京都保津川下りは歴史ある川下り。船頭たちが技で押し流して下る船は、京都の伝統を体験することのできる貴重な場所です。また山の中を流れる保津川では京都の自然の美しさを感じることができます。そんな保津川下りの魅力を紹介します。
保津川下りの簡単な歴史
(C)Nanako Kitagawa
保津川下りは京の街に物資を運ぶ船として千年もの間活躍しました。車などなかった時代、京の街に下りた船は、船頭たちが岩場にへばりついて亀山まで引っ張ったのだそう。下りは2時間なのに、4時間かけて船を引き揚げてました。かなり過酷な仕事だったと言います。当時船を運ぶのに掛けられた綱の跡が今でも残っています。戦後のトラック輸送発達に伴い保津川の船は徐々に廃止され、現在は観光客を乗せる保津川下りとして京都の人気観光スポットとなりました。
保津川下りをするには?
(C)Nanako Kitagawa
保津川は亀岡を出発しますが、京都からどのように行けばよいのでしょうか。嵐山のトロッコ列車に乗り終着点まで行き、保津川下りをして嵐山に戻ってくるというのが定番のコース。トロッコ列車の終点からバスが出てるのでそれにのって保津川下りの乗り場に向かいます。トロッコ列車以外にも、京都から亀山までバスで行くこともできるそうです。
四季を楽しむことができる保津川下り
(C)Nanako Kitagawa
春は桜色に染まった山を愛でることができます。時折花吹雪が舞うのだそう。夏は清涼感が感じられ、美しい緑色の山の中を船は下っていきます。秋は紅葉に染まった山々が美しく、まるで日本絵画の世界を見ているよう。冬は雪景色の中を船で下っていくのです。どの季節も魅力溢れる京都の自然美。自然の中に身を置きリラックスできる贅沢なひとときです。
スリル溢れる保津川下り
保津川下りはのんびりと下っていきますが、川の流れの速い場所もあるのです。船が速い流れに乗って下る瞬間は、思わず息を呑むほどハラハラ。自然の中だからこそスリスも満点。まさに一種のアドベンチャー気分を味わうことができます。また保津川には高低差2mもある滝があります。鮎も上がれないと言われているのだそう。そんな滝を船頭さんたちが杖のみで下っていくのは、まさに職人芸です。船頭さんたちもまさに命がけ。そんなたくましい姿に保津川下りの伝統を感じさせられます。
保津川下りは四季と歴史を体験できる場所。京都を訪れたらぜひ体験していただきたい川下りです。
保津川下り
https://www.hozugawakudari.jp
京都府亀岡市保津町下中島2 保津川遊船企業組合
電話 0771-22-5846
Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
【お花見で有名な京都の醍醐寺・清瀧権現桜会<さくらえ>開催】樹齢180年
Mar 25th, 2024 | TABIZINE編集部
太閤 豊臣秀吉が日本史上最も豪華な花見を催した京都・総本山醍醐寺にて、2024年3月15日(金)~4月15日(月)の期間「清瀧権現桜会(さくらえ)」として特別法要とさまざまな特別拝観が開催されます。醍醐寺は、平安時代より花の醍醐と言われた桜の名所。毎年4月の第2日曜日に「豊太閤花見行列」が開催され、終日境内は賑わいます。また、「醍醐寺霊宝館」では開門前の時間外入場で、樹齢180年と言われる「大枝垂れ桜」をはじめ、数々の咲き誇る桜の中、醍醐の花見を満喫することができます。醍醐寺で期間中に開催されるさまざまな法要や特別拝観イベントを紹介します。
【もう一つの京都】古き日本の原風景に出会える「かやぶきの里」で森の京都を
Mar 19th, 2024 | 西門香央里
連日国内外から多くの観光客が訪れる古都・京都。京都といえば京都市が有名ですが、実は京都にはもっと素敵な場所がたくさんあるんです。今回はそんな“もうひとつの京都”の絶景を全3回で紹介。第3回目は茅葺き屋根の古民家が連なる、美山町のかやぶきの里です。
【天橋立で股のぞき!】海の京都観光で日本三景のひとつを楽しむ|もう一つの
Mar 18th, 2024 | 西門香央里
連日国内外から多くの観光客が訪れる古都・京都。京都といえば京都市が有名ですが、実は京都にはもっと素敵な場所がたくさんあるんです。今回はそんな“もうひとつの京都”の絶景を全3回で紹介。第2回目は日本三景の一つでもある宮津市の天橋立です。
【海の京都「伊根町」を歩く】美しくノスタルジックな伊根の舟屋は宿泊もでき
Mar 17th, 2024 | 西門香央里
連日国内外から多くの観光客が訪れる古都・京都。京都といえば京都市が有名ですが、実は京都にはもっと素敵な場所がたくさんあるんです。今回はそんな“もうひとつの京都”の絶景を全3回で紹介。第1回目は、海の上に浮かんだように広がる舟屋を中心とした伊根町です。宿泊もできます。伊根町観光交流施設「舟屋日和」内にあるランチスポット「鮨割烹 海宮 WADATSUMI」や、カフェ「INE CAFE」にも立ち寄ってみました。
【京都・霊鑑寺 春の特別公開】椿があしらわれた御朱印もあり!100種類以
Feb 12th, 2024 | TABIZINE編集部
京都にある霊鑑寺では、2024年3月20日(水・祝)から4月7日(日)まで、春の特別公開が開催されます。庭園で見ることができる椿は、京都市指定天然記念物である日光椿をはじめ、散椿、白牡丹椿、舞鶴椿など、なんと100種類以上。椿は種類によって開花時期が異なるため、訪れる時期によって違った景色を楽しめます。公開期間中にしか購入できない霊鑑寺オリジナルの御朱印帳や、椿があしらわれた御朱印も授与される予定ですよ。
【2024年ひな祭り】京都の「桃の節句」イベントが行われるスポット9選
Feb 9th, 2024 | ロザンベール葉
【2024年2月9日更新】2月の立春も過ぎ、暦の上ではもう春ですが、暖かい春の訪れが待ち遠しいですね。3月3日「桃の節句」には歴史ある京都の寺社などで、それぞれに工夫を凝らしたひな祭りが催されます。可愛らしいひな人形が飾られたり、流し雛が行われたり、華やかな雰囲気の京都で春気分を満喫してみませんか。
【2024年2月12日は初午】意味や由来・「いなり寿司」との関係とは?
Jan 30th, 2024 | TABIZINE編集部
2024年2月12日(月・祝)は「初午(はつうま)」です。2月の最初の午(うま)の日と、その日に行われる各地の稲荷神社の祭礼をいいます。では、初午とはどのような行事なのでしょうか? その意味や由来、そして「いなり寿司」との関係を紹介します。
京都・天橋立で「股のぞき☆一龍万倍」開運キャンペーン開催!地元の幸満載の
Jan 23rd, 2024 | TABIZINE編集部
京都・天橋立で、2024年の干支“辰”にちなんだ「辰年といえば天橋立!股のぞき☆一龍万倍 開運キャンペーン」が実施されます。域内の飲食店・お土産物店で5%の割引を受けることができる「開運!宮津天橋立おもてなし割」を開催。地元の幸満載のご当地丼が勢ぞろいした「天橋立開運ばんばらこ丼」のほか、「一龍万倍!天橋立開運焼き」や「龍の開運クッキー」などのグルメも楽しめます!
【日本三大龍穴】京都「貴船神社の奥宮」・奈良「室生龍穴」・もう1カ所は不
Jan 21st, 2024 | あやみ
2024年は辰年ですが、龍にまつわるパワースポットに出かけて、あやかりたいものですよね。地中を流れる気のルート「龍脈」の気が地上に噴き出すポイントである「龍穴(りゅうけつ)」は、風水では良い気が溜まるとされており、ここに住む一族は永きにわたり繁栄するといわれています。そこで、日本三大龍穴に挙げられる京都府の「貴船神社の奥宮」、奈良県の「室生龍穴」、岡山県の「備前龍穴」、それぞれの特徴と歴史をご紹介します。
【2024年開運】京都府のパワースポット3選!魔除け、釘抜き地蔵、頭痛封
Jan 2nd, 2024 | 青山 沙羅
【2024年1月2日更新】2024年こそ、パワースポットのよい運気をいただき、人生に立ち向かう勇気を養いたいものです。日本全国にあるパワースポットで、災いを退け、健康運や金運、仕事運を上げましょう。北海道から沖縄まで、47都道府県のパワースポットをご紹介します。今回は京都府です。