パリからTGVで約3時間、大西洋を臨むフランス南西部の港町ラ・ロシェル。ポール・シニャックやクロード・ジョセフ・ヴェルネなど、後世に名を残す偉大な画家たちも、旧港の美しさには心を奪われたとか。
そんなラ・ロッシェルは11世紀に城塞が築かれ、古くは貿易で栄えた街です。夏のバカンス先に選ぶフランス人も多いのですが、長い間イギリスの支配下にあったせいでしょうか、イギリス人観光客にも非常に人気があります。
バカンス気分で、一緒に散策してみましょう!
美しい旧港・旧市街を散策
潮風を感じながら、13世紀開港の旧港(ケ・デュペレ/Quai Duperré)沿いを歩いてみましょう。歩き始めると、すぐ目に飛び込んでくるのが、かつては火薬庫だった「シェーヌ塔」(写真左)と重厚な石造りの「サン・ニコラ塔」(写真右)。
いずれも古くは要塞としての役割を果たしましたが、16〜18世紀にかけては刑務所として使われたそうです。囚人の落書きが今でも残っているというから、訪れた際はご自身の目で確かめてみてくださいね。
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旧港沿いには、カフェやレストランはもちろん、お土産探しにぴったりのマルシェがずらり! ボーダー模様のマリンTシャツ、気候の変化が激しいフランスではマストアイテムのスカーフなどさまざまなアイテムがあります。
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インセンスと箸置き(※カトラリーレスト)どちらにも使える素敵な陶器をゲット!
歩き進めていくと、ゴシック建築の大時計門「グロス・ホロローグ/Grosse Horloge」が見えてきました。14世紀の建設当時は要塞としての門だったそうで、15世紀に時計が取り付けられました。
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時計門のアーチをくぐり、旧市街へ。
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城壁に囲まれた美しい市庁舎「オテル・ド・ヴィル」や、総合カルチャーセンター(La Coursive Scene Nationale La Rochelle)など、中世の面影を残す建造物を眺めつつ町歩きを楽しみましょう。メインストリートのパレ通り(Rue du Palais)でのショッピングもいいですね。
中庭の散策ができるルネサンス様式の建物「ラ・メゾン・アンリ2世(La Maison Henri II)」や、歴史的建造物に指定されている「ル・カフェ・デ・ペイ(Le Café de la Paix)」なども見どころ。ベル・エポック調の豪華絢爛なカフェで一息つけば、気分はフランス貴族!?
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散策を続けると、先が尖った灯台「ランテルヌ塔」が見えてきました。前述の「サン・ニコラ塔」と「シェーヌ塔」と共に、かつては要塞でした。この3つの塔は現在、ラ・ロッシェルの歴史を展示する資料館として公開されています。有料になりますが、覗いてみてはいかがでしょう?
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歩き疲れたら、旧港沿いの見晴らしの良いカフェでコーヒーやビールで一息! サン・ニコラ塔を眺めながら、贅沢なひとときを過ごしましょう。
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ラ・ロシェルのグルメ&お土産
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ラ・ロシェルを訪れたなら、シーフード料理は必食! 特にカキは大西洋で養殖されるマレンヌ・オレロン(Marennes Oléron)産のものが有名で、おいしいと評判のグリーンオイスター「フィーヌ・ド・クレール (fine de claire)」もそのひとつ。ちなみに身の一部が緑色をしているのは、緑色の海藻の影響なのだとか。
お土産には、ラ・ロシェルから船や車で行くことができるレ島(イル・ド・レ/Île de Ré)の天然塩を。海塩をベースにしたフレーバーソルトもおすすめです。
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