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コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアの治安、7つの注意点

Posted by: 目黒沙弥
掲載日: Dec 27th, 2016.
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地球の裏側に位置する「コロンビア」という国。情報が少ない分、コロンビアと聞くと「麻薬」や「マフィア」「銃」などといった言葉がどうしても浮かんでしまう「危険な国」を想像すると思います。だけどその一方、美しい手付かずの自然やカリブ海、陽気な人たちが溢れかえる美しい国であることも確かです。ではそんなコロンビアにおいて「どうしたら楽しく旅が出来るの?」というノウハウを、現地コロンビアから体験談も交えお伝えしたいと思います。


1. トートバッグ、セルカ棒はNG

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと

定番中の定番ですが、海外での旅行中は手荷物は出来るだけ少ないのがベスト。特にコロンビアで絶対に避けたいのは大きなトートバッグで、死角を狙って貴重品を抜き取られてしまったり、ひったくりのターゲットとなったりと、あの楽チンアイテムが敵をおびき寄せるアイテムに早変わりしてしまいます。そのため移動以外で外出する街歩き時などは出来るだけ「手ぶら+シークレットベルト着用」が一番安心なスタイルです。

エリアによって変わってきますが、コロンビアの首都ボゴタの中心部などで「写真を撮るために携帯を出したら一瞬で奪われてしまった」なんていうのは日常茶飯事で、セルカ棒を使っての自撮りはもっての他。そういった地域ではなるべくカメラも持ち歩かない方が良いですが、撮る場合は「サッと出してサッとしまう」ということが大切です。

2. ガイドブックは持ち歩かない

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと

日本人旅行者によくあるガイドブックを片手に「見ながら観光」。しっかりリサーチをしてから観光をし理解を深める、というのは真面目な日本人の気質をよく表した素晴らしい行為ではありますが、これは「私は簡単にひっかかりますよ」のサインでもあるのは肝に銘じておかなければなりません。

ガイドブックを見ているのは「土地勘がない」「何も知らない」アピールでもあるので、ガイドブックはなるべく持ち歩かないことがマスト。その観光地の見所やそこまでのルート、自分の滞在する宿の住所などの情報は小さな紙にメモにしてまとめましょう。面倒にも感じるその一手間が、観光先でのトラブル回避に一役買ってくれるかもしれません。

3. タクシーは無線タクシーを

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと
(C)Saya Meguro

よく旅行者がひっかかってしまうトラップの一つは、タクシーによる詐欺。特に空港から市内に向かう際は、「空港が手配するタクシー」を利用することは絶対です。筆者も夜間にボコタ空港に着き市内に向かおうとしていたときに「オフィシャルタクシーだ!」と名乗る運転手に出会い証明証を見せてもらおうとしたら「本当はUberのオフィシャルドライバーだ」と言われ、焦ってお断りしたことがありました。Uberが怪しいものでは決してないですが、嘘をつくというところで怪しさ満載です。

タクシーを利用するときは流しのタクシーを使用せず、空港やホテルなどの信用できる場所に手配してもらうことはもちろん、それでも不安な人はタクシーのナンバーが、プレートの他に表示されている車体側面、天井、ガラス、車内に全て一致することを確認してください。もし違っていたりドライバーに異変を感じたら、「ATMにいかなければならない」「忘れ物をした」などと伝え人通りの多い所で一度車から出してもらい、その隙に助けを求めてください。

4. 値段は最初に聞く! 値引きに執着しない

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと
(C)Saya Meguro

東南アジアなどの国でよく見かける、「ちょっとまけてくださいよ!」なんていう値引き合戦。買い物などでは欲しかったものが少しでも安く買えたらその日一日がハッピーで、値引き合戦さえも旅の醍醐味だという人もいるかもしれません。ただここコロンビアでは「値引き文化」がそこまで浸透していないのが実情。リゾート地ではそういった文化も通用し特に危険もありませんが、基本的には言われた価格が適正価格です。

というのも、元々物価が安いという点に加え、基本的に優しく温厚な人が多いコロンビア人は、「観光客価格でぼったくってしまおう」という心理も働かないようです。それでもたまに「法外価格を請求された!」なんて人もいるので、まずどんなときもお財布に手を入れる前にすることは「最初に価格を聞いておく」こと。これで大体の金銭トラブルが回避できますが、すでに払ってしまってから法外価格だったことに気付いた場合は声を荒げることなく、落ち着いて話し合いをしてください。ここコロンビアで何よりも大切なことは、「事を荒立てない」「時に潔く諦める」ことが最重要ポイントです。

(次のページに続く)

5. 警戒心はすぐ解かない

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと

日本ではまだあまり聞いたことのない「Devil’s breath(悪魔の息)」というドラッグ。これはコロンビア国内で蔓延し、「世界で最も危険なドラッグ」と言われ大きな問題になっているものです。キダチチョウセンアサガオ属の花から取れる毒を粉状にしたものですが、これがなぜ「世界で最も危険なドラッグ」と呼ばれるかというと、その理由は「恐ろしい」の一言。なんとその粉は少し嗅ぐだけでも意識を朦朧とさせる力を持っており、「催眠術」にかけられたように言われるがまま自由を奪われてしまうという危険性を秘めているんです。

「君は僕と今からホテルに行くんだ」「ATMで君は10万円をおろして僕に渡さなければならない」など、普通の感覚だと「NO」と判断できる多くのことが感覚が麻痺しているが故、従うしかなくなってしまうようです。そのため多くの人が薬の効力が解けたときに通常の判断を取り戻し被害届けを出すという悲しい結末となっていますが、このターゲットとなるのはやっぱり「お金を持っていそうな観光客」。きらびやかな格好は避ける、不用意に近付いてきた人は警戒するなど、一層の注意が必要です。

6. 個人情報を教えすぎない

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと

陽気でお話好きな人が多いコロンビア人。女性は気さくで世話好き、男性はワイルドであり紳士的と、とても魅力に溢れた良い人たちがたくさんいます。ただ良い人が大半だということは前提に、どこにでも「悪い人」というのは存在するのは事実です。特にアジア人をあまり見かけることのないコロンビアでは好奇の的となることが多く、プライベートに踏み込んだ質問をしてくる人も多いです。

そんな中でもやっぱり必要なのは警戒心。「facebook教えて!」「どこに泊まっているの?」「これからどこに行くの?」なんていう一見簡単な質問にも、もしかしたら罠は潜んでいるかもしれません。筆者がコロンビアで出会った日本人女性でも「仲良くなったからfacebookを教えたらストーカーまがいのことをされた」と話す人がいましたが、どんなときだって必要なのは「一歩引いて物事を見る」という冷静な目。旅中の「ロマンス」は素敵ですが、一歩間違えたら「自己責任」で済まされてしまう事件に発展するということを、忘れてはいけません。

7. 夜は出歩かない

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと

治安の不安なところに共通することですが、コロンビアでトラブルを避けたいなら「必ず」守るべきルール。それは「夜は出歩かない」ということです。もちろん情勢は刻々と変わるので一概には言えませんが、実際コロンビアは治安が不安視されている場所であっても、昼間はそこまで危険性を感じなかったのが筆者の率直な感想です。

これはコロンビア人の友人曰く「基本的にコロンビアで起きる事件は、市民間で起きているものではなく、マフィア間などで行われる争いがほとんどだから」というのが市民の共通認識のよう。昼間は海外旅行で気を付ける当たり前のことさえ忘れなければ、コロンビアは楽しく旅行が出来る場所です。ただコロンビアにはハッキリとした昼と夜の「二つの顔」があるのは確か。トラブルを避けたいのならば、日が暮れる前に用事を済ましておくことが大切です。

コロンビアは危険な国!?旅人が教えるコロンビアで気を付けるべき7つのこと

物価も安く、美味しいご飯が屋台でも一食100円ほど、サンタマルタといったようなカリブ海に面するリゾート地でもビール一杯100円ほどと、お財布事情にも優しいコロンビアという国。コロンビアにしばらくいると、「危険」という言葉が脳裏から消えてしまいそうなほど人々は優しく、ゆっくりとした時間の流れた穏やかな国であることに気付きます。

そんな「危ない国」と一言で済ますには勿体ないほどの魅力を秘めた国でもありますが、「危険」が常に隣り合わせなことは紛れもない事実です。これはコロンビアに限ったことではありませんが、南米を旅する際は「慎重さ」と「冷静さ」を常に携え、ワンランク上の注意力を持つことが大切です。そして盗難や金銭トラブルがあろうと最後には「命があるから大丈夫」と思える心が、南米旅を楽しくする秘訣なのかもしれません。

※2016年12月現在、コロンビアは地域により外務省より渡航注意が出ております。渡航検討の際は、必ずご確認ください。

[Daily Motion ー「Devil’s breathについて」]
[Photos by Saya Meguro & Shutterstock.com]

目黒沙弥

Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

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