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感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方

Posted by: あやみ
掲載日: Apr 20th, 2018.

観光映像は、いまや驚くべき進化を遂げ、観光地としての魅力だけではなく、「笑い」「涙」「驚き」を与えてくれる存在になっています。観光映像コンシェルジュの青目健さんに、旅好きにこそおすすめしたい観光映像やその楽しみ方をお伺いしました。

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感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方
観光映像『もうひとつの京都 海の京都』

スマホを持つことが一般的になってから、日々触れる映像の量は増えつつあります。しかし、心を動かされる映像というのは、意外と少ないものかもしれません。そんな無数にある映像の中でも、旅好きにおすすめしたいのが観光映像です。

観光映像は、いまや驚くべき進化を遂げ、観光地としての魅力だけではなく、「笑い」「涙」「驚き」を与えてくれる存在になっています。そこで観光映像コンシェルジュの青目健(あおめ たけし)さんに観光映像の楽しみ方、オススメの作品、次の旅先を決める際に注目すべき点などについてお話を伺いしました。

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方

ーーー観光映像の具体的な楽しみ方を教えていただけますか?

今はスマホを持っていれば、どこでも気楽に観光映像を観ることができます。映像は写真と比べると、視覚や聴覚からも情報が得られるため、作品に込められたメッセージが伝わりやすいんです。

特に面白いと思うのは、観光映像の表現方法が千差万別なところです。オチがユニークで思わず何度も見返してしまう作品や映画のように感動を呼ぶ作品、自然やご当地グルメを美しくストレートに表現している作品などがあり、表現方法からも、その土地らしさが伝わってきます。

観光映像を観ることで、これまでまったく知らなかった日本の魅力を発見できることもありますよ。例えば、奈良といえば大仏、京都といえば神社仏閣がパッと思い浮かぶと思いますが、観光映像の中に登場する場所が知らない場所だったりして、「こんなに素晴らしい場所があったんだ」と気づけるんです。逆にその土地に住んでいて、毎日、目にする景色や建造物を改めて「こんなに素敵な場所だったんだ」と思えることもあるでしょう。

また、映像の作り手が観る人を映像に引き込もうとしている手法や意図を探るのも面白いと思います。あえて観光映像として意識せずに観ることで「え!? これ◯◯県の観光映像だったんだ!」というサプライズを得られることもありますよ。

ーーー観光映像コンシェルジュとしてオススメな観光映像はありますか?


観光映像『もうひとつの京都 森の京都』

第4回目の観光映像大賞を受賞した京都の観光映像『もうひとつの京都』ですね。ドラマ仕立ての作品で、神社仏閣ではなく、山・森・海にスポットを当てているため“こんな場所があったんだ”と、京都のまた違った魅力を発見できます。この作品は夫婦喧嘩から始まるストーリーになっていて、結末がどうなるのかハラハラ&ドキドキしますが、スピンオフ作品もあって楽しめます。

『もうひとつの京都 お茶の京都』
http://www.tabimoja.com/movie/2730/

『もうひとつの京都 森の京都』
http://www.tabimoja.com/movie/2729/

『もうひとつの京都 海の京都』
http://www.tabimoja.com/movie/2728/

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方
観光映像『プレミアムフロイデー』

大分県の『プレミアムフロイデー』も、お風呂でシンクロナイズドスイミングをするという斬新な「シンフロ」が話題になりました。ミュージカル調の華やかな作品で「シンフロ」がこの先、どのように進化していくのかますます目が離せません(笑)。この作品を観ると、金曜日の仕事終わりに、飛行機で大分に飛び、週末は温泉旅行を楽しみたいという気分になりますね。

『プレミアムフロイデー』
http://www.tabimoja.com/movie/8591/

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方
観光映像『The Land of Sunshine』

陰鬱なイメージのゾンビと「晴れの国、岡山」のギャップが楽しめる、岡山県の『The Land of Sunshine(ザ・ランド・オブ・サンシャイン)』という作品も面白いですよ。この作品を演出したのは岡山の観光大使である俳優の前野朋哉さんで、役者としても登場しています。

『The Land of Sunshine(ザ・ランド・オブ・サンシャイン)』
http://www.tabimoja.com/movie/8509/

ーーー有名な俳優や女優が出演している観光映像も多いようですが、現地で撮影し、ドラマ化した観光映像の良さについて教えてください。

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方
観光映像『もうひとつの京都 お茶の京都』

映像にストーリー性があると、観る人の印象に残りやすく、登場人物の視点を通して、その土地を知ることができます。近年、映画やドラマのロケ地を訪れる聖地巡礼が流行っていますよね? その作品のファンが増えると、その土地に人が集まってくるという現象が起こっているんですね。これはストーリー性のある映像ならではの現象だと思います。

観光映像の中には現地の人を役者として採用し、その土地らしさをアピールしている作品もあります。ちなみに、京都の観光映像『もうひとつの京都』に出演している女優の本上まなみさんは京都在住だったんですよ(撮影当時)。

観光映像は人によって観る視点が異なります。そのため、友だちや家族などと一緒に観光映像を観て、これはどんな意図で作られたストーリーなのかを探って、話し合うと、色々な意見が出てきて楽しいと思います。

ーーー青目さんが最初に心を奪われた観光映像はどのようなものでしたか?

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方
観光映像『くまもとで、まってる。』

最初に素敵だと思ったのは、第1回目の観光映像大賞を受賞した熊本県の『くまもとで、まってる。』という作品です。熊本の土地の魅力というよりも、そこに暮らす人たちに焦点を当てていて、真に迫る新鮮な映像で感動しました。観終わった後に「この人たちに会いに熊本へ行きたい」と思いましたよ。

ーーー旅先を決める際、観光映像のどのようなところに注目したら良いでしょうか?

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方
観光映像『ンダモシタン小林』

観光映像は「観光シアター」だと思っていますので、まずは純粋に映像を楽しむといいと思います。すでに行きたい場所が決まっているのなら、その場所を深く知るためのツールとして使っていただければと思います。

ご当地の魅力を映像で紹介するサイト「旅もじゃ」で気になる場所を検索して、その場所の観光映像を観て、次の旅行先を決めるのもありですね。キーワードで観るというページには、「泣ける」「笑える」「旅レポ」などのカテゴリがあって、その時の気分や状況に合わせて観光映像を観ることもできます。

観光映像を観ているうちに、例えば、方言の西諸弁がまるでフランス語のように聞こえる、宮崎県小林市の観光映像『ンダモシタン小林』のように、標準語が通じるかどうか、実際にその地を訪れて確かめたくなることもありますよ(笑)。

『ンダモシタン小林』
http://www.tabimoja.com/movie/6831/

ーーー最後に、今後の観光映像はどのように進化していくと思いますか?

観るだけにとどまらず、興味を喚起させて、最終的にその土地に足を運んでもらえる観光映像が求められるようになると思います。近い将来は、VRの360度映像のように、観る側が映像のあらゆる場所に注目できるようになったら面白いですね。主人公の後ろで小さく別のドラマが繰り広げられていたりしたら、二倍の楽しさを味わえそうです。

感動で旅先を決める!観光映像コンシェルジュに聞く、次の旅先の決め方

まるで映画やドラマのようにも楽しめる観光映像。ただ観るだけでも、その土地を旅している気分を味わえますが、観ていくうちに自然と「ココへ行ってみたい」という場所が見つかります。次はどこに行こう、と迷っていたり、行きたい場所がたくさんあって困っているようなら、観光映像を観て、次の旅先を決めるのもいいでしょう。
旅もじゃ
http://www.tabimoja.com/

旅が始まる きっかけサイト「旅もじゃ」は、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭 ショートショート フィルムフェスティバル & アジアの観光映像大賞応募作品を中心に、一般から投稿された映像も都道府県別に紹介する他、公式キャラクター「もじゃ」が各地のキャラに地元の魅力を語ってもらう「ご当地キャラ対談」といった全国各地の魅力を発信する企画も展開しています。
2018年6月4日にスタートするショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018では、第7回観光映像大賞(観光庁長官賞)が発表されます。国内のみならず、世界各国の観光映像の中からベストオブベストも発表されるのでお楽しみに!

>>>第7回観光映像大賞ファイナリストページへのリンク
http://www.tabimoja.com/kankou7/

>>>ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018へのリンク
www.shortshorts.org/2018

■プロフィール
青目 健(あおめ たけし)
ショートショート実行委員会 プロジェクト・マネージャー
鑑賞する観光映像の数は年間500本以上!日々ユニークでシネマティックな観光映像を発掘し、全国にその魅力を発信せんと活動中。

あやみ

Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。


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