最近、インスタントカメラの人気が復活しているのはご存知でしょうか。デジタルカメラだけでなく、携帯でも簡単に写真が撮れるようになったご時世で、なぜ人々はわざわざフィルムカメラで写真を撮るのでしょうか。インスタントカメラの魅力と利用法に迫りたいと思います。
様々な種類のインスタントカメラ
(C)Nanako Kitagawa
現在、様々な種類のインスタントカメラが販売されています。日本でインスタントカメラといえば、富士フィルムのチェキですね。その他に、ロモグラフィー社からはロモインスタントカメラがあります。ポラロイド社からは Snap デジタルインスタントカメラ というデジタルとしても保存できて、直ぐにその場で印刷もできるという、デジタルとアナログを融合したようなカメラが販売されています。
［チェキ］
［ロモインスタント］
［Snap デジタルインスタントカメラ］
その場で直ぐに印刷できる
デジタルカメラといえば、何枚も撮ることができますが、インスタントカメラは一枚一枚が勝負。その場で写真がカメラから出てくるので、その出来を直ぐに確認できます。パーティーや旅行などで誰かを撮るときは、盛り上がること間違いなし。反応をみんなですぐ楽しむことができるのは、インスタントカメラの大きな魅力です。
色合いが素敵
インスタントカメラに惹かれるのは、やはりインスタントカメラ特有の色合いが魅力的だからではないでしょうか。デジタルカメラでは撮れない、インスタントカメラ特有のレトロな色合いの写真は、あえてこの時代だからこそ、逆に新鮮でおしゃれな世界観を生み出すことができます。
簡単に味のある写真が撮れる
筆者が実際インスタントカメラを使ってみて思ったのが、簡単に味のある写真が撮れることです。もちろん多少学ばなければならないこともありますし、最初のうちは失敗することもあるでしょう。それでも一眼レフなんかに比べると、簡単なように思います。ボタン操作も難しくはないですし、カメラのことがよくわからないという方でも、簡単に始めることができます。
多様な機能
筆者の使用しているロモインスタントカメラには露出補正、フラッシュ、カラーフィルター、クローズアップ用、ワイドアングル用のレンズなど、多様な機能が搭載されています。インスタントカメラで、このような機能があるというのは、知らない人もいるかもしれませんね。追求すればするほど、面白い写真が撮れるのではないかと思います。
一コマの瞬間が特別なものに
筆者はポラロイドカメラの魅力は、一コマの瞬間が特別なものになることだと思います。その時感じた思いなどが、写真に焼きつくようで、写真に対して思い入れも深くなります。
デジタルのように、一度に何枚の撮るのではなく、一枚一枚が勝負のインスタントカメラだからこそ感じる想いです。
インスタント写真の利用法
(C)Nanako Kitagawa
(C)Nanako Kitagawa
インスタントカメラのフィルムは高く、デジタルカメラのように気になったもの全てを撮るということはできません。やはり多くの人は、何か特別な瞬間を撮りたいと思うのではないでしょうか。パリ在住の筆者は、「好きなパリ」と題して、パーソナルな視点のパリを撮影しています。それはレトロなパリのメリーゴーランドだったり、カフェの一コマだったり。また何気ない子どもとの日常をインスタントカメラに納めています。
荷物の整理用の写真や、自分だけのレシピノートの写真などをインスタントカメラで撮ってみたり、様々な利用法があります。チェキのサイトでは、日常生活がおしゃれになるようなこれらの利用法が紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。
またロモグラフィーのサイトでは、ロモグラフィーのインスタントカメラで撮った写真のコミュニティーがあります。ぜひこちらもチェックしてみて下さい。素敵な写真に出会えますよ。
デジタルな時代だからこそ、あえて日常や旅行の一コマをアナログ写真での収めてみるのはいかがでしょうか。インスタントカメラでは特別な一枚の写真を撮ることができます。
［Photos by Shutterstock.com］
PROFILE
Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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