京都東山のシンボル的存在、五重の塔で有名な法観寺の近くにある「八坂庚申堂」(正式名:大黒山延命院金剛寺」)。
日本三大庚申堂の一つで、飛鳥時代、京都の豪族である秦氏の守り神であった青面金剛(しょうめんこんごう)を浄蔵貴所が一般の人もお参りできるようと祀ったのがはじまりなのだそう。境内では「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿も目にすることができます。
門をくぐると、目を奪われるほどのカラフルな物体が出現!
近くに寄ってみると、お手玉のような丸い物がぶら下がっていることがわかります。これは、手足を縛られて身動きできない姿を現した「くくり猿」というお守り。
人間に近い動物である猿を、欲望のままに自由に行動できない姿にすることで、人間も欲に走らないように戒めるという意味が込められているのだそう。色とりどりのカラフルなくくり猿には様々なお願い事が書かれています。
くくり猿の初穂料は500円。お願い事、自分の名前、訪問した年月日を記入して奉納します。
くくり猿に自分の願いを込め、そして自分の欲を一つ我慢し心をコントロールすることで願いが叶うと言われているのだそう。“猿結び”ということから「縁結び」のご利益もあるのだとか。カラフルでかわいらしい形のお守りが奉納されている姿は、なんともフォトジェニック!
八坂庚申堂には着物姿の女性も多く、鮮やかなくくり猿をより一層華やかに彩っていました。
色鮮やかで、インスタ映え抜群の写真撮影も楽しめる「八坂庚申堂」。
京都を旅した時は、アーティスティックな美しさのくくり猿に願い事を込めてみませんか?
住所 京都市東山区金園町390
[All photos by Nao]