90万人が来場!地元民に聞く関東三大祭り「川越まつり」の楽しみ方ガイド

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 4th, 2017

90万人が来場!地元民に聞く【関東三大祭りの1つ川越まつり】ガイド

埼玉県の川越は、「小江戸」という呼び名でこのところ大人気の観光地となっています。川越市によれば、平成28年は年間700万人以上が訪れたとか。

TABIZINEも過去に「地元民が太鼓判!小江戸・川越で訪れたい絶品のうなぎ屋3選<」「地元民おすすめ!川越に行ったらはずせない食べ歩きグルメ3選」などで取り上げてきた人気のスポットですね。

その川越が一年で最もにぎわう瞬間が、川越まつり。川越氷川祭の山車行事として国の重要無形民俗文化財に指定されており、ユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統の都市祭礼です。

平成29年度は10月14日(土)、15日(日)に開催されます。今回は川越の地元の方々や川越市観光課に、川越まつりの見どころや楽しみ方を聞いてみました。

 

そもそも川越まつりとはどんな祭?

90万人が来場!地元民に聞く【関東三大祭りの1つ川越まつり】ガイド

(C)川越市提供

そもそも川越まつりとは、どういった祭りなのでしょうか? 公式パンフレットを見ると、当時の川越藩主が1648年に、地元の氷川神社に獅子頭やみこしなどの祭礼道具を寄進したところから歴史が始まるそう。その後、江戸との交流の中で江戸の祭りの影響を受け、巨大な山車(だし)が引き回されるようになったと言います。

山車とは、車輪付きの台座の上に2階建ての建物を組み上げた移動式舞台。

<祭礼の時、種々の飾り物などをして引き出す車。屋台>(『広辞苑』より引用)

とあります。「だし」という言葉には、出し物の意味があるそう。1階の部分では地元の方が笛、太鼓、かねを演奏し、その音に合わせて、てんぐ、おかめ、たぬきなどのひょうきんな面をつけた子どもが踊ります。

この山車が平成29年は21基、景観に優れる蔵の街を昼夜と引き回されるのですね。毎年90万人ほどが押し寄せる、関東三大祭りの1つになります。

次は最大の見どころをご紹介!
 

最大の見どころは曳っかわせ

90万人が来場!地元民に聞く【関東三大祭りの1つ川越まつり】ガイド

(C)川越市提供

ではこの川越まつり、初めて訪れる際には、どういった点を見どころに周ればいいのでしょうか? 筆者も埼玉県で育ち、川越は高校への通学時に毎日歩いて通っていた場所でしたので、川越まつりに足を運んだ経験はもちろんあります。

ただ、もはや20年近く昔の話。事情も変わっていると思い複数の地元の方や川越市観光課に聞いてみました。2017年の主なプログラムを時系列で言えば、

10月14日(土)

→山車巡行(13:30~15:00)@市役所前 
※山車が巡行

→山車ぞろい(18:00~19:00)@市内各所 
※各地に展示された山車でお囃子の演奏

→曳っかわせ(19:00~21:00)@札の辻、仲町、連雀町、本川越駅前の交差点など 
※町内の主要交差点で山車が向き合って競演

15日(日)

→神幸祭(じんこうさい)(10:15~11:45)@氷川神社周辺 
※神輿(みこし)が巡行

→山車ぞろい(11:15~12:15)@市役所前 
※全ての山車が集結し、お囃子を披露

→曳っかわせ(18:30~21:00)@札の辻、仲町、連雀町、本川越駅前の交差点など 
※町内の主要交差点で山車が向き合って競演

といった流れになります。

とことん堪能するのであれば14日の昼ごろに川越に到着し、全てを見てから川越のホテルに1泊、翌日も朝から神幸祭を見て、夜の曳っかわせまで全て見るといったプログラムが考えられます。ただ、さすがに大変ですよね・・・。当日は大混雑するので普段よりも余計に疲れます。

90万人が来場!地元民に聞く【関東三大祭りの1つ川越まつり】ガイド

効率的に楽しむためには地元の方が口をそろえて言うように、祭りの最高潮である夜の曳っかわせに照準を合わせて訪れるといいそうです。曳っかわせとは、町内の主要な交差点に山車が集まり、山車同士が向かい合わせになって競演乱舞をするのだとか。

昼過ぎから訪れて一通り川越観光、お祭りの雰囲気を堪能し、最後に群衆に紛れて曳っかせを眺めると楽しめると皆さん教えてくれましたよ。

 

山車以外では蓮馨寺のにぎわいも必見

90万人が来場!地元民に聞く【関東三大祭りの1つ川越まつり】ガイド

(写真はイメージです)

川越の主要観光地としては、蔵造りの町並み、時の鐘、菓子屋横丁、川越氷川神社、喜多院などがありあます。グルメでは、名産であるサツマイモを使ったスイーツ、ウナギ料理、地ビールのコエドビールなどが有名ですね。

川越まつりに到着したら、散策がてらにこうしたスポットに立ち寄りつつ、祭りならではの出店や屋台、露店での買い物を楽しんでみてください。

90万人が来場!地元民に聞く【関東三大祭りの1つ川越まつり】ガイド

(C)川越市提供

蔵造りの町並みが美しいメイン通り沿いにある蓮馨寺(れんけいじ)の境内も訪れておきたい場所だと複数の地元民が語っていました。お化け屋敷など大型の小屋掛けのお店も登場する出店、屋台、露店のメッカで、祭りのエネルギッシュな部分が凝縮したエリアになっているのだとか。

大いににぎわう場所のため、地元の方いわく小さいころは川越まつりで「蓮馨寺には立ち寄らないように」と先生に釘を刺されたそう。子どもたちだけで立ち寄るとトラブルに巻き込まれかねないと先生なりに考えたのかもしれませんね。

大人からすれば逆に最もにぎやかで、祭りの雰囲気を楽しめる必見のスポットだと言えます。山車を眺め、町の散策を楽しむ合間に、ぜひとも立ち寄ってみたいですね。

 

以上、川越まつりの楽しみ方をまとめましたが、いかがでしたか?

川越は東武東上線で池袋から急行を使うと川越駅まで30分ほど。西武新宿線を使えば、新宿(西武新宿)から終点の本川越までは特急小江戸号で45分ほどになります

気軽に行ける距離ですので、ぜひとも足を運んでみてくださいね。

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(写真はイメージです)

[川越市入込観光客数 – 川越市]
[川越まつり公式サイト – 川越まつり会館]
[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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