タイの「クラビ島」は、タイ屈指のリゾート地として近年人気を集めています。ビーチはもちろん、洞窟など見どころ盛りだくさんなクラビ島ですが、とびきり美しい「青いスポット」があるのでご紹介したいと思います。しかもこれ、人工ではない自然が作り出した美しさなんです。
自然保護区の美しい天然温泉
クラビの都市部から車で約1時間、70kmほど南下したところにカオプラバンクラム自然保護区(Khao Phra-Bang Khram Nature Reserve)という緑豊かな場所があります。ここは、天然の温泉が湧く地域として知られています。
「自然保護区」と聞くと「自然に触れてはいけない」と身構えてしまうかもしれませんが、ここでは数か所の場所で実際に温泉につかることができます。まず、現地の言葉では「Sra Morakot」、一般には「エメラルドプール」として知られている温泉から見てみましょう。
名前の通り、美しいエメラルドグリーンの湧水を湛える温泉です。たて約115メートル、幅が214メートルで、まさにプールのような広大さ。
観光客ばかりではなく、地元の人々も水着を着て温泉を楽しんでいます。楽しそうですね!
クリアで美しいエメラルドプールですが、残念ながら胆石の原因となる炭酸カルシウムの含有量が高いため飲用には適さないそうです。そしてそのせいで温泉の周囲の岩が非常に滑りやすくなっているので、足元には注意が必要です。
エメラルドプールでひと泳ぎしたら、更なる自然の美を求めて、森のもっと奥深く入ってみましょう。そこで見える光景とは・・・。
いつまでも眺めていたい神秘の美「ブループール」
自然保護区の森の中を、エメラルドプールからさらに15分ほど歩くと、今度は青い温泉「ブループール」(Sa Nam Phut)に到着します。
このブループールは、先ほどのエメラルドプールの源泉でもあるそう。人の手が加えられていない、天然の色であることが信じられないほどの美しい青ですね。不思議なことに、このプールの前で手をたたくと、プールの底から気泡が沸き上がるスピードが速くなるのだとか。
ただし残念ながら先ほどのエメラルドプールと異なり、このブループールは遊泳禁止。水深が深いことと、泥に足を取られやすいことが原因です。けれど、この美しさをいつまでも保つためには、むしろそのほうがいいかもしれませんね。
ちなみにこのブループールは、5月から10月の間は雨期の関係で見学ができなくなるのだとか。もしこの美しさを見たいなら、11月から4月までの時期がおすすめです。
そしてオープン時期でも、開園時間(午前8時半)直後の訪問がおすすめのようです。早朝なら、エメラルドプールにも人が少なく、より澄んだ状態の温泉を楽しめるのだとか。
ぜひ早起きして訪れたいですね。
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[Emerald Pool & Blue Pool Krabi: zwemmen in de natuur]
[Morakot Pool]