静かなお寺や神社で心安らいだり、自由気ままに街を歩いたり、ひとり旅にピッタリな京都。ゆったりした一人時間を過ごしたい時はカフェもまた大切な場所です。

今回は、映画のワンシーンに入り込んだような気分になれる、アーティスティックな雰囲気の「CAFE KOCSI（カフェ コチ）」をご紹介しましょう。

ひとり時間にピッタリな、京都の隠れ家

京都市役所前駅から歩いて約6分の姉小路通沿い。知らなければ通り過ぎてしまいそうなの雑居ビルの2階に「カフェ コチ」は佇みます。

階段を上って扉を開けると、そこはエメラルドグリーンを基調としたフレンチポップな空間が。

感性が刺激されそうなアートな空間

異素材の家具、洒落た雑貨やポスターが配され、独特のアーティスティックな雰囲気。オーナーの感性が光る店内は、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分にも。

本棚には小説、料理本、絵本、アートやインテリア関係の雑誌など様々なジャンルの本が揃います。本を読んだり、窓の景色を眺めたり、おしゃべりしたりと、自分の部屋のように思い思いの過ごし方ができる心地いい空間。

ショーケースには姉妹店のベーカリーカフェ「Année（アネ）」で焼かれたパンがディスプレイ。その他日替わりのキッシュや、パンを使ったフードメニューも充実。

この日は窓際の席に。歩き慣れた京都の街並みも2階から静かに眺めてみると、また違った世界に感じられます。

幸福感に包まれる、こだわりのパンメニュー

カフェコチの名物でもある「クロックマダム（850円）」。こんがりと焼かれたチーズが食欲をそそります。

期待を裏切ることのない、トロッとした半熟の目玉焼き。まろやかな玉子、濃厚なベシャメルソース、ふわっとしたパンが絶妙にマッチ。思わず笑顔になってしまうおいしさ。

シナモンの香り際立つ「シナモンロール（190円）」とバターの風味豊かな「クロワッサン（180円）」。オーナーは元々パン職人でフランスで修行されたこともあるのだそう。こだわりの詰まったパンは見た目も愛らしく、食感も味わいも贅沢感たっぷり。

カフェコチは23時までオープン。ディナー後の夜お茶にもピッタリ。昼間とはちょっと違う表情が楽しめますよ。

扉を開けた時から心安らげる、大人の隠れ家的存在の「カフェ コチ」。
次の京都旅では、アーティスティックな空間とこだわりのパンで至福のひとり時間を楽しんでみてはいかがでしょうか？

[All photos by Nao]

Nao

Nao ライター

メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。