多くの人が悩みを抱える人間関係。両親や友人、職場の同僚に親戚付き合い、さらにはママ友関係など、人間同士の付き合いにはトラブルがつきものです。
ここ最近、欧米の雑誌でよく見かけるものに「toxic relationship(トクシック・リレーションシップ/心をむしばむ、害のある人間関係)」があります。実はこれ、メディアだけでなく、欧米人の友人たちとの会話でもよく登場するキーワード。そんなことから、人間関係の悩みは全世界共通ということが分かります。
そこで、害のある人間関係「トクシック・リレーションシップ」のデトックス法を考えてみたいと思います。
こんな人間関係なら、デトックス
人間関係で嫌な気分になると、悲しみやストレスを感じたり、頭痛がするなど、心身に影響が出ます。強いストレスを感じると自律神経が乱れるため、免疫力が低下するとも言われています。だからこそ、望まない人間関係はデトックスする必要があるのです。
例えばこのようなケース。学生時代に仲良くしていた友人が、なんだか卑屈になってしまった。一緒にいると負のエネルギーばかりを感じる・・・といった友人関係などは、トクシック・リレーションシップのひとつです。歩んできた人生の違いから、話が合わなくなることは大いにあり得ます。あるいは友人があなたの人生に嫉妬しているのかもしれません。
そんなとき、惰性で付き合うか、スパッと関係を断ち切るか。難しいところです。苦手な相手とコミュニケーションを図らなくて済めば、ストレスを感じることもありません。でも、顔を会わせる頻度が高い人の場合は、どうしたら・・・?
フランス人の女性たちに対処法を尋ねてみました。
右から左に流す。気にしないのが一番!
筆者の友人ナタリーは、職場にヒステリックな上司がいるそうで、明らかに意地悪としか思えない指示を受けることもあるのだとか。そんなときの対処法は「右から左に流す」こと。「まともに聞いていたら、頭がおかしくなっちゃうから」だそうです。
続いて別の友人キャロリンは、実の弟に嫌気がさすと言います。「ときどき電話をしてくるんだけど、話の最中にいきなり怒鳴るのよ。先日の電話は、自宅でクラッシックを聴きながらまったりしているときだったの。気分台無しよ! 昔は弟の話も聞いていたけれど、近頃は彼が怒鳴り始めると電話を切ることにしているの」と大人な対応をしているようです。
心の負担を軽くする方法とは?
ある研究によると、自分をいたわることができる人ほど、人間関係のトラブルが心の負担にはならないことが判明。根本的な問題を相手に突きつけたところで、子どもでない限り相手の態度が改善するとは思えませんね。
だからこそ、トクシック・リレーションシップに直面した際には、自分に優しく接することが大切なのかも。例えばどこか遠いところへ行って気分転換を図ったり、マッサージに身を委ねたり、絵画など美しいものに触れたり、話題のマインドフルネスに挑戦してみるのもよいでしょう。
いま現在、人間関係でお悩みの方は、もう少し自分に優しくしてあげませんか?
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