(c)Instagram/Romain Jacquet-Lagrèze
香港は、世界一の高層ビル街。ビルの総数はNYのほうが多いのですが、150メートル以上の高層ビルに限ると、香港317棟、NY257棟と圧倒的なトップを誇っているのです。
東京23区の倍程度の面積にそんなに多くの高層ビルが立ち並んでいるので、まさに香港はどこを見ても高層ビルだらけ。主な高層ビルはオフィス向けですが、一般的な住居用ビルでも高さが数十メートルあるのだそう。地上から空を見上げても、視界の大部分を占めるのはそびえたつビルの姿。
でも、そんな高い建物の上はどうなっているのか興味ありませんか? 香港在住のフォトグラファーが、謎に包まれた高層ビルの屋上の様子を撮影して話題を呼んでいます。そこには、驚きの日常生活が展開されていたのです。
香港住人たちの日常生活「コンクリート・ストーリーズ」
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
「コンクリート・ストーリーズ」(Concrete stories)という「香港のビルの上の様子」を撮り続けて紹介してくれるのは、香港在住のフランス人フォトグラファー、ロマン・ジャケ・ラグレズ氏(Romain Jacquet-Lagrèze)。2009年に香港に移住して、既に当地で8年以上活動を続けています。
2014年に高いビルの屋上に上がった際に偶然、他のビルの屋上で展開される地元の人々の日常生活に気が付き、夢中でシャッターを切り始めたそう。
上の画像でも、屋上にご老人が盆栽の庭園を作り上げています。こんな景色があるなんて、地上からは分かりませんね。
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
高層ビルの屋上に干される洗濯物は、よく乾きそう。ちなみに2枚目の画像は、洗濯物以外に干し肉を吊るしているようです。
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
縄跳びで遊ぶ少女たち。もしかしたら、姉妹でしょうか。
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
幼い男の子と一緒に、おもちゃの車で遊ぶ男性。本当に、どこにでもありそうな人々の生活が香港の屋上では繰り広げられているのですね。
それにしてもこの、高い屋上での光景を更に高い視点からとらえた写真たちは、どのように撮影しているのでしょう。フォトグラファーのロマンさんに質問してみました。
シャッターチャンスを辛抱強く待つフォトグラファー
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
「ドローンを撮影にも使用したりするのですか?」というTABIZINEの質問に対し、ロマンさんは「ドローンを使用した画像は一枚もない」と教えてくれました。
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
ロマンさん曰く、高いビルの上から他のビルを見下ろし、ひたすら何時間も「何か」が起こるのを辛抱強く待っているのだとか。
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
そして筆者は知らなかったのですが、香港の都市部ではドローンの使用は禁止されているそうです。そういったこともあり、ロマンさんの忍耐力がなければ、我々はこの「コンクリート・ストーリーズ」を見られなかったかもしれないのですね。辛抱強さに頭が下がります。
(c)BoredPanda/Romain Jacquet-Lagrèze
ロマンさんの「コンクリート・ストーリーズ」をはじめとした香港の美しい画像は、ご自身のホームページとインスタグラムからもご覧になれます。ロマンさんならではの視点から捉えた香港に、ぜひ酔いしれてみてください。
[Romain Jacquet Lagreze]
[Instagram/romainjacquetlagreze]
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