【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
多くの方はタイ旅行でバンコクやチェンマイを訪ねるでしょう。もしくは海のあるリゾート地を求めてプーケットやピピ島など南部の島々を目指す。タイは広いので旅の行程を考える時、よほどロングステイでもしない限り全ての地を周ることは難しいですよね。タイに限らず目的地を市内に絞ることによって、リゾート方面を諦めなくてはならないことは多いものです。
しかし今回はバンコク市内を拠点としながら、日帰りで気軽に行けるリゾートをご紹介。そこには映画「ファインディング・ニモ」の世界があり、南部にまで行かなくてもタイの海を十分に楽しむことができます。都会も海も両方楽しめる欲張りなプランです。
目次
1)バンコクから車で約2時間。パタヤの魅力
バンコクから東南へ165キロメートル進むと、タイ湾に接した「パタヤ」があります。バンコクから最も近いリゾートで、マリンスポーツが盛んな地。ビーチ沿いにはヤシの木やホテル、レストランが立ち並び南国気分を味わえます。プールや動物園などテーマパークもあり、大人も子供も楽しめ、夜はバーやショーでにぎわい、昼とは別の顔を見せる魅惑の街です。
パタヤの港に着くと、マリンアクティビティの豊富さに驚くのではないでしょうか。パラセーリングやジェットスキー、ダイビングにシュノーケリングと何でもそろっています。
しかし何といってもパタヤ最大の魅力は、バンコクからのアクセスのよさ。車に乗って約2時間、ひと眠りでもして目を開けたらそこはもうリゾートです。1日あれば遊びに行けるので時間と予算の大幅な節約となりショートトリッパーや働く在住者にとってはたいへん嬉しいはず。
・BTSエカマイ駅から出ているバスに乗る
・各ツアー会社が取り扱っているツアーに申し込む(ほとんどのツアーはバンコク市内の集合場所もしくは宿泊しているホテルから現地までの送迎がセット)
⇒筆者オススメはこちらの方法。この方法だと楽々パタヤまで辿り着くことができる。
2)体験ダイビングをしてみよう!
パタヤの楽しみ方は色々ありますが、せっかく海に来ているからにはぜひマリンスポーツに挑戦してほしいです。中でもスキューバダイビングは特におすすめ。ライセンスを持っている方はもちろん、持っていなくても体験で水深6~12mまで潜ることができます。潜るのがちょっと・・・という方はシュノーケルでもよいでしょう。
パタヤでのダイビング(シュノーケル)は主に、パタヤ港から船に乗り、近隣のダイビングポイントまで移動します。大きい船なのであまり揺れませんが、心配なら酔い止めがあるとベター。海峡や時期にもよりますが、近くの島(リン島やラン島)周辺、沈船ポイントなどを潜ります。透明度は海の状況にもよるが4~7mくらい。透き通るような綺麗な海とは決して言えませんが、意外と魚影が濃く、マクロ生物も豊富なため、ベテランダイバーでも楽しめます。
器材やウエットスーツはレンタル可能なので水着さえあればOK。ランチタイムも船の上なので海を眺めながらクルーズ気分を味わいましょう。事前にバンコク市内の日本人が経営するダイビングショップに申し込んでおけば、日本人インストラクターが対応してくれるので安心です。
3)パタヤで出会える海の生き物たち
パタヤの海は奥が深い。人気どころではタイマイやハナビラクマノミが水中に生息しています。リン島の周辺は水深が浅く、テーブル珊瑚が綺麗な場所も。その浅瀬をキンセンフエダイやウメイロモドキなどカラフルな魚群が通るのです。
砂地には日本ではあまり見られない黄色と黒のギンガハゼがたくさんいます。よく見るとブチウミウシやゼブラガニも。深場に行けば沈船だったり、背中がハートマークのトウアカクマノミが見られたりもしますよ。
しかし、豊富な生物がいるにもかかわらず、自然相手のスポーツなので海の状況次第では砂地にガンガゼ(毒を持つウニの一種)オンリーなんてこともあります(泣)。透明度が悪くて視界が悪いことも、目当ての生物がまったく見られないなんてことも・・・。
全ては生き物と海の気分次第で変わるため、何が見られるかは潜ってみないと分からない。それは大自然で遊ぶダイビングの魅力でもあります。水中でどんな出会いがあるかは当日潜ってみてのお楽しみというわけ。
続いて、「1泊2日でダイビングの資格を取得する方法」をご紹介(次のページへ)。