サン・マロはブルターニュ地方にある城壁に囲まれた港町。公認の海賊が拠点とした街であり、フランスでありながらも異国情緒が感じられます。そんなサン・マロの街を紹介します。
城壁に囲まれた旧市街地
サン・マロの旧市街地は見事なほど城壁に囲まれています。圧倒されるような城壁は、12世紀に建てられました。英仏海峡からからやってくる敵から身を守るためです。大砲が今でも置いてあったりして、城壁が造られた時代の緊張感が見られます。
サン・マロは海の街だけあって、どこか開放感のある雰囲気が漂っています。それもそのはず。カナダを発見したジャック・カルティエなど、新大陸や新航路を発見した冒険家の船がここサン・マロから出ました。海にロマンのあった時代の面影を見ることができるのです。
エメラルドグリーンの海
サン・マロの海は美しく、エメラルドグリーン。城壁に登ると遥か彼方まで続く青い海を見渡すことができます。城壁には歩道があります。海の香りを感じながら歩くのは、気持ちが良いのです。
サン・マロの歴史を学ぶサン・マロ歴史民族博物館
海賊が存在したのは伝説の中のお話のようですが 、16世紀サン・マロにはコルセールと呼ばれる政府公認の海賊がいました。コルセールは海の向こうにあるイギリスの船を襲っていました。フランスを敵国から守る役割もしていたそうです。サン・マロ歴史民族博物館ではこの海賊たちが奪ったお宝などが展示されています。
サン・マロ発のバター、ボルディエ
(C) Nanako Kitagawa
日本でも大人気のボルディエのバターはサンマロで製造されています。ジャン=イヴ・ボルディエはサン・マロにバターのお店を開くと、瞬く間に人気となり、三ツ星レストランのシェフにも愛用されるようになりました。ボルディエのバターはブルターニュの伝統的な製法で作られています。普通のバターと違い、チーズのような感覚で食べることのできるバター。薫製塩や柚子、海藻入りのバターなど少し変わったバターを製造しているのも特徴です。ボルデェのバターはパリの百貨店でも購入することができますよ。
サン・マロはフランスの他の都市では見られない力強さの感じられる街。海賊の面影を見に、サン・マロを訪れてみませんか。冒険心が掻き立てられますよ。
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