日本人が礼儀正しいという意見はよくききますが、実際どう思われているのでしょうか。筆者が実際に海外で聞いた生の声を紹介したいと思います。
礼儀正しい(イギリス、トルコなど)
やはり、礼儀正しい「polite」は本当に頻繁に言われました。耳タコ状態です。
癖で頭を下げたりするせいもありますが、大人しくしているだけでも言われます。日本人の印象はもともとのイメージから下駄をはかされているように感じました。
イギリス人の方がよほど礼儀正しいのでは? と言ったときもありましたが、いやいや日本人の方がずっとそうでしょう、と返されることもしばしば。
トルコ人は、エルトゥールル号遭難事件のことがあってか、語学学校が一緒のトルコ人全員から日本、日本人が好きなんだと言われ、親しみを込めて驚くほど優しくしてもらいました。レストランやケバブ屋さんではおまけしてもらったり。先人のおかげですね。
貞操観念がしっかりしていそう(フランス)
これは日本映画が好きなパリの女性からの言葉。北野監督、是枝監督、河瀬監督による映画をよく観ていて、日本の文化を知っていそうな30代前半です。
一緒に飲んでいるときに、日本人は結婚までバージンかと聞かれて驚きました。世界的には身持ちが悪いなんていう困った評判もある日本人女性ですが、彼女のみてきた映画の世界では、身持ちが固い女性が多かったのでしょうか。
でも、結婚まで操を守る人の方が少ないと知り、肉食な彼女はなんだか安心していました。
女性が美しくエレガント(イタリア)
イタリア北部からきた、20代と40代の女性から、日本女性はとっても美しい、エレガントだと言われたことがあります。
20代の彼女が語学学校にやってきたとき、すごい美人がやってきたとみんなに触れ回って筆者が大騒ぎしていたくらいの金髪美女です。その彼女がもともと日本人や緑茶、禅の世界を愛している人でした。
一緒にクラシックのコンサートに出かけたとき、オーケストラにいたアジア人女性をみて、「あれ? あの人絶対日本人だよね? だって、凛として美しいもの」と言ってきたのです。
彼女のおかげで日本人女性として自信がもてました。
異常に若く見える(ロシアなど)
当時39歳の筆者は、25歳、一番上でも28歳くらいだと見られていました。ロシア人の女の子からは、「私のボーイフレンドが21歳くらいだと思ってたよ、いったいどんなクリーム使ってるの?!」と。
周りには35歳の日本人もいたのですが、その人は18歳だと思われていました。
あまりに若く見えると不気味だろうから、かえって気を遣います。
清潔(トルコ)
お父さんが要人でおぼっちゃまのトルコ人は、国民の清潔感に自信があるようです。毎日シャンプーしないヨーロッパの他の国の人々のことをそういう部分では多少見下していて、頭を洗わないなんて論外だと言っていました。
そして、衛生面では、日本人と同じ感覚を持っているんだと言われました。そんなところにもシンパシーを感じているのでしょう。
あまり口を開けてしゃべらない(イギリス、イタリア)
イギリス人に、日本人は口をあまり大きく開けてしゃべらないと言われたので大きく開けるようにしたら、イタリア人から、日本人のわりによく口を開けていて分かりやすいと言われました。
寝つきがよい(ドイツ)
ドイツで会ったドイツ人が、日本に行ったことがあるという話のなかで、フライトが12-13時間と長くて辛い、でも日本人はみんな簡単に眠れていて羨ましい! と言っていました。
昼間と違いすぎる(イタリア)
日本でクライアントと居酒屋に行ったというイタリア人は、夜お酒ではっちゃけて、全然昼間と違うと思ったけれど、翌朝また何もなかったかのように、しれっとまじめに戻っていてびっくりしたと言っていました。
たしかにそういうところはありますね(笑)。
いかがでしたでしょうか。人によって、また違う印象を持たれた方もいらっしゃるかと思います。一例として楽しんでいただければ幸いです。
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Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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