はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Jul 3rd, 2018

イタリアのブーツのかかとに位置する南イタリアのレッチェ。南イタリアというと、洗濯物がはためく下町といった猥雑な雰囲気のイメージがあるかもしれませんが、ここレッチェはとってもエレガントです。リゾート地として欧米で人気の町レッチェの街並みをご覧ください。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」

「南イタリアのフィレンツェ」

レッチェの街並みの美しさは「南イタリアのフィレンツェ」と讃えられます。はちみつ色の街並みの正体はレッチェ石という石灰岩。このレッチェ石を用いたバロック建築には壮麗な装飾が施されています。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」

こちらはバラ窓が映えるサンタクローチェ大聖堂。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

16世紀に建てられたアドルノ宮殿。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

夜になればこの色あいです。迷路のような路地を通ってブティックでお買い物をしたり、お散歩するのにワクワクがあります。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」

円形劇場の遺跡。夏期は実際にステージとして使われます。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」

夏であれば、近場の海オートラントで一層バカンス気分が味わえます。

映画「あしたのパスタはアルデンテ」の舞台

サッカーチームで知られる街ですが、筆者がレッチェを訪れたのは、「あしたのパスタはアルデンテ」という映画の舞台になっていたから。お気楽なタイトルですが、元のタイトルはイタリア語で「浮遊機雷」にあたり、分かりやすくいうと地雷みたいな意味合いでしょうか。

レッチェでパスタ会社を経営する、保守的な一族の息子で作家志望のゲイであるトンマーゾが主人公のコメディですが、本人の鬱々とした気分、家族の重々しい過去や決断も魅せます。なんといっても色とりどりの映像の美しさが絶品ですので、ぜひ映画をみてから訪れてください。

映画には出てきていないと思いますが、パスタつながりで。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

こちらはレストランでよく出てきたプーリア州のスナック「タラッリ」。これをつまみに白ワインを飲みながら料理を待ちます。小麦粉、白ワイン、オリーブオイルなどからつくられるクラッカーのようなものです。歯触りのよさとシンプルな塩味が後を引いて、すっかり虜になりました。写真は大きく見えますが、500円玉程度のサイズのものをよく食べたように思います。

塔のあるホテル

3年ほど前に泊まってよかったのが、やはりバロック建築の塔が特徴的なホテルです。

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

はちみつ色の建物が立ち並ぶ、南イタリアのリゾート地「レッチェ」
(c)Shio Narumi

塔の中は、宿泊者が自由に見学できるようになっています。街の中心地にはないものの、帰り道に塔を目印に歩くのが楽しい、こじんまりとしていて、味わい深いホテルでした。

[DISCOVER ITALY]
[PATRIA PALACE HOTEL LECCE]

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

SHARE

  • Facebook