大阪・難波にある難波八阪神社。日本ではあまり知られていませんが、思わず「ナニコレ!?」と声を上げてしまう独特の光景が外国人に人気を集めています。
鳥居の向こうに待ち受けているもの
大阪屈指の繁華街、難波。グリコサインで有名な道頓堀など、「コテコテ」の大阪の風景が見られる大阪観光で外せないエリアです。
難波駅から、観光客や買い物客でにぎわう繁華街とは反対方向へ歩くこと約7分。住宅や小さな事務所が並ぶ、日常風景のなかに難波八阪神社はあります。
一見何の変哲もない神社。ところが、鳥居の向こうに何かが・・・
大口を開けて待ち受ける獅子頭
鳥居をくぐって境内に進んでいくと、巨大な獅子頭がでーんと姿を現します。高さはなんと12メートル。ビルでいえば4階ほどの高さに相当します。
神社に巨大な獅子頭・・・これまでに見たことがない「異様」とでもいうべき光景に言葉を失います。これはいったい何なのでしょうか。
獅子の口の中は舞台
この獅子頭の正体は舞台。このあたりでは昔から子どもたちによる獅子舞が盛んで、「日本一の獅子頭を!」ということでつくられたのがこの獅子舞台。獅子の口の中が舞台になっていて、祭りや神事の際には、奉納の舞が披露されるのだとか。よく見ると、天井には見事な鳳凰の装飾が施されています。
大きな口は勝利へのチャンスを呼び込むと同時に、邪気を飲み込むといわれていて、金運や勝負運の向上、学業や就職の成就にご利益があるとされています。
さらに、目はライト、鼻はスピーカーの役割を果たすというハイテクぶり。日本全土に神社は数あれど、こんな光景が見られるのはここだけではないでしょうか。
謎に満ちた難波八阪神社
難波八阪神社には謎が多く、いつ創建されたのかわかっていません。古来より「難波下の宮」として、難波一帯の産土神としての役割を果たしてきました。そして、1070年ごろからは「祇園牛頭天王(ぎおんごずてんのう)」を祀る古社として庶民に親しまれてきたそうです。
白を基調とした社殿は優雅な雰囲気。謎の残る神社なんて、なんだかロマンを掻き立てられます。
外国人に大人気のフォトスポット
日本人でも度肝を抜かれる獅子頭は、外国人に大人気。日本でしか見られない神社のなかでもひときわ個性的なフォトスポットとして、訪れる外国人が後を絶ちません。
日本人の参拝者はまばらでありながら、必ずといっていいほど、工夫を凝らして撮影に没頭している外国人の姿があります。こんなにインパクト絶大の獅子頭と一緒に写真を撮ったら、SNSで自慢したくなりそうですね。
日本で、さらには大阪でしか見られない、思わず「ナニコレ!?」と叫んでしまいそうな珍景スポット、難波八阪神社。外国人に人気なのも納得です。
[All Photos by Haruna Akamatsu]