女性たちは今、これまで以上にアドベンチャーを求めています。しかも一人旅で。
米国のレクリエーショナル イクイップメント社(REI)はアウトドアのアクティビティを売りにする旅行会社。ここのところ、自然を相手にする旅を求める女性、それも一人旅が増加しているトレンドがあるそうです。REIのホームページには、「Women’s Adventure」という独立したセクションがあり、世界中のアウトドアを楽しむ旅を売り出しています。
女性のアドベンチャー旅行参加者は毎年増加し、その割合は58%と男性よりも多いそうです。REIのみでなく、ほかの同様のエージェントでも最近になって増加の傾向があるとのこと。
アドベンチャーってそもそも何でしょう?
アドベンチャーと聞けば、未開の地でのサバイバルや、エベレスト登頂、犬ぞりで北極点到達など、命にかかわる大冒険を思い浮かべてしまいますが、今女性に人気なのは、もっと身近なハイキング、トレッキング、サイクリング、シーカヤックやキャンプなど。
運動をメインのアクティビティにしながらも、自然を楽しみ、そしてその土地の文化も楽しめるツアーが多いようです。でも、このトレンドの背景には何があるのでしょうか。
自分を見つめて内面を磨く旅が人気
最近のこのトレンドの理由の一つは、自然の中で、自分を見つめて精神性を磨きたいという女性が増えてきている傾向があることだといいます。毎日の生活、仕事、人間関係から離れて、1対1で大自然と向き合い、自分の肉体を感じて、自分自身を見つめなおす。なるほど、それなら一人旅が向いているわけです。
身近なものからゴージャスな旅まで
国立公園など、身近なツアーもあれば、キリマンジャロ登頂とサバンナのトレッキングセットになったゴージャスなものまで、様々な目的にあったツアーが用意され始めています。
そういえば、日本でも、山ガールがファッションだけでなく定着してきたように思います。実際に尾瀬や屋久島で、女性の一人旅の方に出会うこともありました。みなさん「自分自身」を大切に楽しんでいる様子で素敵でしたよ。
そして、女性の現地ガイドも増えているとのこと。女性は一般的に、男性がいないほうがより独立心が生まれ、女性同士のほうがお互いに支えあうパワーが生まれるので、より実り多い旅になるとも書かれていました。
日帰りで行けるハイキングやトレッキングに、一人で出かけてちょっと自分を磨いてみるのもいいですよね。くれぐれも安全に、そして日焼けに気を付けてくださいね。
[Women Are Becoming More Adventurous Travelers—and Doing It Alone]
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