(c) facebook/Urban Fairies
アメリカのミシガン州南東部に位置する都市アナーバー(Ann Arbor)は、別名「木の町」(Tree Town) と呼ばれるほど自然が豊かな美しい場所。ミシガン大学本部キャンパスがあることでも有名です。また、日本でも大人気のドミノ・ピザ社(宅配ピザ・チェーン)の本社もこのアナーバーにあるのだとか。けれど実は、この街にはとある秘密が隠されていたのです。その秘密とは、街のそこかしこに「妖精のドア」が現れるということ。ちょっと一緒にのぞいてみましょう。
思わずのぞいちゃう、街角の小さなドア
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ここは、アナーバーの街にあるギャラリーのショーウィンドー。ちょっと不思議なものがあるのが分かりますか?
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もっと近づくと、壁に小さな小さなドアが付いていることが分かります。
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通りがかった子供たちも、ドアに近づいて興味津々にのぞき込んでいます。
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驚いたことに、この小さいドアが存在するのはギャラリーの壁だけではありません。これは、とあるお店の入り口横に出現した小さなドア。
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やっぱりのぞいちゃいます!
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ドアの中が気になるのは、子供ばかりじゃありません。大人だって興味津々。実はこのお店に現れたドアは、反対側の窓につながっていて、そちらからのぞき込むこともできるのです。
他にも街の様々な場所に現れるこの小さいドアは、地元の人々から「妖精のドア」(Fairy Doors)と呼ばれています。確かに、妖精が出入りするのにちょうど良さそうなサイズですね! では一体、どんな妖精たちがこのドアを使っているのでしょう。
作家の家に突然現れた「妖精のドア」
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この「妖精のドア」を使っている妖精たちは、この「Who’s Behind the Fairy Doors?」(妖精のドアの後ろにいるのは誰?)という本で見ることができます。子供たちが描いた妖精のイラストを、ジョナサン・ライト氏(Jonathan B. Wright)という児童文学作家が清書してとりまとめた可愛らしい本です。
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こちらが、その本の作者のライト氏。実は、アナーバーの街の妖精のドアは、1993年に彼の家で「発見」されたのが始まりなのだとか。
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こちらが、ライト氏のご自宅で最初に「発見」されたドア。今でもまだご自宅にあるそうです。
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ドアだけではなく、中には階段まであります! ライト氏曰く、この階段は別のドアに続いているそうなのですが、そちらのドアはいつも鍵がかかっていて開けられないのだとか。うーん、残念!?
このドア以降、ライト氏のご自宅のみならず、街中に今でも増え続けてるという「妖精のドア」。それでは、アナーバーの街の他のドアを見ていきましょう。
アナーバーの街の「妖精のドア」たち
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ここは、街のミュージックホール。
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ドアばかりではなく、チケット発券口まであるのが面白いですね! 妖精たちも音楽を聴きに来るのでしょうか。
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カフェにあるドアには、「妖精に食べ物をあげないで!」との注意書きが。
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そしてこれは、ライト氏のご自宅の暖炉に出現した2つ目のドア。なんと中には、階段や暖炉まであります!
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別の角度からは、窓も見えますね。自宅に妖精が住んでいる(かもしれない?)なんて羨ましい!
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このように街の様々な場所に現れて、大人も子供も夢中にさせてくれる「妖精のドア」。今ではその様子を、前述のライト氏がフェイスブックのグループ「Urban Fairies」で取りまとめてくれています。
アメリカのミシガン州に行く機会があれば、ぜひこのアナーバーの街にも立ち寄って、妖精のドアを探してみたいですね。
[Mysterious Tiny Doors Keep Appearing Across This Town, And Here’s The Secret Behind Them]
[Urban Fairies – Fairy Doors of Ann Arbor]
[Urban Fairies]