田市の一部は利根川を挟んで茨城県南部と面しています。

県の情報によれば、東京の中心部に宿をとれなかった外国人旅行者が、茨城県南部にあふれる形で宿泊しているケースも目立っているのだとか。

宿を茨城県にとるとしたら、自然と「茨城には何かないの?」といった発想になります。その意味もあって、茨城県に目を向け始めている人が増えているのかもしれませんね。

第1位:石川県

3位は富山で2位は茨城!外国人から今最も関心が高まっている都道府県1位は

注目度の伸び率でナンバーワンに輝いた都道府県は、石川県でした。石川県と言えば金沢市。北陸新幹線開業後の金沢はまさに外国人観光客でいっぱいですよね。

過去記事「在住者が教える!初めての金沢を効率的に回るルートと裏技」でも幾つか取り上げましたが、金沢には兼六園、金沢21世紀美術館、にし茶屋街、ひがし茶屋街、近江町市場など、魅力的な観光地が集まっています。

その他「日本屈指のドライブコース能登半島の見所はここ!はずせない5つの絶景」で取り上げたように、国定公園にもなる能登半島の輪島や能登島など、金沢から足を延ばせば異なる風景を楽しませてくれる観光地が続いています。もちろん国立公園の白山のような大自然も。

日本人でもまだ訪れた経験のない人は、ぜひともチェックしてみてくださいね。

3位は富山で2位は茨城!外国人から今最も関心が高まっている都道府県1位は

[インバウンドトレンド調査 – トリップアドバイザー]
[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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