イギリス留学中、語学学校の休憩時間のこと。ブラジル人のクラスメイトに、「どうやって両替してるの?」と訊かれ、カードキャッシングと答えました。「甘いな」というコメントと共に紹介されたのが、為替手数料がタダになる方法でした。
オンラインバンキング「Revolut」
「Revolut」はアプリベースのオンラインバンキングで、為替手数料なしに、あらゆるところで現地の通貨を引き出すことができるシステムです。対象となっているのは、なんと120種類以上の通貨。
プリペイドのクレジットカードで、ATMで現地通貨を引き出すだけでなく、買い物もできる優れものです。もちろん為替手数料なしで、です。利用が一定額を超えると手数料がかかりますが、基本的に無料です。
そして、使った記録はアプリにすぐ反映され、残高をリアルタイムで把握できます。
ロンドンで、短期留学の学生は銀行口座を開設するのはほぼ不可能。そのなかで、このオンラインバンキング「Revolut」なら、簡単に口座をつくることができます。
条件はヨーロッパに住んでいる18歳以上であること。その証明として、パスポートの短期学生ビザが押されたスタンプのページと、顔写真のページを、それぞれ顔の横に掲げた写真を提出し、身元チェックを受ける必要があります。
https://www.revolut.com/
海外送金「トランスファーワイズ」
では、どうやって「Revolut」の口座に入金するか。クレジットカードでの入金もできますが、受け入れる手数料が1%かかります。銀行振込だと無料になります。
ここで出てくるのが、スカイプの創業メンバーが設立した会社「トランスファーワイズ」の海外送金システムです。これを使えば、円からポンドなどの外貨にして送金をする際、実際の為替レート(Google等で検索すると出てくる金額)で両替ののち、非常に安い手数料での送金が可能になります。
平均して一般的な銀行手数料の3分の1の手数料で、送金完了までの期間も短く、1~2日とのこと。
たとえば、50,000円を送金する際、400円の手数料のみがかかります。一般的な銀行では、6,500円程度かかり、安いネットバンクでも2,000円弱かかることに比べたら大分お得です。
ちなみに、この送金のためには、利用者は、トランスファーワイズの日本の口座に送金するので、その手数料もかかります。ネットバンキング等の利用者は、この国内送金手数料を無料にできる場合も多々あると思います。
トランスファーワイズは、日本とユーロ圏にそれぞれ口座を持っているのが安さの理由だそう。取引ごとに海外送金するのではなく、日本国内で利用者から送金された相当額を、ユーロ圏の自社の口座から利用者の海外口座に送金する、といったようなシステムだそうです。
https://transferwise.com/
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