外国人の友人や旅先で出会った異国の人から日本を、あるいは日本人を褒めてもらうと、本当にうれしいですよね。そんな日本や日本人に対して好感を持つ人が最も多い外国はどこなのでしょうか?
親日国については人気記事「日本に好感をもっている国ってどこ?世界の親日国10選 」でも紹介しましたが、今回は電通が20の国と地域に対して行った「ジャパンブランド調査2016」から、「日本、好き」と思ってくれている人が多い国をランキングで紹介します。
ちなみに調査の対象となった20の国と地域とは、中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアになります。
第3位:フィリピン
日本に対する好感度が高い国第3位は、フィリピン。「あなたは日本のことが好きですか?」との問いに、多くの方が高評価を与えてくれたと分かります。
フィリピン人は英語がとても上手。もしかすると英会話留学やインターネットを使った英会話レッスンで、フィリピン人と直接交流を持った経験のある人も少なくないかもしれませんね。外務省によると、フィリピンと日本には政治的な問題がなく、国家レベルでも極めて良好な関係を結んでいるのだとか。
2014年の時点で現地には18,870人の日本人が暮らしています。一方で日本には2015年の時点でなんと229,595人もフィリピン人が暮らしているそう。その数は中国、韓国など東アジアの国民を除けばトップなのだとか。
筆者にもフィリピン人の友人が数人居ますが、東日本大震災など大きな災害があったときには、必ず励ましの言葉をくれました。自分たちの町が洪水に流され、苦しいときであっても、日本人を気遣ってくれる友情に心打たれた経験も・・・。国家レベル、市民レベルでこれからもフィリピンとは深く結びあっていきたいですね。
第2位:ベトナム
フィリピンに次いで日本に好感を持ってくれている国はベトナム。国家レベルでも双方のトップが行き来するなど、極めて良好な関係を結んでいるといいます。第二次安倍政権がスタートしたとき、最初の外遊先がベトナムだった点を考えても納得ですね。外務省の情報によれば、日本に留学しているベトナム人の数は2015年の時点で43,448人。中国人に次いで世界2位だと言います。現地に住んでいる日本人の数は2014年の時点で13,547人。逆に日本に住んでいるベトナム人は2015年の段階で146,956人。かなりの数ですよね。
会社の転勤などでベトナムに暮らす“日本代表”の方々、あるいは身の回りに居るベトナム人と国内で日々触れ合っている日本人が、日本の評価を高めてくれているのかもしれません。ちなみに同調査の2015年版ではベトナムが、第1位に輝いていました。
第1位:タイ
昨年の同調査では第3位だったタイが、2016年の調査ではNo.1に輝きました。2013年には日ASEAN友好協力40周年を記念して、短期滞在に関してはビザの免除がスタートしました。タイの観光客も多く日本に訪れてくれています。そうした交流の結果、日本を好きになってくれたのかもしれませんね。
外務省の情報によると、なんと日本とタイの交流は600年近くの歴史を持つのだとか。タイに住む日本人の数は2014年時点で64,285人。タイへ渡航する日本人は同年で126万人ほど、さらに首都のバンコクの日本人学校の生徒数は3,064人など、民間レベルでも多くの交流があると分かります。
タイは過去記事「【連載】海外一人旅!初心者・女性にもおすすめの国はどこ?/第1回「タイのバンコクで3つのハッピーを味わう旅」 」でも触れたように、観光地としても世界的に人気です。
ちなみに第4位はシンガポールとマレーシアが同率、6位は香港、7位は台湾とインドが同率で入っていました。「日本に好感をもっている国ってどこ?世界の親日国10選 」もぜひ参考にしてみてくださいね。
[All Photos by shutterstock.com ]
[ジャパンブランド調査2016 – 電通 ] [国・地域 – 外務省 ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
【タイ・バンコク】地元民も大絶賛!チャトゥチャック週末マーケット&ルメリ
May 16th, 2023 | 鈴木幸子
バンコクの宿泊ホテルでおすすめスポットを尋ねて、タイ人スタッフみんなに勧められたのが「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット」。まだ未体験だったこの週末市、行ってみたら雑貨天国で大感激でした! ホントに便利でリラックスできたホテル「ルメリディアン・バンコク」も一緒にレポートします。
【タイ・バンコク】新ナイトマーケット・ノスタルジックなアート街・船上レス
May 12th, 2023 | 鈴木幸子
2023年5月8日(月)に日本入国の水際対策もなくなり、そろそろ海外行きたいモードが再燃しているかもしれませんね。しかし最近の欧州行きエアチケットの激高ぶりに目が点……ということで、もう少し身近なタイ・バンコクはいかがでしょうか? コロナ禍の空白の3年がたっても、相変わらず人気かつ、おひとりさまでも楽しめるスポットを現地ルポで紹介します。
【今行ける海外2022】「タイ」の渡航条件情報・ワクチンやパスポートは?
Dec 3rd, 2022 | TABIZINE編集部
新型コロナウイルスに関連して、海外への渡航条件や入国制限措置は刻々と変化しています。海外旅行の際は、最新情報の事前確認が必須です。世界各国・各エリアの入国に関する情報から、帰国の際の水際対策までをまとめてお届け! 今回は2022年12月時点でのタイの情報を紹介します。
【あの国はなぜ親日国なのか?】在留邦人8万人!「タイ」が親日的な政治・経
Nov 7th, 2022 | アンダルシア
世界には「親日」といわれる国や地域がたくさんあります。海外旅行をするときも、親日国を訪れると、なんとなく過ごしやすかったり、現地の人とのコミュニケーションがスムーズだったり、なんてことがないでしょうか? そこで、比較政治や国際政治経済を専門とする政治学者が、なぜその国や地域が親日なのか、政治や歴史の背景から解説します。
【2022年秋】今、行きやすい海外旅行は?「リベンジ海外旅行 攻略ランキ
Sep 17th, 2022 | Sayaka Miyata
3年ぶりに行動規制を伴わない夏休みとなった2022年。コロナ第7波の中ではあったものの国内旅行を中心にコロナ前に近い夏休みが戻ってきました。そして、2022年9月7日より日本の入国規制が緩和されることを受け、いよいよ久しぶりの海外旅行を本格検討する人も増えてたのではないでしょうか。そこで、「今、行きやすいのはどこなのか?」を、6つの指標から、令和トラベル研究所が客観的に調査。その結果とともに「リベンジ海外旅行 攻略ランキング」をお届けします。
プーケットの隠れ家ホテル「キーマラ」で贅沢リゾート時間!タイ入出国状況も
Jun 28th, 2022 | 窪咲子
東南アジアの中でも、早くから外国人観光客の受け入れを再開していた「タイ」。2022年5月1日からは、新型コロナウイルス対策の入国制限を緩和し、ワクチンを2回以上接種していれば、それまで必要だった入国時のPCR検査と待機が免除されるようになりました。未接種の人でも、渡航前の検査で陰性を証明できれば隔離は免除に。そこで今回は、旅行へのハードルが一気に下がったタイに訪れて、注目の隠れ家ホテル「キーマラ」の魅力を探ってみました。
【海外在住のYouTuberファイル1】タイの秘島リゾートも!「MAIB
Mar 21st, 2022 | あやみ
2018年にタイ・バンコクに移住したまいばるさん。相方のYUUさんと一緒にYouTubeチャンネル「MAIBARU ThaiVlog まいばる」を運営しています。バンコクのレストランや観光地のレポはもちろん、まだ日本ではあまり知られていないタイ人に人気の観光スポットが登場する動画も豊富。今回は、そんなYouTubeチャンネル「MAIBARU ThaiVlog まいばる」の再生数が多い動画TOP5をご紹介します。
【世界の美食を巡るYouTuberファイル3】タイの激ウマ屋台を食レポ「
Feb 28th, 2022 | あやみ
タイ・バンコク在住の人気YouTuber、TJさんのチャンネル「TJ Channel Thailand」。タイの観光名所やグルメのほか、アクティビティ、ナイトライフなどを幅広く紹介しています。TJさんは日本人の父とタイ人の母を持つハーフでタイ語がペラペラです。そんな「TJ Channel Thailand」の再生数が多い食レポ動画のTOP5をご紹介します。
【ハワイ・タイ編】世界のローソンでは今何が人気?売れ筋商品を聞いてみた
Jan 7th, 2022 | 小梅
海外旅行中のコンビニ巡りは、そこに住む人々の生活が見えてくるようで、かなりわくわくするもの。見たことがない商品や、日本ではありえないサービスなどと、生活に密着しているコンビニは情報の宝庫! ということで、次の旅がもっと楽しくなるような「海外ローソン」の人気商品&おもしろサービスをご紹介します。今回は、「ハワイ」と「タイ」です。
【タイのおすすめ旅先・地獄寺まとめ】70カ所以上の「地獄寺」の魅力を研究
Oct 31st, 2021 | TABIZINE編集部
タイは、2021年11月から日本を含む46の低リスク国・地域からの外国人観光客の受け入れを再開。低リスクの対象として承認された国・地域に21日以上滞在している場合は、タイ入国後の隔離は免除されます。そこで、タイ旅行を考えている人に、タイらしい「地獄寺」の魅力をあらためて紹介します。地獄を立体で表現している地獄寺を研究している、地獄研究家・椋橋彩香さんによるタイの地獄めぐりの連載をまとめました。