瑠璃光院
猛暑の続く日本。連日の酷暑に、身も心も干上がりますね。夏の疲れを癒すには、涼を呼ぶ景色が火照りを静めてくれることでしょう。今回は京都の涼感を誘うスポットで、自然の涼に浸ってくださいね。
陽射しを遮る竹の小径 嵐山 竹林の小径
縁結びで人気の野宮神社から天龍寺の北側を通り、大河内山荘庭園まで約400mにわたり空を覆う竹林のトンネル。背の高い青竹は、京都らしい雰囲気を醸し出し、陽射しを遮るので夏でもひんやりと感じます。さやさやとした葉ずれの音は、さらに涼感を呼ぶでしょう。「ザ・ニッポン」のイメージを求める海外観光客で賑わうので、静けさを求めるなら朝早い時間に訪れるのがオススメ。
非現実の翠に誘われる 瑠璃光院
春と秋の特別拝観以外は拝観出来ない、瑠璃光院。「瑠璃の庭」から望む青紅葉は、磨かれた床やテーブルに反射し、私達を別世界へ誘います。
苔に覆われた悲恋の尼寺 祇王寺
奥嵯峨にある「祇王寺」の深い緑色の苔に覆われた庭は、猛暑を癒してくれます。白拍子の祇王は平清盛の寵愛を受けたにもかかわらず、他の女性に心を移した清盛の心変わりにより都を去りました。祇王寺に母と妹とともに出家、奥嵯峨の草庵で余生を過ごしたと言われています。写真左手に見える草庵には、祇王の木像が安置されています。
祇王寺
住所:〒616-8435 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
TEL:075-861-3574
拝観料:大人300円・小人(小中高)100円
拝観時間:午前9時~午後5時(受付終了午後4時30分)
公式サイト:http://www.giouji.or.jp/
深緑のカーペットで寛ぐ「わらべ地蔵」の庭 大原三千院
青く苔むしたカーペットでくつろぎ、微笑みながら顔を出すお地蔵さま。石彫刻家の杉村孝氏の手によるもので、往生極楽院南側、弁天池脇に佇んでいます。わらべ地蔵と名づけられたこのお地蔵さまたちは、「そんなに心配しなくても、大丈夫だよ」と言ってくれるかのようです。
三千院
住所:〒601-1242 京都市左京区大原来迎院町540
電話:075-744-2531
拝観時間:3月~12月7日 8:30~17:00 (閉門17:30) 12月8日~2月 9:00~16:30 (閉門17:00)
拝観料:一般 700円(団体30名以上600円) 中学生・高校生 400円(団体30名以上300円) 小学生 150円
休館日:無休
公式サイト:http://www.sanzenin.or.jp/
渓谷美に涼む 嵯峨野ロマンティックトレイン
嵯峨駅から亀岡駅まで、保津川渓谷沿いの渓流や奇岩など素晴らしい景観を車窓から楽しめる路線。目の前に広がる保津峡の渓谷美を楽しめるよう、ゆっくりと運行してくれるのも、乗客に嬉しい心遣い。亀岡に着いたら、保津川下りをするのもまた楽しいもの。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=FEHGwxSb7Yc
嵯峨野トロッコ列車/嵯峨野観光鉄道株式会社
京都の美しい納涼スポット5選、目から涼んでいただければ幸いです。酷暑に負けず、どうぞご自愛くださいね。
[All Photos by shutterstock.com]
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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