以前、TABIZINEの過去記事「【世界の謎】名門大学の学寮長がタイムスリップ!? 謎のベルサイユ宮殿事件」では、ベルサイユ宮殿でタイムトラベルを経験したという名門校の学寮長の実話を紹介しましたが、タイムトラベルの話はH.G.ウェルズ著『タイムマシン』以来、映画、小説、漫画などフィクションの世界でも繰り返し描かれています。
(写真はイメージです)
そこで今回は、過去にさまざまな作中で使用されたタイムマシンの形状に注目して、ユニークな姿のタイムマシンを集めてみました。現実的か非現実的かはさておき、タイムトラベルという発想には大いに想像をかき立てられてしまいますよね。
自動車
最初に紹介するユニークなタイムマシンは自動車。ご存じロバート・ゼメキス監督の米国映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したデロリアンですね。
筆者は少年時代にテレビの再放送を録画したテープ(VHS)で初めて観て、あまりの面白さに熱狂した覚えがありますが、そのテープの録画は時計台に雷が落ち、その雷のエネルギーをタイミングよくキャッチしたデロリアンが未来へ帰っていく瞬間に、切れていました。
どうやら録画予約した映画の放送時間が、当日映画の前に放送されていたプロ野球の巨人戦の延長放送で、当初よりも10分ほど全体的に後ろにずれこんでいたみたいです・・・。
電話ボックス
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電話ボックスをタイムマシンとして描いた作品もあります。米国の映画でスティーヴン・ヘレク監督の『ビルとテッドの大冒険』ですね。若き日のキアヌ・リーヴスが出演しているコメディ作品になります。
最近では見かけなくなりましたが、電話ボックスに入って扉を閉めると、確かに外の世界から隔絶された独特の雰囲気がありますよね。電話ボックスには謎めいたスピリチャルな落書きも多いですし、怪談話も多いです。特別な何かを連想させる電話ボックスの不思議な魅力が、作家や映画監督のアイデアに影響を与えるのかもしれませんね。
派出所
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英国のドラマ『ドクター・フー』(BBC)では、派出所がタイムマシンになっています。ただ、この場合の派出所とは、日本人のイメージする大きな派出所ではありません。むしろ電話ボックスにサイズも形も近い、ポリスボックスがタイムマシンとして描かれていました。
電話ボックス程度の広さがある外界と隔絶された空間は、どこか別の時間と本当につながっているのかもしれませんね。
お風呂
お風呂がタイムマシンになるという超ユニークな作品もあります。例えば米国の映画でスティーヴ・ピンク監督の『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式』。
日本にも阿部寛主演で映画化もされたヤマザキマリ著の漫画『テルマエロマエ』がありますよね。古代ローマの公共浴場が、日本人作者のちょっと自虐的でユーモラスな表現でいうところの「平たい顔族」の暮らす現代日本の銭湯とつながっていましたね。
時代村
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日本各地に、特定の時代を再現した時代村があります。例えば日光江戸村は有名ですし、登別伊達時代村なども忍者の求人広告を出して、話題になりました。
このような古い時代をテーマにした場所で、タイムトラベルしてしまう話もあります。小栗旬主演でテレビドラマ化もされた石井あゆみ著の漫画『信長協奏曲』ですね。ドラマ版では、単にテーマパークだと思っていたら、いつの間にか本当にその時代に紛れこんでいたという話。
冒頭で紹介したTABIZINEの過去記事「【世界の謎】名門大学の学寮長がタイムスリップ!? 謎のベルサイユ宮殿事件」も、ベルサイユ宮殿という歴史的な場所でタイムスリップしてしまったという実話(!?)です。
歴史的な建造物や歴史をテーマにした観光地に出かける際には、念のためタイムスリップに注意した方がいいのかもしれませんね。
以上、作中に出てきたさまざまなタイムマシンを紹介しましたが、いかがでしたか?
他には『ドラえもん』の空飛ぶじゅうたんのような乗り物、『キテレツ大百科』の航時機、『サマータイムマシン・ブルース』に出てくるタイムマシン、『ターミネーター』の時空転送装置のように、さまざまな作中でタイムマシンが描かれています。
タイムマシンの形状の違いをテーマに、一通り過去の作品を見直してみても面白いかもしれませんね。
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