世界にはハワイやインドネシアのバリ島、タイのプーケットなど、たくさんの「リゾート」と呼ばれる場所が存在します。でも名の知れたリゾート地には、日本人だけでなく世界中からの観光客がいっぱい。そして「観光客価格」というものも存在します。
そんな中、「低予算」で「日本人の少ない」、コスパ最高のリゾート地があるのも事実です。今回はそんな5つの穴場的スポットを、予算などを含めご紹介します。
第5位 バルカラ(インド)
宿泊費平均:約8,000円以内
一食平均:約600円
ツアー内容:サーフィン、SUP、ハウスボート
海の透明度:★☆☆☆☆
「インドにリゾート地!?」と思う人も多いかもしれませんが、インドは地域によって色々な表情を持つ国でもあります。特に南インドの「バルカラ(Varkala)」は多くの人がイメージする「混沌としたインド」からは掛け離れており、驚くほど穏やかでゆったりとした空気が流れている場所。初めて訪れる人が「ここはインド・・・?」と思ってしまうほど、良い意味で期待を裏切られる場所の一つでもあるんです。実際インド人にも人気のリゾート地で、ハネムーン先として選ばれることもしばしば。ホテルも洗練されたものが多く立ち並び、早めに予約しておけば5,000円ほどで海に面したオーシャンビュー・プール付きの部屋に泊まることだってできちゃうんです。
アクティビティとしてはサーフィンやSUPなどの王道なものから、専属シェフ、キャプテンが付いた宿泊型ボート、通称「ハウスボート」などを格安で楽しめてしまうのも魅力の一つ。レベルの高い多国籍レストラン(Clafoutiなど)でもボリューム満点パスタが500円ほどなので、カレーに飽きてしまった人にとってはオアシスとなるでしょう。
第4位 ダハブ(エジプト)
宿泊費平均:約6,000円
一食平均:約500円
ツアー内容:ダイビング、シュノーケル
海の透明度:★★★★★
治安に左右される場所でもありますが、エジプトの「ダハブ(Dahab)」は「恋するダハブ」と呼ばれるリゾート地。その所以はとってもシンプル! 実はここは「運命の人に出会える地」という、ロマンスたっぷりの場所として知られているんです。筆者は鼻息荒く向かった割に誰にも出会うことなく、得たのは2キロの増量のみという結末でしたが、海の透明度は「世界トップレベル」だと断言します。普段ダイビングやシュノーケルに興味のない人でも、その澄んだ美しい海を悠々と泳ぐ魚たちを目にしたら、飛び込みたくなること間違いなし。
そして世界トップレベルなのは海の透明度だけではありません。ダハブの魅力は、「物価の安さ」でもあるんです。その証拠に、ラグジュアリーホテルの「メリディアンホテル」は一泊一部屋約10,000円ほどと破格の値段。なんと二人で泊まれば、一人5,000円ほどで贅沢体験ができてしまうんです。素敵な人との出会いは保証できませんが、素敵な時間を過ごすために必要なものはすべてそろっている場所です。
第3位 ランカウイ(マレーシア)
宿泊費平均:約15,000円
一食平均:約700円
ツアー内容:エコツアー、スカイダイビング、カヤッキング
海の透明度:★★☆☆☆
LCCなどの発達によって格安で行くことの出来るマレーシア。その中でも東京・大阪・札幌からクアラクンプール経由で毎日就航している「ランカウイ(Langkawi)」は、気軽に行けるバケーション先として人気です。また、パワースポットだらけ! ここにはパワースポットがいくつもあることが有名で、「伝説の眠る島」とも呼ばれています。
リゾート地とだけあってクアラルンプールよりは少々物価は高く設定されていますが、島全体が免税対象のためお酒などはとってもお買い得。また、予算に合わせた旅が出来るのもランカウイの魅力で、一泊20,000円〜のラグジュアリーホテルもあれば一泊500円〜のバックパッカー御用達のホステルがあったりと、幅広い層の人たちがそれぞれにバケーションを堪能しています。正直海の透明度はそこまで高い訳ではないので、シュノーケリングなどをしたい方はフェリーで一時間ほどのところにある、「パヤ島」への日帰りショートトリップがオススメ。日本人常駐のツアー会社があったりと、アクセスの利便性、コスパを考慮して第3位です。
第2位 サンアンドレス(コロンビア)
宿泊費平均:約16000円
一食平均:約1,000円
ツアー内容:ジェットボード、シュノーケル、ダイビング、クリアカヤッキング、アンダーウォーターウォーク
海の透明度:★★★★★
「七色の海」と呼ばれるこのサンアンドレス島(San Andrés Isla)。この島の魅力は遠くからでもその透明度が確認できるほどの、透き通った海! しかも海の色は一色だけではなく、エメラルドブルー、セルリアンブルー、ウルトラマリンなど、名前の通り7色に映える色とりどりの海の色で、その美しさにはただただうっとりしてしまうほどです。そしてカリブ海に面しているとだけあって、語り継がれている海賊にまつわる逸話は数知れず。
そんなロマンたっぷりなこのサンアンドレス島の気になる物価ですが、ここもまた「ランカウイ」と同じく島全体が免税で、ショッピングの好きな人にとってはたまらない場所でもあります。首都のボゴタなどと比べると離島とだけあって外食などは高くつきますが、ビールはスーパーなどで購入すると一缶約50円ほどなのでお酒の好きな人には嬉しいポイント。自転車をレンタルして島を一周したり、シュノーケリングもオススメですが、一番人気のアクティビティは海の透明度をフル活用したアンダーウォーターウォークという海底を歩いて回るツアー。海の中の美しすぎる世界を、今までなかった新しい形で体験できてしまいます。
第1位 ロン島(カンボジア)
宿泊費平均:約5000円
一食平均:約600円
ツアー内容:ボートツアー、シュノーケリング、夜光虫観察ツアー
海の透明度:★★★★☆
航空券、食費、ツアー代などコスト面など含めてのダントツの一位に輝いたのは、カンボジアに位置する「ロン島(Koh Rong)」。昨今になり注目され始め開発が進み、本島は欧米人達で溢れかえっているような場所ですが、ボートに乗り込み少し本島から離れるとそこはもう別世界。「ロングアイランド」などといった、静けさがこだまする、海の透明度が高い島をいくつも堪能できてしまいます。朝10時から夕暮れ時までの毎日開催されている一日島巡りツアーはなんとビール・ソフトドリンク飲み放題、昼食、スナック付きで35ドル(2016年1月時点)と格安で、ロン島の魅力をたっぷりと満喫できるコース。
特に夜光虫(夜光プランクトン)と一緒に泳げるツアーは、なかなか体験できない幻想的な体験となることでしょう。そして洗練されたホテルにも比較的安く泊まることができるのもロン島が人気な理由の一つ。中でもジャングルの中にあり、自然の景観を存分に楽しめる4 つ星ホテル「リバーズ フローティング ロッジ(4 Rivers Floating Lodge) 」も朝食込みで一泊220ドル〜で泊まることができるので、ハネムーン先にもオススメです。
紹介した平均価格は3月の平均価格ですが、場所によって繁忙期は異なり、ローシーズンや航空会社のセールなどを狙えばもっと出費を抑えることも可能です。人気の観光地は難しいという方は、「ちょっと頑張れば手が届く」、そんなコスパ最高の場所で2017年はバケーションを楽しんでみてはいかがでしょう。
※渡航をご検討される際は必ず事前に「外務省 海外安全ホームページ」をご参照ください。
※エア代(航空券代)は3月の旅行を仮定して、Google Flightsで月平均の往復金額を算出しています。(2017年1月20日現在)
※宿泊に関しては3月の一人旅を仮定してBooking.com/Trip Advisor上の2つ星以上のものを平均化しています。(2017年1月20日時点)
※一食の平均価格は観光客向けのレストランへ10店舗以上行き、筆者が実際に平均化した金額です。(ドリンク別)
※掲載されている値段などは時期によって変動します。
[All Photos by shutterstock.com]