地球の裏側に位置する「コロンビア」という国。情報が少ない分、コロンビアと聞くと「麻薬」や「マフィア」「銃」などといった言葉がどうしても浮かんでしまう「危険な国」を想像すると思います。だけどその一方、美しい手付かずの自然やカリブ海、陽気な人たちが溢れかえる美しい国であることも確かです。ではそんなコロンビアにおいて「どうしたら楽しく旅が出来るの?」というノウハウを、現地コロンビアから体験談も交えお伝えしたいと思います。
[paging_toc]1. トートバッグ、セルカ棒はNG
定番中の定番ですが、海外での旅行中は手荷物は出来るだけ少ないのがベスト。特にコロンビアで絶対に避けたいのは大きなトートバッグで、死角を狙って貴重品を抜き取られてしまったり、ひったくりのターゲットとなったりと、あの楽チンアイテムが敵をおびき寄せるアイテムに早変わりしてしまいます。そのため移動以外で外出する街歩き時などは出来るだけ「手ぶら+シークレットベルト着用」が一番安心なスタイルです。
エリアによって変わってきますが、コロンビアの首都ボゴタの中心部などで「写真を撮るために携帯を出したら一瞬で奪われてしまった」なんていうのは日常茶飯事で、セルカ棒を使っての自撮りはもっての他。そういった地域ではなるべくカメラも持ち歩かない方が良いですが、撮る場合は「サッと出してサッとしまう」ということが大切です。
2. ガイドブックは持ち歩かない
日本人旅行者によくあるガイドブックを片手に「見ながら観光」。しっかりリサーチをしてから観光をし理解を深める、というのは真面目な日本人の気質をよく表した素晴らしい行為ではありますが、これは「私は簡単にひっかかりますよ」のサインでもあるのは肝に銘じておかなければなりません。
ガイドブックを見ているのは「土地勘がない」「何も知らない」アピールでもあるので、ガイドブックはなるべく持ち歩かないことがマスト。その観光地の見所やそこまでのルート、自分の滞在する宿の住所などの情報は小さな紙にメモにしてまとめましょう。面倒にも感じるその一手間が、観光先でのトラブル回避に一役買ってくれるかもしれません。
3. タクシーは無線タクシーを
よく旅行者がひっかかってしまうトラップの一つは、タクシーによる詐欺。特に空港から市内に向かう際は、「空港が手配するタクシー」を利用することは絶対です。筆者も夜間にボコタ空港に着き市内に向かおうとしていたときに「オフィシャルタクシーだ!」と名乗る運転手に出会い証明証を見せてもらおうとしたら「本当はUberのオフィシャルドライバーだ」と言われ、焦ってお断りしたことがありました。Uberが怪しいものでは決してないですが、嘘をつくというところで怪しさ満載です。
タクシーを利用するときは流しのタクシーを使用せず、空港やホテルなどの信用できる場所に手配してもらうことはもちろん、それでも不安な人はタクシーのナンバーが、プレートの他に表示されている車体側面、天井、ガラス、車内に全て一致することを確認してください。もし違っていたりドライバーに異変を感じたら、「ATMにいかなければならない」「忘れ物をした」などと伝え人通りの多い所で一度車から出してもらい、その隙に助けを求めてください。
4. 値段は最初に聞く! 値引きに執着しない
東南アジアなどの国でよく見かける、「ちょっとまけてくださいよ!」なんていう値引き合戦。買い物などでは欲しかったものが少しでも安く買えたらその日一日がハッピーで、値引き合戦さえも旅の醍醐味だという人もいるかもしれません。ただここコロンビアでは「値引き文化」がそこまで浸透していないのが実情。リゾート地ではそういった文化も通用し特に危険もありませんが、基本的には言われた価格が適正価格です。
というのも、元々物価が安いという点に加え、基本的に優しく温厚な人が多いコロンビア人は、「観光客価格でぼったくってしまおう」という心理も働かないようです。それでもたまに「法外価格を請求された!」なんて人もいるので、まずどんなときもお財布に手を入れる前にすることは「最初に価格を聞いておく」こと。これで大体の金銭トラブルが回避できますが、すでに払ってしまってから法外価格だったことに気付いた場合は声を荒げることなく、落ち着いて話し合いをしてください。ここコロンビアで何よりも大切なことは、「事を荒立てない」「時に潔く諦める」ことが最重要ポイントです。
(次のページに続く)