(C) Yoko Nixon
東南アジアに位置するタイ王国(通称タイ)。微笑みの国としても知られるタイ人の約95%は敬虔な仏教徒と言われるほど、宗教との関わりの深い国でもあります。
そんなタイのお寺の中でも一際異彩を放つ、「地獄寺」をご存知でしょうか。
バンコクから日帰りで行ける、身近な地獄があった!
今回は首都バンコクから気軽に行ける地獄、ワッパーラックローイをご紹介します。まずバンコクの北バスターミナルから約3時間バスに揺られて向かうはナーコンラチャシーマという街。ナーコンラチャシーマに着いたらバスを降りて、ラックローイ行きのバスに乗り換えます。バスターミナルの係の方はほとんど英語を話さないので、根気よく「ワッパーラックローイ!」と伝えましょう。
何もない田んぼ道を歩いた先に待つ地獄の入り口
ラックローイ方面のバスに乗れたら、あらかじめ運転手かガイドさんにワッパーラックローイで降りたいと伝えましょう。バス停も何もない道の真ん中がラックローイ入り口です。
(C) Yoko Nixon
バス停付近には看板も何も出ていないので少々不安になりますが、10分ほどまっすぐ歩くと見えてくる目印の黄色の看板。地獄の入り口までもう少しです。
(C) Yoko Nixon
この世の地獄へようこそ
目印の看板が見えてからさらに少し歩くと、ようやく見えてくるお寺の入り口。ここからすでに異様な雰囲気が伝わってきます。
(C) Yoko Nixon
一歩中に入るとそこには色鮮やかな、とてもグロテスクな人形が所狭しと並べられています。
(C) Yoko Nixon
(C) Yoko Nixon
置かれている人形の数々は、地獄の光景を表しているそう。もちろんここはれっきとしたお寺なので、僧侶もいます。
(C) Yoko Nixon
お金を入れると動き出す人形もあって、お寺というよりもテーマパークのような印象も受けます。
(C) Yoko Nixon
360度どこを見渡しても目に飛び込んでくるのはおぞましく、痛々しくもどこか滑稽な人形の数々。
(C) Yoko Nixon
(C) Yoko Nixon
ものの10分もすれば、最初こそは異空間の空気に飲み込まれていたものの、現実世界にあるこの非現実を前に、「○○とはこうあるべき」と言ったような常識が必ずしも常ではないのかもしれない、と思い始めてしまうので不思議です。
お寺を訪れる人の中には現地の家族連れもいて、小さい子ども達も楽しそうに見学しています。子どもの頃にこんなものを見たらトラウマになりそうですが、タイ人の寛容性も垣間見ることができます。
(C) Yoko Nixon
いかがでしたか? バンコクから日帰りで行けるこの世の地獄、ワッパーラックローイ。いつもの観光に飽きてしまった人、日常に刺激を求めている人は、一度地獄の門を叩きに行ってみませんか。
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