一人旅初心者にもおすすめの行き先をご紹介する連載第12弾。今回おすすめする旅先は近年日本でも人気上昇中のポーランドです。

ポーランドが海外一人旅におすすめなワケ

東ヨーロッパは貧しく治安も良くないといった印象があるかもしれませんが、ポーランドは治安が良く人も親切で、ヨーロッパのなかでも安心して旅行ができる国のひとつです。

ポーランドといえば見逃せないのが雑貨。素朴な可愛らしさがたまらないポーランド陶器は、近年日本でも注目を集めています。物価が安いのも嬉しいポイント。フランスやドイツといったヨーロッパの先進国に比べると、滞在費が半分あるいはそれ以下で済んでしまうので、ヨーロッパに行きたいけれど出費を抑えたいという方には間違いなくおすすめです。

各地に中世香る魅力的な街が点在するポーランドではぜひ複数都市を周る周遊旅行を楽しみましょう。

首都ワルシャワ

新市街に立ち並ぶ未来的な高層ビルと、中世ヨーロッパを思わせる旧市街とのコントラストが面白いポーランドの首都ワルシャワ。

旧市街は「ワルシャワ歴史地区」として世界遺産に登録されています。ワルシャワの街は第二次大戦中に徹底的に破壊されましたが、戦後、「ひびの一本にいたるまで」といわれるほど、元の姿に忠実に復元されました。真正性（オリジナルであること）を重視するユネスコが復元された街を世界遺産に認定しているのは異例のことで、ワルシャワ市民の街にかける想いが認められたといえるかもしれません。

ワルシャワの見どころ

ワルシャワ観光のハイライトはやはり世界遺産にも登録されている旧市街。パステルカラーと赤茶屋根のカラフルな街並みに胸がときめきます。旧市街の中心はかつてポーランド王の住居兼行政府であった旧王宮がある王宮広場と、ワルシャワのシンボル、人魚像がたたずむ旧市街広場。

ワルシャワを歩けばその街並みの美しさに感動するばかりでなく、焦土と化したワルシャワの街をこれほど美しくよみがえらせた人々の情熱にも心を打たれます。

メイン通りだけでなく、ひっそりとした通りにも足を踏み入れてみましょう。どこからともなく馬車の音が聞こえてきて中世にタイムスリップしたような気分になれるかもしれません。

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。