3年ほど前にバンコクを訪れた際、タイ王族が経営し、伝統のレシピでつくる本格カレーが味わえるお店に行きました。その味が普段筆者がつくっているものとほぼ同じだったので、レシピを紹介したいと思います。市販のペーストなど比較的手に入れやすい材料を使いますし、簡単です。
王族の味は?
前回のバンコク行きはトランジットで、半日だけの滞在でした。そこで、王道ど真ん中、まさに本物のグリーンカレーの味を確かめることを目的としました。訪れたのは、Kalpapruekというレストランです。
出てきたグリーンカレーは、甘すぎず、十分辛いけど、うまみがあって、ナンプラーがふわりと香り、でも効きすぎないから塩辛くないというもの。
同時に思ったのは、いつもの自分がつくるグリーンカレーとほぼ同じ味だということでした。
というわけで、いつものつくりかたをご紹介します。家族の大好物で、いろいろな人に褒めてもらったので自信をもっておすすめします。
材料
チャオコーのココナッツミルク 400cc (1缶)
コブミカン(ライムリーフ)の葉(ドライ) 3枚程度
ナンプラー 大さじ1
鶏ガラスープの素(顆粒)小さじ1
砂糖 大さじ1
鶏もも肉 1枚程度(220g)
ゆで筍 175g
パプリカ 1/2個
ピーマン 1個
なす 1/2本(70g)
いんげん 8本
カレーペーストは、バンコク伊勢丹で色々買ってみましたが、日本でも手に入りやすいメープロイが味のバランスが抜群にいいです。カルディや成城石井などでみかけます。イギリスやドイツでも買っていました。
ココナッツミルクは、チャオコーのものが固形分が多くクリーミーで濃厚です。他のものでは水っぽいこともあります。
野菜はお好みで、適量で。鶏肉はむね肉でもOKです。今回はお買い得品の若鶏もも肉のため、筋が多めになっています(笑)。
つくりかた
ココナッツミルクの白い塊をスプーンで何杯かすくい、鍋に入れる。その上にカレーペーストをすべて入れて混ぜ合わせながら弱火で熱し、香りを立てる。ココナッツミルクが油代わり。
鶏肉を入れ、表面の色が変わるまで加熱する。
野菜を入れて軽く炒めたら、残りのココナッツミルク、鶏ガラスープの素、コブミカンの葉を入れる。
具に火が通るまで煮る。弱〜中火で蓋をして10〜15分くらい。ときどき様子をみてかき混ぜる。
ナンプラー大さじ1、砂糖大さじ1を入れ、弱火でかき混ぜて味をみる。もし甘さが強すぎればナンプラーを加え、しょっぱければ砂糖を加える。自分の舌を信じて!
メープロイのパッケージにある「グリーンカレーのおいしい作り方」には水を加えるとありますが、このレシピでは入れません。ストウブなど水分が飛びにくい鍋で調理をしていますので、ドロドロになったら、少し水を加えてくださいね。
[All photos by Shio Narumi]