【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味

Posted by: TOSHI

掲載日: Aug 22nd, 2017

【TABIZINE 現地特派員による寄稿】

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味

世界三大料理の一つといわれる、中国料理。人々の食への飽くなき情熱は、いうまでもありません。
 
家庭料理は、いわば「その舌を作るもの」。その中でも、中国東北料理を含む、中国の地方料理や、家庭料理が名古屋で食べられるのをご存じですか?
 

名古屋ならではの魅力と「小さな中国」

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
名古屋の新栄にある「中国料理 延辺館(えんぺんかん)」です。ご覧ください、広々としてきれいですよ――。掘りごたつ式の席もあって、ああ、くつろぐ。なんだか龍宮城に来たみたいです!
 
【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味

 
2階と3階もこんなに広い!! 2階の個室は仕切りを動かすこともできるそうです。中国の映画には、お祝いごとなど、広間で皆でたくさん食べておしゃべりするシーンがよく出てきますが、そういう場面を彷彿させます。
 
【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
繰り返しますがこのお店、新栄にあるんですよ。料金もけっこうリーズナブルだし、都心にありながら、こんなにゆったりとしたスペースでお料理を楽しめるなんて・・・この「ゆとり」、これが名古屋の魅力の一つなんです。

 

名古屋ならではのゆとりのある空間で、珍しい料理も

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
 
「中国料理 延辺館」は、四川料理、そして中国東北料理を中心とした、本格的な中国料理が食べられるレストランです。
 
四川料理は麻婆豆腐などでおなじみですね。そして、中国東北料理というのは、ざっくりいうと、中国東北部で食べられている郷土料理で、塩味、醤油味が多く、日本人の口にも合う料理だといわれています。
 

「骨」のうまみを再認識!

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
さあ、この「背骨の醤油煮込み」(小680円、大880円)は、手袋をつけていただきます。骨のまわりの肉を食べるんですが、骨が、いちいち、広く、きれいに切られているんですよ!
 
こんなにたくさんの面積の骨髄(こつずい)を、私は生まれて初めて見ました。ああ、いい味出てそうですね!!
 
【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味

うーん、豪快な見た目によらず、案外あっさりとした深みのある味で、とってもおいしい! 骨つき、骨のまわりの肉がいかに美味かということを、ものすごく再認識させてくれる一品です。
 
「骨」のうまみ。この料理をこちらでいただいてから、私は家でスープをとる時なども、できるだけ、骨髄(こつずい)の見える、骨つきの肉を使うようにしています。
 

極上の○○に通じる味?絶品の家庭料理

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味 
 
そしてこれもおいしいんですよ!!「細切りじゃがいもサラダ」(450円)です。素朴な見た目で、材料も特別なものを使っているようには思えないのに、すごくおいしかったので非常にびっくりしました。
 
【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
「素朴に見えるのに、どうやったらこんなにおいしくなるの?」って言いたくなる美味さ。多少強引にいってしまえば、
「極上のおひたしに共通するものがある味」
ですかね。シンプルかつ奥深い料理、毎日食べてもあきない味っていうか。
 
じゃまいもがこんなにシャキシャキしているなんて、信じられない。それに、いい感じにいい油がまわって、感動的なおいしさです。

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
 
「中国東北地方の家庭料理で、うちでも非常に人気です。毎日じゃがいもをいっぱいむくから、皮がいっぱい出ますね(笑)」
とおっしゃるのは、オーナーのAさん。どう調理するのか少しだけ教えてくれたのですが、じゃがいもを氷水につけるだとか、炒める油に香味野菜を入れて取り出したり、他にも、見えないところで手間がかかっているのだそうです。
 

中国には、「お父さんの味」もある

【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
皮から手作りの「水ギョーザ」はラム、3種、セロリ、ニラ、ニラ玉と具の種類も選べて豊富、「ニラまん」はジューシーなニラと優しい卵の味がたまりません。
 
今回、取材には、中国東北地方出身の私の友人に同行してもらったのですが、彼女とAさん、そしてお店の方々との会話で、目から鱗(うろこ)が落ちたひとことがあります。
 
【中国東北料理も】名古屋ならでは!?中国地方料理○○さんの味
 
「うちの父も、料理が好きなんですよ」
ああ、そうか。中国ではお父さんも料理をするんですね。本当だったのか。
 
中国の男性が全員日常的に料理をするかどうかは分からないのですが、中国には、お母さんの味だけではなく、「お父さんの味」もあるということなんでしょうか。
 
ここは小さな中国。私は2回来店しましたが、中国の食文化を体感できて感動しました。食の多様化が文化の多様化と豊かさに少しでも通じるなら、そういう意味でも、大好きな名古屋でこういう店を発見できて嬉しいです。

PROFILE

TOSHI

toshi ライター

取材なら、どこに行っても、誰に会っても感動できるのが特技のライター、作家。「人は思い通りにならないけれど、自分が思いつきもしない、素敵な答えを言ってくれる」と、最近思います。クルーズ旅行を日本に広める活動の一端を担いたい。

著書「美しい人々 人間の美しさを追う」など。作家名は竹井夙(たけいとし)。

取材なら、どこに行っても、誰に会っても感動できるのが特技のライター、作家。「人は思い通りにならないけれど、自分が思いつきもしない、素敵な答えを言ってくれる」と、最近思います。クルーズ旅行を日本に広める活動の一端を担いたい。

著書「美しい人々 人間の美しさを追う」など。作家名は竹井夙(たけいとし)。

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