日光の「東照宮」は、徳川家康がまつられた神社。漆や極彩色がほどこされた建物の意匠や柱の彫刻など、豪華絢爛な建物はため息もの。1999年には、日本を代表する世界遺産「日光の社寺」として世界遺産に登録されています。その「東照宮」から徒歩圏内に、日光エリアでも随一と言われるパワースポットがあるのをご存知でしょうか。それが、今回、ご紹介する「滝尾神社(たきのおじんじゃ)」です。
「東照宮」から行者たちが使っていた「信仰の道」を行く
(C) Keisuke Mizumoto
滝尾神社へは、「東照宮」の右手から石畳の散策路を通り、徒歩で行くことができます。所要時間は約25分程度。清廉とした静けさをたたえるこの道は、かつて行者たちが使っていた信仰の道なのだそう。ちょっとした山道で、途中、苔むした道や急こう配もあるので、年配の方にはやや厳しいかもしれませんが、健脚で天気が良ければ、心地よくマイナスイオンを浴びられるご機嫌なお散歩いなりそうです。ただ、「東照宮」からそれほど離れていないのに、あまり人通りがないのは、うれしいような、不安なような・・・。もしかしたら、多くの観光客は、ここに神社があることを知らないのかも!?
(C) Keisuke Mizumoto
てくてくとたどり着いた「滝尾神社」は、うっそうと生い茂る木々の中に鎮座しています。まず出迎えてくれるのが石造りの鳥居です。こちらは、徳川家光の墓守を務めた梶定良(かじさだよし)が1689年に奉納したものだとか。一見、普通の鳥居に見えますが、いつ頃からか「運試しの鳥居」と言われていて、石を3回投げて鳥居の小さな穴(額束というそうです)に通すことができれば良いことがあるのだそうです。これ、ぜひチャレンジしていただきたいのですが、なかなか難しい! 筆者は10回以上、チャレンジして一度も入らず、でした。
ご祭神は女峰山の女神「田心姫命」
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鳥居を抜けると、国の重要文化財にも指定されている朱色の「楼門(ろうもん)」が目に入ってきます。
(C) Keisuke Mizumoto
そもそも「滝尾神社」は、782年に勝道上人が日光二荒山の男体山に二荒山大神を祀ると同時に建てられた神社で、ご祭神は田心姫命(たごりひめのみこと)。日光三山のひとつである女峰山の女神様で、海の神、航海の神として信仰されています。
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安産や子宝を祈願すると霊験があるとされる「安産子種石」、自分の年齢分の歩数で橋を渡りきると、女峰山山頂の奥宮にお参りしたことになるとされる「無念橋」(現「願い橋」)など、どれも気になるところ。
(C) Keisuke Mizumoto
神社内にある「滝尾稲荷神社」には、滝尾上人が朝のお供えを忘れると、稲荷大明神が化けてお供えを催促したというかわいらしいエピソードも残されています。片手の親指と小指だけで葉が結べれば、結婚したい相手と結ばれるという「縁結びの笹」も現存していますが、現在は保護のため、柵に囲まれていて、葉を結ぶことはできません。
本殿裏の「三本杉」で自然のパワーを体感する!
(C) Keisuke Mizumoto
見どころいっぱいの「滝尾神社」のなかでも、もっともパワーがある場所とされているのが、本殿裏の「三本杉」。弘法大師が修行した際、ここに田心姫命が降臨したと伝えられている場所です。その名のとおり3本の杉が凛と佇んでいるのですが、1代目は倒れてしまい、現在のものは2代目。倒れた親木は、そのままにしておくのが習わしで、今なおそこに横たわっています。
(C) Keisuke Mizumoto
自然の力強さ、すがすがしさを感じるとでもいうのでしょうか。霊感など一切ない筆者にも、ここだけ空気が違うことはひしひしと感じられました。澄んだ空気の中に身を置くすがすがしさを味わうだけでも、足を運ぶ価値があると思います。気候が良い時期には、「東照宮」から神社までの散策も心地いいですよ。
kelly ライター
出版社勤務を経て、現在は都内でフリーライターとして活動中。辛いものとお酒全般が好き。趣味はミュージカル観劇。年に数回、「自費研修」と称し、ニューヨークや韓国に観劇にでかけるのが生きがい。
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