灼熱の太陽、どこまでも続く青い空、陽気な音楽とコロンビア人。ーカリブ海に面する広大なビーチを前にすれば、抱えている悩みさえも忘れ「別になんでも良いじゃない」なんて言葉さえが出てきてしまうような楽園がコロンビアにはあります。その名は「サンタマルタ」。
ここは外国人旅行者だけでなくコロンビア人にとっても外せない「リゾート地」として知られている場所の一つです。そんな場所に実際に訪れた筆者が、現地からサンタマルタの魅力をお伝えします。
「サンタマルタ」って?
「サンタマルタ」は首都のボゴタから北へ約700km、飛行機の直行便で約1時間半の場所に位置するリゾート地です。一年を通して気候の変化があまりないこの場所の年間平均気温は28〜30度近くと過ごしやすく、毎年世界中の多くの人が「常夏の楽園」を求めやってきます。今でこそ観光地として栄えたこの場所ですが、実はコロンビアの「最古の都市」であり長い歴史を持つ土地としても知られています。そのため現存する最古の「教会」や「古代遺跡」など、見所をたくさん秘めた場所でもある、このサンタマルタ。それでもやっぱり、バケーションの地として選ばれるのには、5つの理由がありました。
1. バリエーション豊かなビーチ
ここにやってくる多くの人の一番の目的は何を隠そう、やっぱり「ビーチ」! ビーチはバケーションらしさを一層引き立たせてくれる存在でもありますが、ここサンタマルタにあるビーチは一つではありません。それぞれ変わった特徴を持ったビーチがいくつもあるため、行き先は日替りで選択可能。そんな贅沢なビーチ体験を時間が許す限り、いとも簡単にできてしまうんです。
例えば街の真ん中に位置しアクセス楽々な「ロダデロビーチ」や、静かで澄んだクリスタルブルーの海がある「プラヤブランカビーチ」、中心部から車で10分ほどの地元の人たちでにぎわう「タガンガビーチ」など、バリエーションの豊富さは星三つ。「今日はあっちのビーチへ行こうかな」なんて考えている時間さえも楽しめてしまいます。
2. 自然の宝庫「タイロナ国立公園」
「ビーチだけでは物足りない!」というアクティブ派の人にぜひオススメしたいのは、ここ「タイロナ国立自然公園」。サンタマルタからはバスで一時間、そして到着してからも数時間のトレッキングが必要になりますが、訪れる価値は労力以上の「秘境」として昨今注目を集めています。
なんとここは、ジャングルとビーチが混在しているというとっても稀有な特徴を持つスポット。そんな一生分のマイナスイオンが吸収できそうなジャングルの中を歩み進めていくと、気分はもう冒険モードに突入です。道中珍しい動物や鳥に遭遇したり、海岸沿いでキャンプをしたり、ハンモックに揺られてみたりと、普段経験できないことが一気にコンプリートできてしまうこのタイロナ国立自然公園。ついつい「探検」や「冒険」という言葉に反応してしまう人にとっては、ぴったりの場所なんです。
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3. 治安良好!
(C) Saya Meguro
海外旅行に付きまとう最大の心配事の一つとして必ず挙げられるのは、その国の「治安」。特に南米・コロンビアだとその心配は何倍にも膨らんでしまうかもしれませんが、このサンタマルタは良い意味で期待を裏切る場所の一つなんです。
というのも、このサンタマルタはコロンビアが誇るリゾート地であるため、昼間に至っては危険な雰囲気は皆無に近いほど。夜はあまり出歩かないことは当たり前の安全対策ですが、この地域一帯は朝から晩まで警察が巡回警備に当たっているため、他の都市に比べると治安の良さは別格です。
4. 物価が安い
世界中にはバケーション先にぴったりの美しい場所がたくさん紹介されていますが、「でも、お高いんでしょ?」と言ってしまいたくなるリゾート地の数々。でも、安心してください。ここサンタマルタは、海沿いにあるバーなどでビールを頼んでも一杯たったの100円〜、シュリンプカクテルやフライドポテトなどのサイドメニューも300円〜、メインディッシュのシーフードプレート(サラダ・ご飯付き)も600円〜と、びっくりするほどお得に楽しめる場所として有名な地なんです。
せっかくのバケーション、少しくらいお財布の紐をゆるめたって咎まれることはありません。楽しんでしまいましょう。ビールを手にして、美しいビーチと日頃の頑張りに「サルー(乾杯)!」
5. 美しすぎるサンセット
(C) Saya Meguro
心が疲れている時にふっと眼に映る自然の美しさは、肩の荷を下ろしてくれるくれるような力さえも秘めていますが、ここサンタマルタで見ることのできるサンセットもしかり。夕方になると、波打ち際に佇む人たちの視線は海の向こう側の一点に集まります。オレンジ色に染まる海に、ぷかぷかと浮かぶ小舟。ゆっくりと沈みながら、一日の終わりを知らせる太陽。まるでビーチにいる人たちの心を優しく包んでくれるような、そんなサンタマルタのサンセットは少し感傷的になってしまうほどの幻想的な光景です。
まだまだ日本人にとっては未知の国でもあるコロンビア。でも実は、リゾート地としては刻々と進化を遂げる、大きなポテンシャルを秘めた土地でもあります。「なんだかちょっと疲れちゃったな」と思ったら、美しい自然を求め「サンタマルタ」を旅先の候補に入れてみてはいかがでしょう
※2017年1月現在、コロンビアは地域により外務省より渡航注意が出ております。渡航検討の際は、必ずご確認ください。
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