世界で有名な滝と言われたら、どこを思い浮かべますか?
TABIZINEの過去記事「渡航者が教える!大迫力のイグアスの滝をもっと楽しむコツ 」でも取り上げた、南米のイグアスの滝などと思い浮かべる人も居るかもしれません。ですが、やはりナイアガラの滝が筆頭ですよね。
12000年を超える大昔、氷河時代に大自然が生みだしたというナイアガラの滝、この巨大な迫力を求めて年間で1400万人ほどの旅行者が世界中から集まると言います。
今までに足を運んだ経験のある人も少なくないと思いますが、この観光名所に新しいアトラクションが誕生しました。
そこで今回は新アトラクションを運営するWild Playの公式ホームページを基に、新しく生まれたナイアガラの滝で楽しむジップラインを紹介したいと思います。
ナイアガラの滝で楽しむジップライン
ジップラインとは、景観の美しい峡谷などに長大なワイヤーを張り、その一直線のラインを滑車付きのロープで宙づりになりながら、一気にすべりおりるアトラクションになります。
日本にも富山県の立山などに有名なスポットがありますが、このジップラインがなんとナイアガラの滝のすぐ近くに完成しました。
高さ67mの地点から、ナイアガラ渓谷に沿って長さ670mのワイヤーが張られています。そのワイヤーに滑車を取り付け、ぶら下がったまま時速70kmで一気にすべりおりるアトラクション。想像するだけでワクワクしますよね。
残念ながら筆者はまだ体験していないのですが、たまたまカナダのオンタリオ州に住む友人が乗ったと言うので、話を聞いてみました。
すると「This is the best flight I’ve ever had.(今までで最高の空中遊泳だった)」と興奮気味の返答。体1つで空を飛んだままナイアガラの滝に突っ込んでいく感覚なのだとか。
ワイヤーは4本張られており、横一列で参加者の4人が一斉に空中へ飛び出します。“スマホ”で録画しながら、自分の体験を絶叫レポートする人なども居て、大盛り上がりみたいですよ。
ちなみに料金は公式ホームページによれば1回$49.99。7歳以下の子どもは体験できず、参加者の体重も23kgから136kgまでと定められています。体にフィットした服装、つま先の閉じた靴などの着用も義務付けられています。
一歩間違うと命を落としかねないアトラクションですので、安全対策には十分に力を入れているのですね。
ナイアガラの滝の基礎知識
「そもそもナイアガラの滝って、どこにあるんだっけ?」と言う方、アメリカとカナダの国境ですね。アメリカには五大湖と呼ばれる大きな湖があり、そのうちのオンタリオ湖とエリー湖のちょうど間に、ナイアガラの滝はあります。一方はアメリカのニューヨーク州、逆側はカナダのオンタリオ州ですね。近隣の主な都市はカナダ側のトロントを筆頭に、ハミルトンなどがあります。アメリカ側はバッファロー。
ナイアガラ観光局によれば、ナイアガラ周辺にはワインの生産地があり、日本語によるツアーも毎日行っているのだとか。なんとカナダの85%のワインが同エリアで作られているのそう。過去記事「世界で最もマイナスイオンを浴びられる場所「ナイアガラの滝」 」でも、その魅力を触れていましたね。
肝心の行き方になりますが、基本はカナダ側からのアプローチになります。カナダ側が一般的にはナイアガラの滝の“表側”だと言われています。もちろん、上述のジップラインのアトラクションもカナダ側。トロントからバスで2時間、鉄道で2時間、タクシーで1時間30分ほどで行けます。CANADA ONE FACTORY OUTLETSというアウトレットや、Casino Niagara、Niagara Falls View Casino Resortなどのカジノも。
単に滝だけでなくさまざまな楽しみがありますので、北米旅行を考える際には、有力な候補地になりますよね。
以上、世界三大瀑布の1つとも言われるナイアガラの滝で生まれた新しいアトラクションを紹介しましたが、いかがでしたか? 冬になる前に、ぜひとも足を運んでみてください。
[Niagara Falls – WildPlay ] [ナイアガラ観光局公式 ] [ナイアガラの滝 – Torontrip トロント総合情報サイト ] [Photos from shutterstock]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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