「幸せな国」と称されるブータンですが、「料理が世界一辛い」と噂されていることをご存知ですか? ブータンでは唐辛子をスパイスとするだけでなく、「野菜」として食べるのが特徴で、ほとんどの料理に使われているんです。
今回は、そんな本場の味が堪能できるブータン料理専門店「ガテモタブン」をご紹介しましょう。
代々木上原駅から歩いて5分ほどにある「ガテモタブン」。赤い壁と屋根がかわいらしく、色鮮やかなブータンの飾りが目印。
テーブルが5つと、こじんまりとしたアットホームな店内。ブータン国王の写真やポスター、ブータンにまつわる民芸品や書籍などがたくさんあり、本場の香りが漂います!
ほとんどのメニューは写真つきで紹介されているので、初めてでもわかりやすい。激辛なブータン料理ですが、本場の味を追求しながらも日本人向けにアレンジされているのだそう。
「モモ(640円)」
独特の包み方がかわいらしい蒸し餃子。エヅェと呼ばれる粉末唐辛子と玉ねぎを油で炒めたペーストとともにいただきます。手作りの皮はもちもちとした食感。豚肉の餡はとてもジューシーで肉汁が溢れだすほど。餡の味付けが控えめなので、ピリッと辛いエヅェとの相性も抜群でやみつきのおいしさ!
「エマダツィ(900円)」
ブータンを代表する家庭料理で、1日3食エマダツィという人も少なくないのだそう。唐辛子とチーズだけの料理で、まさに野菜のように唐辛子がたっぷり使われています!
これだけたくさん唐辛子が入っていると、なんとなくピーマンや赤パプリカのように思えてしまうほどですが、当然ながらやっぱり辛い! 辛さのピークは噛んでから約10秒後にやってくるのですが、チーズのまろやかさと絶妙に絡み合ってクセになる不思議なおいしさ。唐辛子好きの方なら一度は食べておきたい逸品です。
「ジャシャマル(950円)」
鶏肉、トマト、唐辛子を炒め煮した料理。唐辛子が入っているものの、鶏肉の旨味やトマトの酸味に中和されるのでまろやかな辛さ。パクチーがトッピングされエスニック感たっぷり。
ブータンではお米が主食であり、おかずをご飯と一緒に食べるのだそう。こちらは日本のお米とブータンの赤米。赤米は粘り気が少なくあっさりしていて、辛いブータン料理に最高に合います!
唐辛子を野菜のようにたっぷり使う、激辛のブータン料理。夏の暑さを吹き飛ばしてくれそうなおいしさを楽しんでみてはいかがでしょうか?
[ガテモタブン]
[All photos by Nao]