東北の岩手県は、素晴らしい名湯・秘湯があり、これから冬に向かってはオススメの旅先。東北新幹線が止まるアクセスの良い花巻温泉、盛岡市にあるつなぎ温泉、美人の湯として知られる八幡平安比高原温泉郷など、訪れたい温泉が目白押し。
そして旅に出たら、楽しみなのは地元グルメ。NHK朝ドラ「あまちゃん」の舞台になったように、海の幸の宝庫ですね。アワビの都道府県別水揚量が全国1位、ウニ類が北海道に次いで第2位(岩手県水産技術センターによる)。岩手の三大麺(わんこそば、盛岡冷麺、じゃじゃ麺)、素晴らしい郷土料理など、魅力的な食が、私たちを待っていますよ。
今回は岩手県を訪れた際、ぜひ食べたい岩手グルメをご紹介しましょう。岩手県で食べ逃したくない美味しいもの、持って帰りたい美味なお土産とは。
中国発祥の岩手三大麺のひとつ 盛岡じゃじゃめん(盛岡市)
まず肉みそと熱々の平麺を混ぜて、そのままいただきましょう。その後、ニンニクやショウガ、ラー油、酢を足して、自分好みのオリジナルな味にするのも良いでしょう。最後にたまごを割って、チータンタン(卵スープ)でシメるのをお忘れなく。筆者も大好きなじゃじゃ麺です。
販売元 :白龍(ぱいろん)ほか
所在地 :岩手県盛岡市内丸5-15ほか
販売価格:じゃじゃ麺 中盛り 550円(税込)
公式サイト:白龍(ぱいろん)
http://www.pairon.iwate.jp/
ゲーム感覚で参加したい、岩手三大麺のひとつ わんこそば(盛岡市)
岩手といえば、わんこそば。そばをたくさん食べてもらうという、岩手流「おもてなしの心」からうまれた伝統料理。わんこそば10-15杯で、普通のおそばの1杯分なので、恥ずかしがらず思い切り食べてみましょう。多彩な薬味も楽しみのひとつです。ゲーム感覚で味わえるグルメの最高峰と言えるかもしれませんね。
販売元 :東家(あずまや)ほか
所在地 :岩手県盛岡市中ノ橋通一丁目8-3ほか
販売価格:わんこそば 2,700円から
公式サイト:東家(あずまや)
http://www.wankosoba-azumaya.co.jp/
幻のグルメ いくら(はらこ)そば(宮古市)
岩手県はいくらの生産量が北海道に次いで、全国2位。三陸地方岩手県の郷土料理「いくら(はらこ)そば」は、軽く塩をしたいくら(はらこ)を温かいおそばにのせたもの。はらこそばの名店「直助屋」は、東日本の大震災の際津波で全壊、現在閉店。残念です。岩手県産のそばといくらを調達し、大晦日の年越しそばで豪華に再現してみるのも良いかもしれませんね。
餅の聖地で餅三昧 餅料理(一関市)
お餅を嫌いな人っていないんじゃないでしょうか。“餅の聖地”と呼ばれる実は一関市では、お正月のみならず、冠婚葬祭、季節の行事など通年お餅を食べる習慣があります。餅はおもてなしの料理なのですね。餅は300以上の種類があるそうですよ。
あんこ、ずんだ、くるみ、ごま、納豆、きのこおろしなど違う種類のお餅がお椀に入ったもち膳は楽しくて、一関市を訪れたらぜひいただきたいグルメです。
販売元 :蔵元レストラン 世嬉の一ほか
所在地 :岩手県一関市田村町5-42
販売価格:果報もち膳 2,200円(税込)
公式サイト:蔵元レストラン せきのいち
http://sekinoichi.co.jp/cuisine/
ご当地B級グルメが見逃せない 一関あんかけかつ丼(一関市)
岩手県のご当地かつ丼は、ソース味のあんかけかつ丼。ご飯の上にはキャベツの千切り、その上にサクッと揚げたカツ、さらに甘酸っぱいソース味のあんがかけてあります。カツオ節とサバ節でダシをとり、中農ソースや醤油、砂糖などで味付けられている特製のあんかけ。一関市だけでしか食べられない、ご当地グルメです。
販売元 :小角食堂ほか
所在地 :岩手県一関市千厩町千厩字町130
販売価格:800円
公式サイト:岩手県一関市千厩 小角食堂
http://senmaya-kankou.com/?page_id=487
ねっとりほっこり 北上コロッケ(北上市)
北上市のご当地グルメは「北上コロッケ」。お芋はじゃがいもではなく、里芋を使用しています。珍しいですね。さといも、黒毛和牛、豚肉、アスパラガスの全て地元の食材を使用。食べてみたいですね。北上コロッケ丼もあるそうですよ。
所在地 :岩手県北上市内
販売価格:1個200円程度から
公式サイト:北上コロッケ 取扱店
http://www.kitakami-kanko.jp/food.php?itemid=4275&catid=278
郷土料理のデザート へっちょこだんご(二戸市)
食後の甘いデザートも欲しいですね。岩手県二戸市に伝わる伝統料理「へっちょこだんご」。たかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉を丸めて中央をへこませ、小豆汁の中にいれたもの。「へっちょこ」とは、人間のへその意味、また1年の農作業で「へっちょ(苦労)」したことを労う意味でつけられたと言われています。お祝いの席や庭じまい(稲刈りや豊饒祭のこと)でふるまわれるお汁粉。二戸市の気候風土が米作りに向いていないため、雑穀を主食としていたそうです。主に家庭で作られるものですが、運が良ければ地元で頂けるかもしれません。
岩手県の美味しいお土産
あのひとに持って帰りたい岩手県の美味。通販で取り寄せられるものも、ありますよ。
岩手のおみやげの定番 「かもめの玉子」
(C)PR TIMES
岩手のおみやげといえば、モンドセレクションも受賞している「かもめの玉子」。しっとりほくほくの黄味餡をカステラ生地とホワイトチョコで包んだお菓子。ころんとした丸い形が可愛らしく、食べやすいですよ。筆者も大好きです。ミニサイズの「かもめの玉子ミニ」もあり。
販売元 :さいとう製菓
販売価格:9個入り1,026円(税込)
賞味期限:製造日より30日
通 販:可能
公式サイト:https://www.saitoseika.co.jp
盛岡のソウルフード、岩手の三大麺のひとつ 「盛岡冷麺」(盛岡市)
盛岡のソウルフード「盛岡冷麺」を自宅でいただくことができます。美しい半透明の麺は、強いコシと独特の歯ざわりがあります。牛や鶏ベースのコクのあるスープを加え、キムチをお好みでトッピングしていただきましょう。
販売元 :ぴょんぴょん舎ほか
販売価格:2食 702円(税込)
賞味期限:製造日より12日
通 販:可能
関連サイト:ぴょんぴょん舎
http://www.pyonpyonsya.co.jp
牛乳瓶に詰められた「うにの瓶詰め」(宮古市)
三陸名物の「牛乳瓶」に詰めた生うに。殻から取り出したばかりの生うには保存料無添加で、海水と共に瓶詰め。5月〜8月頃の期間限定。ぜひ食べてみたいですね。
販売元 :山口屋ほか
販売価格:時価
賞味期限:冷蔵で3日
通 販:不明(期間限定5-8月頃)
関連サイト:山口屋 フェザン店
http://www.fesan-jp.com/fesan/shop/shop96.html
1日限定20食!幻の「うに弁当」(久慈市)
NHK朝ドラ「あまちゃん」の舞台になった久慈市で、ぜひ手に入れたい逸品。予約必須の1日20個限定の「うに弁当」。蓋を開けると、蒸されたうにがびっしり。その下にはうにの煮汁の炊き込み御飯。余計なおかずはなしに、シンプルにうにだけ。うに好きにはたまりません。
販売元 :三陸リアス亭
販売価格:1,470円(税込 2017年7月現在)
賞味期限:当日
通 販:不可
関連サイト:食べログ 三陸リアス亭
https://tabelog.com/iwate/A0304/A030404/3004382/
空を飛んでくるおだんご 「かっこうだんご」(一関市)
一関市厳美渓(げんびけい)の名物、「かっこうだんご」。対岸からロープを伝うかごに乗って、お団子が飛ぶかの勢いでやってきます。しかもお茶付き。お茶は一滴もこぼれないそうです。名人芸ですね。団子は、こしあん、ごまあん、みたらしの三種類で柔らかめ。
販売元 :かっこう屋(冬季11-3月休業)
販売価格:400円(税込 2017年6月現在)
賞味期限:当日
通 販:不可
関連サイト:食べログ 郭公屋
https://tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3000681/
ざるにお金を入れる。
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木のまな板を木槌でコンコンと叩いて合図。
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向こう岸のお店がかごにだんごとお茶をのせる。
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かごに入った団子とお茶が、空をビューンと飛んで(ロープを伝って)やって来る。
世界遺産 中尊寺
いずれも魅力的な食ばかり。全国47都道府県が異なる気候と風土を持つ日本では、残しておきたい郷土料理や、豊かな自然に恵まれた幸も大切に味わってみたいものです。麺好きなあなたは、バラエティに富んだ「岩手三大麺」に惹かれたかもしれませんね。岩手の文化と風土が生んだ、魅力的な岩手グルメです。わんこそばや餅料理に表される「おもてなしの心」にも惹かれますね。今回ご紹介したのは、岩手の食のほんの一部です。
岩手県には世界遺産の中尊寺もありますし、名湯・秘湯もあります。ぜひ、岩手の土地の魅力、食の豊かさを味わいに出かけたいですね。
(注)価格は2017年12月23日現在のものであり、変更する可能性がありますのでご承知下さい。
[岩手県観光ポータブルサイト いわての旅]
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