
旅にまつわるさまざまな費用や価格料金をとりあげるTABIZINE【リアルなお金の話】特集。今回は、小笠原旅行で実際にかかったリアルなお金の話を紹介します。
東京から船に揺られて丸24時間。船旅でしかたどり着けない魅惑の島が小笠原諸島です。2011年に世界遺産に認定されたのち、その美しい自然を保ちながら世界中の旅人を魅了する島は、東京都の管轄でありながらまるで異国に来たかのような感覚を楽しめる、まさに日本のガラパゴスなのです。
まずは実際に筆者が体験した旅のスケジュールを紹介します。
1日目:東京竹芝桟橋発
2日目:小笠原諸島父島到着 →レンタルバイクを借りる
3日目:シーカヤック半日ツアー参加
4日目:ドルフィンスイムと座頭鯨ウォッチング、母島上陸ツアー参加
5日目:体験ダイビング→午後父島出港
6日目:東京竹芝桟橋到着
気になる船と宿の値段は?

竹芝桟橋から出航するおがさわら丸。この先の長い航海に心が踊ります
(c) Yoko Nixon
小笠原に行く唯一の手段は、小笠原海運が運行する「おがさわら丸」を利用することです。繁忙期を除いておがさわら丸の航海は東京から小笠原を往復する1航海に1週間かかるため、1度東京を出たら次に東京に戻って来られるのは早くても1週間後になります。
おがさわら丸は2等和室から特等室まで、6つのランクで値段が決められており、一番お手頃な2等和室は片道2万3,210円。特等室は片道6万9,170円となっています。
小笠原は父島、母島共にキャンプおよび野宿は村の条例により禁止されています。よって小笠原での滞在は、現地入りする前に必ず宿を手配しておきましょう。食事付きの宿では、2食付きで一泊約6,000円から1万円程度の宿が多く、素泊まりの宿では約4,000円〜7,000円 程度が相場です。
夜地元の食事処に行きたい場合には、あらかじめ宿の人に連絡をしておけば、毎日宿で食事をしなくても大丈夫です。素泊まりをする場合には宿の調理場を借りるか、毎食外で食べるという選択肢になりますが、小笠原での色々なアクティビティを考えている方は、食事手配の手間がない食事込みのプランをおすすめします。
ぜひチェックしたい!お得なおが丸パック

宿の共同リビングルーム兼ダイニングスペース
(c) Yoko Nixon
小笠原海運が企画する「おが丸パック」に申し込むと、船と宿を別々に予約するよりも安く済ませることが可能です。筆者もこのおが丸パックを利用して滞在してきました。パックには往復の船代(2等和室)と小笠原での宿代、現地で使えるクーポンが含まれており、同じ条件で別々に予約をするよりも、数千円安く抑えることができました。時期によって若干の値段の変動はありますが、筆者の行った3月は船代と宿代で占めて7万円ほどでした。
現地でのアクティビティの値段は?

島内の移動にはレンタルバイクが最適です
(c) Yoko Nixon
1航海の滞在の場合、到着した日の午後、その後丸2日間、最終日出港前の半日をアクティビティに当てることができるので、滞在日数が限られている人ほど、早めに予定を立てることが大切です。繁忙期は特に人気のあるアクティビティから予約が埋まってしまうので、現地での飛び込み参加が難しくなる場合もあります。
筆者は小笠原について早速レンタルバイクを借りに行きました。父島ではレンタルバイクを借りられる施設は2か所しかないため、繁忙期には予約を入れておかないと在庫がなくなってしまう可能もあるのでご注意を。72時間レンタル(小笠原滞在中ずっと使えるもの)を借りて、料金はガソリン代も含めて4,000円弱でした。

海と山のアクティビティに豊富な小笠原では自然を満喫することができます
(c) Yoko Nixon
小笠原2日目と3日目は、現地のツアーに参加しました。1日目はシーカヤックの半日ツアーに参加。トレッキングで半日歩くか、カヤックで漕いで行くしかたどり着けないジョンビーチとジニービーチに立ち寄り、ビーチでお昼ご飯を食べ、戻ってきて解散。こちらは食事込みで9,000円でした。

(画像はイメージです)
3日目はドルフィンスイムと座頭鯨ウォッチング、母島上陸がセットになったツアーに参加してきました。このツアーは 宿で朝食をとった後から夕食の時間まで丸一日楽しむもので、ツアー料金はレンタルウェットスーツとシュノーケリングも含め1万2,000円程でした。
最終日は予め予定は入れていなかったのですが、せっかくなのでと思い飛び込みで体験ダイビングに参加。繁忙期ではなかったため、すぐに申し込みをすることが可能でした。朝一からお昼過ぎまで遊んで1万8,000円程かかりました(たまたまお客が筆者一人だったため、途中ホエールウォッチングもさせてくれて、ダイビング以上に楽しませてもらえました)。

(画像はイメージです)
ここまでの1週間の費用をまとめると
船&宿代:7万円
レンタルバイク代:4,000円
アクティビティ代:3万7,000円
軽食&お土産:4,000円
合計 11万5,000円
となりました。
11万円もあれば、国内旅行はもちろん近場の海外でショッピングまで楽しめる金額ですが、同じ日本という国にあり、わざわざ丸1日かけて行くしか術がないその大変さも含め、とてもいい思い出になりました。
せっかく旅行に行くならいつもとは違う体験をしたいとお考えの方には、小笠原はぴったりの場所だと思います。もちろん現地でのアクティビティの数や種類によって値段を抑えることも可能なので、自分に合った計画を立てて、小笠原を満喫してください。

ボニンブルーの青い海は東京とは思えないほどの美しさです
(c) Yoko Nixon
[Photos by shutterstock.com]

Yoko Nixon ライター
高校時代初めてアメリカのテキサス州に留学してから、縁あって大学もそのままテキサスへ。帰国後リーマントラベラーとして暇を見つけては世界各国を旅し、旅と写真の面白さにハマる。現在はアメリカのアーカンソー州在住。目先の目標はアメリカ全州を制覇することです!
【代々木公園】モーニングから行列「PATH」ダッチパンケーキやクロワッサ
Jun 28th, 2022 | autumn
代々木公園駅にある、連日大行列のお店「PATH(パス)」。モーニングからいただける「ダッチパンケーキ」は、SNSでも話題でダントツ人気です! 一体どんなおいしさなのか? 気になるお味を実食してみました。さらにオープン後すぐに完売の「クロワッサン」や新商品もご紹介。混雑状況や予約、ディナーメニューなど、大人気の「PATH」を徹底解剖していきます。
【ご当地パン@東京都青梅市】散策前に寄りたい!駅前の「しあわせの葉っぱベ
Jun 28th, 2022 | kurisencho
新宿から列車で約1時間と少し、東京都とは思えないほど山と川に囲まれた自然豊かな青梅。駅から出ると、周辺の散策前に立ち寄りたいパン屋さん「しあわせの葉っぱベーカリー」を発見しました。開店時から店内はいろんなパンでいっぱいで朝からわくわく! 人気ランキングを中心に、青梅散策がもっと楽しくなるラインナップを紹介します。
【三鷹の森ジブリ美術館】未来少年コナン展がスタート!土日祝のチケット枠も
May 28th, 2022 | TABIZINE編集部
東京都三鷹市にある人気スポット「三鷹の森ジブリ美術館」では、2022年5月28日(土)より、企画展示『未来少年コナン展』がスタートしました。宮崎駿監督の初監督作品として、1978年(昭和53年)にTV放送された作品ですが、約44年の月日を経て、その魅力を再確認できる催しとされているわけです。そこで今回は、未来少年コナン展の内容と、土日祝の購入枠も増えたチケットの購入方法などもお届けします!
【マルイの通販・vee ga boo】ヴィーガン&グルテンフリースイーツ
Mar 21st, 2022 | kurisencho
アレルギーへの対応や体調管理にも効果が期待できる「動物性不使用のヴィーガン向けグルメ」。人気の上昇とともに種類も増え、ますますおいしくもなってきています。そんな全国のヴィーガンスイーツブランドの食べ比べが楽しめる「マルイの通販サービス・vee ga boo(ヴィーガブー)」のイベントが、2022年3月4日(金)〜14日(月)の期間限定で丸井吉祥寺店にて開催されました。今回は同イベントで筆者が実食した3店舗のスイーツと、そのほかの気になったブランドも紹介します!
屋根裏部屋で叶う香りの世界旅!恵比寿「SHOLAYERED」の香水カフェ
Mar 4th, 2022 | kurisencho
恵比寿駅から徒歩約3分の五差路に店舗を構える日本発の香水ブランド「SHOLAYERED(ショーレイヤード)」。新しい取り組みとして、2022年1月に"香りを味わう"新体験ができるフレグランスカフェをオープンしました。今回は、そんな“調香師の屋根裏部屋”で、香りと旅する非日常の空間を体験したので紹介します。
【シャトレーゼ・YATSUDOKI】産直「いちごフェスタ」の贅沢スイーツ
Feb 14th, 2022 | kurisencho
「シャトレーゼ」のプレミアムブランドとして人気の「Chateraise PREMIUM YATSUDOKI(シャトレーゼ プレミアム ヤツドキ)」では、2022年早春に期間限定の「いちごフェスタ」が開催中! 産地直送のいちごが他プリ使われたスイーツがショーケースを飾っています。そこで今回は、4月下旬頃まで楽しめるさまざまな特別感ある品を一挙に実食レポートします!
あの晴苺を東京で!限定いちごスイーツも必食の「とっとり・おかやま新橋館」
Feb 5th, 2022 | kurisencho
次々と新品種も生み出され、ご当地ブランドを食べ比べるのも楽しい「いちご」。東京・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」では、岡山県産の新生いちご「晴苺(はれいちご)」がお披露目されました。さらに東京の3カ所では、晴苺の限定スイーツフェアも春先まで開催中。そこで今回は、一足先に晴苺の試食会にお邪魔したので、晴れの国のいちごとスイーツの味をレポートします。
1本の木に会いに行く【33】多磨全生園のヒイラギと作家・北条民雄<東京都
Jan 14th, 2022 | 阿部 真人
東京都東村山市にあるハンセン病の療養施設、国立療養所多磨全生園。映画『あん』の舞台であり、国立ハンセン病資料館や、作家・北条民雄が過ごしたことで知られています。同施設の周囲には、かつて硬いヒイラギやカラタチを使った頑丈な垣根がありましたが、現在残る垣根はわずか。訪ねると一輪だけ小さくヒイラギが咲いていました。
東京で4月3日まで開催!竹アートも美しい和イルミ「HANAあかり」の魅力
Nov 28th, 2021 | kurisencho
新宿駅から京王線とゴンドラで約30分で到着できる遊園地「よみうりランド」。同園では恒例のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が今冬も開催中ですが、お隣のフラワーパーク「HANA・BIYORI(はな・びより)」でも、竹のあかりのイルミネーションが2022年4月3日まで開催されています。そこで今回は、花と竹が織りなす和の夜イベント『HANAあかり』の魅力を徹底レポートします!
よみうりランドで今期もイルミが開催中!新宿から30分で宝石の世界にトリッ
Nov 3rd, 2021 | kurisencho
新宿から京王線とゴンドラで約30分の遊園地「よみうりランド」では、2022年4月3日まで、世界的照明デザイナー石井幹子さんがプロデュースしたイルミネーション「ジュエルミネーション」が開催されています。昼から夜まで滞在して、宝石のような輝きに包まれた体験をレポートします。