TABIZINEで大好評の「母国と違う!」シリーズ。日本で暮らし始めて4カ月になるフィリピン人のSさん(英語教師/女性)に、日本で驚いたことをヒアリングしてみました。
※以下、Sさんのコメントをまとめてご紹介します。
日常生活をラクにしてくれるモノたち
例えば「ポテトカッター」や「エッグスライサー」など、日本には日常生活をラクにしてくれる、用途別の雑貨や調理器具がたくさんありますよね。フィリピンでは、ひとつの調理器具をさまざまなものに使う人が多いので、文化の違いを感じます。
バナナの携帯用ケースってナニ!?
先日「携帯用のバナナケース」なるものも発見。本当にこれ、使っている人いるのでしょうか? フィリピンはバナナの種類がとても多く(※バナナの生産量世界第6位)、ケースに収まらないものもたくさんあります。フィリピンだと、このケースは実用的ではないですね。
味も香りも異なる、フィリピンのバナナ(バタンガス州のマーケットで購入)
(C)sweetsholic
お試しサイズの日用品
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みなさんは、サリサリストアをご存知でしょうか? 小分けされたお菓子や日用品などを販売する、フィリピン人の生活に欠かせないコンビニのような小売店です。サリサリストアでは、使い切りのシャンプーやボディーソープなども販売しています。シャンプーを1本分買うお金がない人もいるからです。
日本のドラッグストアでも使い切りの日用品があることを、日本人の友人から聞きました。「使い切りのヘアケア製品は、髪質に合うか、使い心地がよいかを見極めるために使う」とのこと。サリサリストアで必要に迫られて購入するのではなく、お試しで使うという発想がフィリピンにはない気がします。
コンビニのおにぎりやお弁当がおいしい
同僚が福岡出張に行くと、福岡のコンビニで弁当やおにぎりを大量購入してフィリピンオフィスに持ってきてくれます。フィリピンオフィスの同僚から頼まれたものも含め、1万円分ぐらい買ってくることも! フィリピンにもコンビニはあるのですが、お弁当は限られているし、日本のコンビニの品揃えとは比べものになりません。ちなみに同僚の話では「東京と福岡のコンビニでは、お弁当のラインナップが違う」のだとか。
スーパーの値引きシール
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日本のスーパーやコンビニで見かける値引きシール、フィリピンにはありません。日本のスーパーで、お肉に割引シールが付いていたときにはびっくりしました。こちらでは、値引きシールが貼られている商品でも、品質がいいですよね。もしフィリピンで肉の値引きを目撃したら「もうすでに食べられない肉なんじゃないか」と思ってしまいます(苦笑)。日本のスーパーやコンビニの値引きシールがついている商品は、安心して購入することができるのでうれしいです。
インタビューの途中、Sさんから「日常生活をラクにするものがたくさんある反面、創造性がなくなりそう」という声も挙がりました。確かに、ラクな生き方を追求しすぎるのも考えものかもしれません。みなさんはどう思いますか?
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