さっと煮るだけで、すぐに食べられるレンズ豆。欧米では日本の大豆のような感覚で使われており、フランスの家庭料理でもお馴染みの食材のひとつです。多忙な平日の夜でもパパッと作れる、フレンチスタイルの「レンズ豆とソーセージの煮物」の作り方をご紹介します。お鍋ひとつでできるので、洗い物も少なくて済みますよ。
レンズ豆の種類と扱い方
食物繊維や葉酸、鉄分や亜鉛などの栄養素が豊富なレンズ豆。タンパク質が豊富で脂質が少ないため、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。レンズ豆は、鮮やかなオレンジ色、緑色、黒っぽい色、茶色など色も大きさもさまざまです。種類ごとに茹で時間が若干異なるのですが、目安は20〜25分程度、柔らかくなればOKです。茹でる時に重曹をふたつまみほど入れるとふっくら仕上がります。
フランスではオーヴェルニュ地方のオート・ロワール県で栽培されており、「AOP」という原産地呼称を取得しているル・ピュイ産の緑色のレンズ豆「Lentille Verte du Puy」が有名です。煮物にサラダにパスタの具にと、使い勝手のよいレンズ豆です。
続いてはお鍋ひとつで作れる、レンズ豆の煮物の作り方です。
レンズ豆とソーセージの煮物(2人分)
レンズ豆・・・70g(乾燥豆)
オリーブオイル・・・大さじ1
ニンニク・・・ひとかけ
玉ねぎ・・・1コ
ニンジン・・・1本
ローリエとタイム(あれば)・・・少量
ソーセージ・・・200〜300g
厚切りベーコン(なければ薄切りでもOK)・・・50〜100g
塩・コショウ・・・適宜
作り方
1. 手鍋にオリーブオイル、包丁の腹で潰したニンニクを入れて弱火にかける。香りが立ってきたら、薄くスライスした玉ねぎとニンジンを入れて4〜5分炒める。洗ったレンズ豆を加え、軽く炒めたら水をひたひたになるまで加えてフタをし、20分間煮込む。※ここでローリエとタイムを加えると、香り高く仕上がります。
2. レンズ豆が柔らかくなったら、食べやすくカットしたベーコン、フォークで表面をプスッと数カ所刺したソーセージを入れて、さらに5〜10分ほど煮込み、塩・コショウで味を調えたら出来上がり。
今回のレシピは、フランスの人気料理サイト「marmiton」と「750g.com」を参考に、日本のご家庭でも作りやすいように調整してみました。
基本の作り方をマスターしたら、トマト缶を加えるなどして味に変化をつけるのもよさそうです。
テーブルワインとパンを用意すれば、フランスの日常的な食卓の完成です。寒くなるこれからの時期にぴったりのメニュー、ぜひみなさんも楽しんでみてくださいね。
[marmiton.org]
[750g.com]
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